スリーサンチーフ（2004年生、母スリーサンナイナー）

スリーサンチーフ（2004年3月22日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名＋母名の一部＋父名の一部」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のコマンダーインチーフ（当時14歳）と交配したスリーサンナイナーが9歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）杵臼斉藤牧場。戦績は、中央平地5戦0勝、地方6戦5勝2着1回。主な勝ち鞍は2007年の一般C15。

経歴

デビュー前

藤岡範士厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2007年）

5月6日、デビュー戦は小林徹弥騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（京都ダート1200m 雨/重）に出走。馬体重は444kg。15頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい7着に敗れた。

6月30日、中7週で迎えた2戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/重）に出走。15頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では脚が残っておらず8着に敗れた。

7月22日、中2週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（小倉芝1200m 小雨/稍重）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始6番手を追走。直線では見所を作れず7着に敗れた。

9月2日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（小倉ダート1700m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走したが、4着に終わった。

10月13日、中5週で迎えた5戦目は、北村浩平騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。15頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では伸びが劣勢になり12着に終わった。

11月30日、中6週で迎えた6戦目は、丹羽克輝騎手を鞍上に迎えて、一般C31（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。端を奪う形となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のメイショウトウシに3馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

12月20日、中2週で迎えた7戦目は、一般C15（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で丹羽克輝騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のトーワシャトルに5馬身の差をつけて優勝

4歳（2008年）

1月1日、中1週で迎えた8戦目は、一般C20（名古屋ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で丹羽克輝騎手（2戦2勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナを取り切り、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のハルエサンに4馬身の差をつけて断然人気に応えた。

2月19日、中6週で迎えた9戦目は、一般C17（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で丹羽克輝騎手（3戦3勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったサザンジュエリーに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

3月5日、中1週で迎えた10戦目は、一般C17（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で丹羽克輝騎手（4戦3勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。先頭に立ち、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のイエローキンに2馬身半の差をつけて断然人気に応えた。

4月9日、中4週で迎えた11戦目は、牝馬限定の一般C13（名古屋ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で丹羽克輝騎手（5戦4勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のエプソムチャームに7馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。