カミノスオード（1988年生、母セーブアリトル）

カミノスオード（1988年5月6日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は芦毛。種牡馬のパーフライト（当時7歳）と交配したセーブアリトルが16歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）中央牧場。戦績は、中央平地12戦3勝2着3回。1991年のNHK杯(G2)で2着に入った他、1992年の七夕賞(ハンデG3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

高橋英夫厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1990年）

10月13日、デビュー戦は岡部幸雄騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京芝1400m 小雨/良）に出走。馬体重は456kg。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のグランドバランスに2馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

11月24日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた2戦目は、3歳500万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（1戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではもうひと伸びが足りず、3着に終わった。

3歳（1991年）

1月26日、中8週で迎えた3戦目は、4歳500万下のセントポーリア賞（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手（2戦1勝）。11頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るアフターミーを交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

3月3日、中4週で迎えた4戦目は、3歳G2の弥生賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で岡部幸雄騎手（3戦2勝）。10頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。最後はバテてしまい10着に終わった。

5月4日、中8週で迎えた5戦目は、3歳G2のNHK杯（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で岡部幸雄騎手（4戦2勝）。16頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、勝ったイブキマイカグラにねじ伏せられて1馬身半差の2着となった。

5月26日、中2週で迎えた6戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。20頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では末脚にキレが無く11着に敗れた。

6月30日、中4週で迎えた7戦目は、3歳G3のラジオたんぱ賞（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で追い上げたが、勝ったツインターボに詰め切れず、1馬身半差の2着となった。

4歳（1992年）

4月12日、約9か月半の休み明けで迎えた8戦目は、エイプリルステークス（中山芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（2戦0勝）。9頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい6着に敗れた。

5月3日、中2週で迎えた9戦目は、メトロポリタンステークス（東京芝2300m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で田中勝春騎手（3戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のイクノディクタスをハナ差振り切って制した。

6月13日、中5週で迎えた10戦目は、ハンデG3のエプソムカップ（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で田中勝春騎手（4戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。最後は脚色が衰えて9着に敗れた。

7月12日、中3週で迎えた11戦目は、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で田中勝春騎手（5戦1勝）。10頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、抜け出したリーゼンシュラークにアタマ差届かず2着となった。

8月30日、中6週で迎えた12戦目は、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は7戦連続で田中勝春騎手（6戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。競走中止となった。