フサイチカツラ（1991年生、母クリスザレディー）

フサイチカツラ（1991年3月3日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のSadler's Wells（当時10歳）と交配したクリスザレディーが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地17戦4勝2着2回。1995年のメイステークス(オープン)で2着に入った他、1995年のテレビ愛知オープン(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

小林稔厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1993年）

11月27日、デビュー戦は藤田伸二騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中京芝1800m 曇/良）に出走。馬体重は474kg。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず15着に敗れた。

3歳（1994年）

9月10日、約9か月半の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた2戦目は、4歳未勝利（函館ダート1700m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るインターネクサスを次元の違う末脚で半馬身差し切って初勝利を挙げた。

10月9日、中3週で迎えた3戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（阪神芝2200m 晴/良）に出走。17頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るエスジーフラットを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

10月23日、中1週で迎えた4戦目は、4歳以上900万下の兵庫特別（阪神芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（2戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では逸出した伸び脚で追い上げたが、逃げるイブキカミナリモンを差し切れず、2馬身差の2着に敗北した。

11月13日、中2週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G1のエリザベス女王杯（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（3戦1勝）。18頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、6着に終わった。

4歳（1995年）

1月8日、中7週で迎えた6戦目は、5歳以上900万下の睦月賞（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤田伸二騎手（4戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のサンライトウェイをハナ差振り切って優勝

1月28日、中2週で迎えた7戦目は、ハンデG3のダイヤモンドステークス（東京芝3200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で藤田伸二騎手（5戦2勝）。11頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では天稟の負けじ心を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

2月18日、中2週で迎えた8戦目は、ハンデ戦の白富士ステークス（東京芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚にキレが無く9着に敗れた。

3月19日、中3週で迎えた9戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の御堂筋ステークス（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

4月15日、中3週で迎えた10戦目は、ハンデ戦の難波ステークス（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（6戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のスプリングバンブーを3/4馬身振り切って4勝目をマークした。

5月27日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、メイステークス（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（2戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で猛追したが、抜け出したダイゴウソウルを捕まえ切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

6月24日、中3週で迎えた12戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、テレビ愛知オープン（中京芝2000m 晴/良）に出走。13頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切り、3着に入った。

11月26日、約5か月の休み明けで迎えた13戦目は、トパーズステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（7戦3勝）。10頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では決め手に欠いて5着に敗れた。

12月9日、中1週で迎えた14戦目は、塩村克己騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2の鳴尾記念（阪神芝2500m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。12頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず7着に終わった。

5歳（1996年）

1月14日、中4週で迎えた15戦目は、万葉ステークス（京都芝3000m 外回り曇/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（8戦3勝）。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、3着に終わった。

2月19日、中4週で迎えた16戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。14頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず11着に終わった。

4月28日、中9週で迎えた17戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、烏丸ステークス（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚が冴えず6着に終わった。