コンクシェル（2020年生、母ザナ）

コンクシェル（2020年4月25日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「ピンク色の美しい真珠を生み出す母貝」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のキズナ（当時10歳）と交配したザナが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は株式会社ノースヒルズ。2024年の中山牝馬ステークス(牝ハンデG3)に勝利した他、2023年のアネモネステークス(オープン牝)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

清水久詞厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2022年）

7月16日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（小倉芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は444kg。7頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では鬼脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のサトノキャサリンに2馬身の差をつけて初白星を挙げた。

11月20日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた2戦目は、菅原明良騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳1勝クラスの赤松賞（東京芝1600m 曇/良）に出走。6頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では見せ場を作れず6着に終わった。

12月17日、中3週で迎えた3戦目は、2歳1勝クラスのひいらぎ賞（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦1勝）。13頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず5着に敗れた。

3歳（2023年）

1月5日、中2週で迎えた4戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（中京芝2000m 晴/良）に出走。9頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚色が衰えて9着に終わった。

3月12日、中8週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた5戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのアネモネステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての13番人気で大外16番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では物凄い伸び脚で急追したが、抜け出したトーセンローリエに半馬身届かず2着となった。

4月9日、中3週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で丸山元気騎手（1戦0勝）。18頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。最後はバテてしまい15着に終わった。

4月29日、中2週で迎えた7戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（東京芝1600m 晴/良）に出走。13頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸び、3着に入った。

5月21日、中2週で迎えた8戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（東京芝1600m 曇/良）に出走。11頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で追い上げたが、勝ったシルトホルンに詰め切れず、1馬身3/4差の2着となった。

6月24日、中4週で迎えた9戦目は、3歳以上1勝クラス（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦0勝）。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

7月15日、中2週で迎えた10戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラスの鞍ケ池特別（中京芝1600m 晴/良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では強烈な末脚を弾けさせて悠々と抜け出し、最後は2着のアイオブザストームに5馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

8月19日、中4週で迎えた11戦目は、3歳以上2勝クラスの不知火特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で坂井瑠星騎手（1戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナに立ち、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のジュンブルースカイに5馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

9月17日、中3週で迎えた12戦目は、J.モレイラ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のローズステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。17頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚勢が悪くなり12着に敗れた。

10月15日、中3週で迎えた13戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 晴/稍重）に出走。18頭立ての13番人気で14番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では見せ場なく18着に終わった。

4歳（2024年）

1月28日、約3か月半の休養明けで迎えた14戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの節分ステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。14頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。最後は失速してしまい12着に敗れた。

2月11日、中1週で迎えた15戦目は、牝馬限定の4歳以上3勝クラスの初音ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は岩田望来騎手（1戦0勝）。13頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鬼脚を炸裂させて抜け出し、最後は2着のホウオウラスカーズに3馬身の差をつけて4勝目を手中に収めた。

3月9日、中3週で迎えた16戦目は、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で岩田望来騎手（2戦1勝）。16頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では生得の持久力で渋太く末脚を持続させて、最後は2着のククナを半馬身振り切って重賞ウィナーの称号を獲得した。