ブラックブッシュ（2010年生、母サザンカ）

ブラックブッシュ（2010年4月20日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「黒い茂み」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のデュランダル（当時11歳）と交配したサザンカが17歳のときに産んだ9番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は山本昇寿。戦績は、中央平地9戦0勝、地方25戦6勝2着6回。主な勝ち鞍は2013年のかんつばき賞(C1)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、山本昇寿から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。同年、山本昇寿から「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場され、小林秀樹によって210万円で落札された。

武藤善則厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2013年）

4月6日、デビュー戦は宮崎北斗騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（福島芝1200m 曇/良）に出走。馬体重は452kg。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり4位の末脚を繰り出したが上位には届かず6着に敗れた。

5月4日、中3週で迎えた2戦目は、長岡禎仁騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟芝1200m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では余力が残っておらず10着に終わった。

7月7日、中8週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた3戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（函館ダート1000m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。11頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず5着に終わった。

8月17日、中5週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（函館ダート1000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で丸田恭介騎手（1戦0勝）。12頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では決め手に欠いて8着に終わった。

9月8日、中2週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で丸田恭介騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず12着に敗れた。

10月11日、中4週で馬体重を前走から21kg増やして迎えた6戦目は、下原理騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C2三（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナを取り切り、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮烈な末脚を弾けさせてあっさりと抜け出し、最後は2着のアサクサトリプルに3馬身の差をつけて初白星を挙げた。

11月1日、中2週で迎えた7戦目は、3歳以上C2一（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で下原理騎手（1戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚を持続できず、3着に終わった。

11月14日、中1週で迎えた8戦目は、永島太郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C2一（園田ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るドラゴンネビュラを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

12月3日、中2週で迎えた9戦目は、かんつばき賞（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で永島太郎騎手（1戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、前で粘るスーパーピロボールを次元の違う末脚で交わし去り、最後は6馬身の差をつけて単勝一倍台の評価に応えた。

4歳（2014年）

3月12日、約3か月半の休み明けで迎えた10戦目は、丸野勝虎騎手を鞍上に迎えて、春蘭特別（笠松ダート1800m 晴/良）に出走。9頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では素晴らしい伸び脚で猛追したが、勝ったナムララオウに詰め切れず、1馬身半差の2着となった。

3月23日、中1週で迎えた11戦目は、高倉稜騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。13頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では決め手に欠いて7着に終わった。

4月19日、中3週で迎えた12戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で高倉稜騎手（1戦0勝）。13頭立ての10番人気で大外13番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では見せ場を作れず10着に終わった。

5月21日、中4週で迎えた13戦目は、由良川特別（園田ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は永島太郎騎手（2戦2勝）。12頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したメイショウクロシオにハナ差届かず2着に惜敗した。

5歳（2015年）

5月30日、約12か月半の休養明けで馬体重を前走から19kg増やして迎えた14戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての16番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず12着に終わった。

12月27日、約7か月の休養明けで馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた15戦目は、柿原翔騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート1400m 曇/稍重）に出走。16頭立ての16番人気で8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい15着に終わった。

6歳（2016年）

2月11日、中6週で迎えた16戦目は、松本剛志騎手を鞍上に迎えて、七郎・陽子誕生日おめでとう（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では堅実な伸びを見せたが、勝ったハートフルモトヒメに詰め切れず、7馬身差の2着に敗北した。

2月25日、中1週で迎えた17戦目は、好きです!笠松競馬（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松本剛志騎手（1戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では逸出した伸び脚で急追したが、抜け出したエーシンクーフランを差し切れず、1馬身差の2着に敗北した。

3月10日、中1週で迎えた18戦目は、マックル賞（笠松ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で松本剛志騎手（2戦0勝）。10頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず4着に敗れた。

3月24日、中1週で迎えた19戦目は、一般C4（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で松本剛志騎手（3戦0勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るクインズロンペールを鬼脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて断然の支持に応えた。

4月5日、中1週で迎えた20戦目は、一般B6（笠松ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で松本剛志騎手（4戦1勝）。9頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず4着に敗れた。

4月15日、中0週で迎えた21戦目は、一般B6（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で松本剛志騎手（5戦1勝）。9頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず6着に敗れた。

4月29日、中1週で迎えた22戦目は、一般B7（笠松ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で松本剛志騎手（6戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のカメレオンアミに5馬身の差をつけて優勝

5月9日、中0週で迎えた23戦目は、鵜飼特別（笠松ダート1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で松本剛志騎手（7戦2勝）。8頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びを欠き8着に終わった。

6月1日、中2週で迎えた24戦目は、一般B6（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で松本剛志騎手（8戦2勝）。8頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のリンナチャンに2馬身半の差をつけて1番人気に応えた。

6月13日、中1週で迎えた25戦目は、山下雅之騎手を鞍上に迎えて、飛水峡特別（笠松ダート1400m 曇/重）に出走。7頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず4着に終わった。

6月29日、中1週で迎えた26戦目は、笠松応援記念（笠松ダート1600m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で山下雅之騎手（1戦0勝）。9頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい4着に敗れた。

7月13日、中1週で迎えた27戦目は、一般B3（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で山下雅之騎手（2戦0勝）。9頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり5着に敗れた。

8月15日、中4週で迎えた28戦目は、一般B5（笠松ダート1400m 雨/重）に出走。鞍上は4戦連続で山下雅之騎手（3戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では逸出した伸び脚で猛追したが、勝ったヤマニンピトレスクに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

9月8日、中2週で迎えた29戦目は、一般B4（笠松ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は5戦連続で山下雅之騎手（4戦0勝）。9頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい8着に敗れた。

7歳（2017年）

2月10日、約5か月の休養明けで迎えた30戦目は、藤原幹生騎手を鞍上に迎えて、春雪賞（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。9頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見せ場なく7着に敗れた。

2月24日、中1週で迎えた31戦目は、梅花賞（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤原幹生騎手（1戦0勝）。10頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり4着に終わった。

3月9日、中1週で迎えた32戦目は、一般B6（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤原幹生騎手（2戦0勝）。10頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では目を引く伸び脚で猛追したが、抜け出したハードルソングにアタマ差届かず2着となった。

3月23日、中1週で迎えた33戦目は、池田敏樹騎手を鞍上に迎えて、一般B6（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

4月7日、中1週で迎えた34戦目は、マックル賞（笠松ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で池田敏樹騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚にキレが無く8着に敗れた。