イエスアイキャン（2011年生、母イエスプリーズ）

イエスアイキャン（2011年4月6日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のスマートボーイ（当時16歳）と交配したイエスプリーズが8歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）沖田牧場。戦績は、地方14戦5勝2着2回。2013年のヤングチャレンジカップに勝利した他、2014年の東京プリンセス賞(牝S1)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、沖田牧場から「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。

角川秀樹厩舎（北海道）へ入厩。

2歳（2013年）

6月25日、デビュー戦は桑村真明騎手を鞍上に据えて、2歳戦のフレッシュチャレンジ（門別ダート1200m 曇/良）に出走。馬体重は478kg。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。他馬と併走しながら端をきる恰好となり、で集団を引っ張る。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ4着に沈んだ。

7月30日、中4週で迎えた2戦目は、2歳（門別ダート1000m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で桑村真明騎手（1戦0勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、でレースを牽引。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。最後はスピードが落ちてしまい4着に敗れた。

8月15日、中1週で迎えた3戦目は、2歳（門別ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で桑村真明騎手（2戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。他馬と併走しながらハナを切る形となり、で馬群を先導。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが利かず、3着に終わった。

8月29日、中1週で迎えた4戦目は、牝馬限定の2歳（門別ダート1000m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で桑村真明騎手（3戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。端をきる形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、セリオに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

9月12日、中1週で迎えた5戦目は、牝馬限定の2歳（門別ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で桑村真明騎手（4戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るカンパニオを別次元の末脚で交わし去り、最後は5馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

10月9日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた6戦目は、牝馬限定の2歳（門別ダート1200m 雨/重）に出走。鞍上は6戦連続で桑村真明騎手（5戦1勝）。7頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。敢然と端をきり、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のセリオに7馬身の差をつけて優勝

10月31日、中2週で迎えた7戦目は、2歳戦のトパーズ特別（門別ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で桑村真明騎手（6戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のゴールドランチャンに3馬身の差をつけて3勝目を手にした。

11月12日、中1週で迎えた8戦目は、服部茂史騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのヤングチャレンジカップ（門別ダート1200m 晴/稍重）に出走。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では驚異的な末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のドリーミングホープに3馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

3歳（2014年）

1月10日、中7週で迎えた9戦目は、牝馬限定3歳戦の水仙賞（船橋ダート1200m 晴/不良）に出走。鞍上は桑村真明騎手（7戦3勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したゴールドランチャンにクビ差届かず2着に甘んじた。

1月21日、中1週で迎えた10戦目は、牝馬限定3歳オープンの’14桃花賞（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で桑村真明騎手（8戦3勝）。15頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走したが、3着に終わった。

3月10日、中6週で迎えた11戦目は、山田信大騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のパンジー特別（大井ダート1400m 曇/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では強烈な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のロケットボールを3/4馬身振り切って5勝目を手中に収めた。

3月27日、中1週で迎えた12戦目は、牝馬限定3歳S1の桜花賞（浦和ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で山田信大騎手（1戦1勝）。10頭立ての4番人気で大外10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く5着に敗れた。

4月24日、中3週で迎えた13戦目は、牝馬限定3歳S1の東京プリンセス賞（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で山田信大騎手（2戦1勝）。16頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮し、3着に入った。

6月11日、中6週で迎えた14戦目は、牝馬限定3歳Jpn2の関東オークス（川崎ダート2100m 雨/不良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で山田信大騎手（3戦1勝）。12頭立ての7番人気で大外12番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が鈍り8着に終わった。