スズカコーズライン（2014年生、母ヴェスタ）

スズカコーズライン（2014年5月20日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+父系より+血筋」。毛色は鹿毛。種牡馬のスズカコーズウェイ（当時10歳）と交配したヴェスタが16歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者はグランド牧場。2020年の北海道スプリントカップ(Jpn3)で2着に入った他、2019年のオータムリーフステークス(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、グランド牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、永井啓弍によって885.6万円で落札された。

木原一良厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2016年）

11月20日、デビュー戦は酒井学騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1200m 曇/良）に出走。馬体重は478kg。12頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見せ場を作れず5着に敗れた。

12月11日、中2週で迎えた2戦目は、田中健騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中京ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

3歳（2017年）

1月5日、中3週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は酒井学騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。端を奪う形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、テイエムチェロキーにクビ差交わされて2着となった。

1月29日、中2週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で酒井学騎手（2戦0勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のタガノラガッツォに7馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

2月19日、中2週で迎えた5戦目は、3歳500万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で酒井学騎手（3戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では末脚が続かず、5着に終わった。

3月11日、中2週で迎えた6戦目は、富田暁騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。13頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと伸びが足りず、4着に終わった。

5月28日、約2か月半の間隔を開けて迎えた7戦目は、3歳500万下（京都ダート1200m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で富田暁騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず7着に敗れた。

7月2日、中4週で迎えた8戦目は、3歳以上500万下（中京芝1200m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で富田暁騎手（2戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい7着に敗れた。

10月28日、約4か月の休養明けで迎えた9戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1200m 雨/重）に出走。鞍上は酒井学騎手（4戦1勝）。14頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、ハイペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では少しずつ前との差を詰めて、最後は2着のスーパーライナーをクビ差振り切って2勝目を奪取した。

11月26日、中3週で迎えた10戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で酒井学騎手（5戦2勝）。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。端を奪い、緩みのないペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天性の闘争心でゴールまで力闘し、3着に入った。

12月23日、中3週で迎えた11戦目は、3歳以上1000万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で酒井学騎手（6戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天性の敢闘精神でゴールまで力闘したが、3着に終わった。

4歳（2018年）

1月8日、中1週で迎えた12戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で酒井学騎手（7戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、4着に終わった。

4月28日、約3か月半の休み明けで迎えた13戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で酒井学騎手（8戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るミカエルシチーを上がり3位の末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

5月19日、中2週で迎えた14戦目は、4歳以上1600万下のシドニートロフィー（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で酒井学騎手（9戦3勝）。15頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうひとつ伸びを欠き、5着に終わった。

7月22日、中8週で迎えた15戦目は、3歳以上1000万下の尾頭橋特別（中京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で酒井学騎手（10戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきっちりと終いの脚を伸ばして、最後は2着のストロベリームーンに1馬身の差をつけて4勝目を手中に収めた。

5歳（2019年）

1月5日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた16戦目は、4歳以上1600万下の門松ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で酒井学騎手（11戦4勝）。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味のスタミナで最後まで奮戦したが、伸びてきたヤマニンアンプリメ決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

2月3日、中3週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の銀蹄ステークス（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は9戦連続で酒井学騎手（12戦4勝）。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、やや遅いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では渾身の力で末脚を持続させて、最後は2着のハルクンノテソーロを3/4馬身振り切って5勝目を手に入れた。

2月17日、中1週で迎えた18戦目は、ハンデ戦でオープンの大和ステークス（京都ダート1200m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は10戦連続で酒井学騎手（13戦5勝）。13頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には割り込めず10着に敗れた。

3月9日、中2週で迎えた19戦目は、ポラリスステークス（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は11戦連続で酒井学騎手（14戦5勝）。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。先手を取る形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は減速してしまい13着に敗れた。

5月25日、約2か月半の間隔を開けて迎えた20戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、欅ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では最後まで息が続かず9着に敗れた。

6月8日、中1週で迎えた21戦目は、天保山ステークス（阪神ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は酒井学騎手（15戦5勝）。15頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが続かず、5着に終わった。

8月18日、中9週で迎えた22戦目は、ハンデ戦でオープンのNST賞（新潟ダート1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で酒井学騎手（16戦5勝）。15頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ややハイペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚色がやや衰え、4着に終わった。

11月24日、約3か月半の休み明けで迎えた23戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、オータムリーフステークス（京都ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の力で末脚を持続させて、最後は2着のテーオージーニアスに1馬身1/4の差をつけて1着ゴールを果たした。

12月22日、中3週で迎えた24戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、ギャラクシーステークス（阪神ダート1400m 雨/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では末脚を持続できず、4着に終わった。

6歳（2020年）

1月13日、中2週で迎えた25戦目は、すばるステークス（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は酒井学騎手（17戦5勝）。14頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鋭い脚を使えず7着に敗れた。

2月23日、中5週で迎えた26戦目は、ハンデ戦でオープンの大和ステークス（京都ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で酒井学騎手（18戦5勝）。16頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではひたひたと前との差を詰めて、最後は2着のヒデノヴィーナスをクビ差振り切って優勝

5月2日、中9週で迎えた27戦目は、天王山ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で酒井学騎手（19戦6勝）。15頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと伸びが足りず、4着に終わった。

6月4日、中4週で迎えた28戦目は、Jpn3の北海道スプリントカップ（門別ダート1200m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で酒井学騎手（20戦6勝）。14頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。最後はマテラスカイと並んで2着同着となった。

2021年6月3日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。

11月22日、約5か月半の休み明けで迎えた29戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの霜月ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く6着に終わった。

12月13日、中2週で迎えた30戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、G3のカペラステークス（中山ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではもうひと伸びが足りず、5着に終わった。

7歳（2021年）

5月1日、約4か月半の休養明けで迎えた31戦目は、天王山ステークス（阪神ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は酒井学騎手（21戦6勝）。15頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見せ場を作れず7着に敗れた。

5月29日、中3週で迎えた32戦目は、欅ステークス（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で酒井学騎手（22戦6勝）。16頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は一杯になって13着に終わった。

2021年7月24日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。