タニノハイクレア（2004年生、母インヴァイト）

タニノハイクレア（2004年2月4日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋母母母名」。毛色は鹿毛。種牡馬のクロフネ（当時6歳）と交配したインヴァイトが19歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者はマル善橋本牧場。戦績は、中央平地22戦4勝2着1回。主な勝ち鞍は2008年のトリトンステークス(1600万下)。

経歴

デビュー前

当歳のとき、橋本牧場から「北海道オータムセールサラブレッド当歳」に上場され、谷水雄三によって1,008万円で落札された。

矢作芳人厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2006年）

6月25日、デビュー戦は田中勝春騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1400m 雨/良）に出走。馬体重は446kg。18頭立ての11番人気で16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

7月8日、中1週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた2戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都芝1600m 晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が鈍り7着に敗れた。

9月17日、中9週で迎えた3戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（中京芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。ハナを切り、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて、最後は2着のワキノドライバーをハナ差振り切って未勝利勝ちを決めた。

10月7日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた4戦目は、牝馬限定2歳500万下のりんどう賞（京都芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で幸英明騎手（2戦1勝）。12頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバテてしまい8着に終わった。

3歳（2007年）

1月14日、約3か月半の休み明けで迎えた5戦目は、牝馬限定3歳オープンの紅梅ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で幸英明騎手（3戦1勝）。16頭立ての15番人気で大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はガス欠状態になり15着に終わった。

1月21日、連闘で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳500万下の若菜賞（京都ダート1400m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は5戦連続で幸英明騎手（4戦1勝）。13頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では切れる脚を使えず9着に終わった。

2月4日、中1週で迎えた7戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の萌黄賞（小倉芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。17頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天性の負けん気を発揮してゴールまで力闘し、5着に入り込んだ。

7月29日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた8戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の美利河特別（函館芝1200m 晴/稍重）に出走。12頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず8着に終わった。

8月4日、連闘で迎えた9戦目は、長谷川浩大騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（函館芝1200m 曇/重）に出走。16頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く10着に終わった。

10月6日、中8週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた10戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（東京ダート1600m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は垂れてしまい11着に敗れた。

10月21日、中1週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた11戦目は、荻野琢真騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（福島芝1200m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。16頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、抜け出したイーサンラヴにハナ差届かず2着となった。

11月4日、中1週で迎えた12戦目は、3歳以上500万下（福島芝1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で荻野琢真騎手（1戦0勝）。15頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、目の覚めるような末脚を爆発させて、最後は2着のアースコマンダーに1馬身1/4の差をつけて制した。

12月9日、中4週で迎えた13戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（5戦1勝）。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は力尽きて12着に敗れた。

4歳（2008年）

2月3日、中7週で迎えた14戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下の紫川特別（小倉芝1200m 雨/不良）に出走。鞍上は荻野琢真騎手（2戦1勝）。18頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では決め手が足りず12着に敗れた。

2月10日、連闘で迎えた15戦目は、4歳以上1000万下の周防灘特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で荻野琢真騎手（3戦1勝）。18頭立ての14番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では一気に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のソルジャーズソングをクビ差振り切って3勝目を掴み取った。

3月15日、中4週で迎えた16戦目は、生野賢一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1600万下のうずしおステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露し、3着に入り込んだ。

3月23日、連闘で迎えた17戦目は、的場勇人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下のトリトンステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。17頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のベイリングボーイを半馬身振り切って4勝目を収める

4月12日、中2週で迎えた18戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G2の阪神牝馬ステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。15頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では鋭い脚を使えず最後はヘイローフジと並んで11着同着となった。

5月18日、中4週で迎えた19戦目は、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は的場勇人騎手（1戦1勝）。18頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず10着に終わった。

6月21日、中4週で迎えた20戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下のストークステークス（阪神芝1400m 曇/稍重）に出走。18頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、6着に終わった。

7月13日、中2週で迎えた21戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、巴賞（函館芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では天性の敢闘精神でゴールまで力闘し、5着に入り込んだ。

8月17日、中4週で迎えた22戦目は、牝馬限定G3のクイーンステークス（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（1戦0勝）。13頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚が振るわず6着に敗れた。