ワンダフルスイート（2005年生、母グラールスイート）

ワンダフルスイート（2005年4月28日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「驚くほど＋母名の一部」。毛色は鹿毛。種牡馬のボストンハーバー（当時11歳）と交配したグラールスイートが7歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）丸幸小林牧場。戦績は、中央平地28戦0勝2着1回、地方5戦1勝。主な勝ち鞍は2008年の3歳。

経歴

デビュー前

1歳のとき、丸幸小林牧場から「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。2歳のとき、丸幸小林牧場から「ひだかトレーニングセールサラブレッド2歳」に上場されたが主取りとなった。

佐々木亜良厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2007年）

10月8日、デビュー戦は後藤浩輝騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（東京芝1400m 小雨/良）に出走。馬体重は476kg。10頭立ての8番人気で大外10番ゲートからスタート。ハナを奪い、緩いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走し、3着を確保した。

10月27日、中2週で迎えた2戦目は、田中博康騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（福島芝1200m 雨/不良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では天資の敢闘精神でゴールまで力戦したが、5着に終わった。

12月1日、中4週で迎えた3戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では瞬発力に富んだ末脚を発揮し、3着に入った。

12月15日、中1週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら7番手で通過。直線では伸びが劣勢になり8着に敗れた。

3歳（2008年）

5月3日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から18kg減らして迎えた5戦目は、3歳未勝利（東京芝1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で勝浦正樹騎手（2戦0勝）。17頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見所を作れず7着に敗れた。

6月7日、中4週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた6戦目は、五十嵐雄祐騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての7番人気で16番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味の豊富なスタミナで最後まで奮闘したが、メジロフォーナに交わされて2馬身半差の2着となった。

6月28日、中2週で迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（3戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

7月27日、中3週で迎えた8戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟芝1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、やや厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では稟性の負けん性を発揮してゴールまでタレずに走り切り、4着に入った。

8月17日、中2週で迎えた9戦目は、3歳未勝利（新潟芝1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（1戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、最後はオークリーフキッドと並んで3着同着となった。

8月30日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた10戦目は、3歳未勝利（新潟芝1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で中舘英二騎手（2戦0勝）。18頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ややハイペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚色がやや衰え、5着に終わった。

9月28日、中3週で馬体重を前走から16kg戻して迎えた11戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では速い脚を持続できず、5着に終わった。

11月6日、中5週で迎えた12戦目は、山口竜一騎手を鞍上に迎えて、3歳（門別ダート1700m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。8頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚勢がやや鈍り、3着に終わった。

11月19日、中1週で迎えた13戦目は、3歳（門別ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で山口竜一騎手（1戦0勝）。8頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。他馬と併走しながら逃げる恰好となり、でレースを引っ張る。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では自慢の末脚を爆発させて、最後は2着のケイアイバランスをクビ差振り切って待望の初勝利を挙げた。

4歳（2009年）

5月6日、約5か月半の休み明けで迎えた14戦目は、サッポロ道産素材特別（札幌(地)ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で山口竜一騎手（2戦1勝）。14頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では脚が上がってしまい12着に終わった。

5月20日、中1週で迎えた15戦目は、坂下秀樹騎手を鞍上に迎えて、地方重賞のエトワール賞（門別ダート1000m 晴/良）に出走。14頭立ての9番人気で大外14番ゲートからスタート。でレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。最後は減速してしまい14着に終わった。

6月2日、中1週で迎えた16戦目は、桑村真明騎手を鞍上に迎えて、ペガスス特別（門別ダート1200m 曇/良）に出走。13頭立ての8番人気で大外13番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では見せ場なく11着に終わった。

9月6日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた17戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟芝1000m 晴/良）に出走。18頭立ての18番人気で9番ゲートからスタート。7着に終わった。

9月26日、中2週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた18戦目は、宮崎北斗騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の松浜特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての15番人気で6番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚が残っておらず7着に終わった。

11月14日、中6週で迎えた19戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の五色沼特別（福島芝1200m 曇/重）に出走。16頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では伸びあぐねて7着に終わった。

12月26日、中5週で迎えた20戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず12着に終わった。

5歳（2010年）

1月24日、中3週で迎えた21戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず6着に敗れた。

3月6日、中5週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた22戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1700m 小雨/不良）に出走。鞍上は宮崎北斗騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では末脚が冴えず12着に終わった。

3月27日、中2週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた23戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/重）に出走。16頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず8着に終わった。

4月17日、中2週で迎えた24戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦0勝）。14頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

5月1日、中1週で迎えた25戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で戸崎圭太騎手（2戦0勝）。16頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では伸びを欠き14着に終わった。

6月20日、中6週で迎えた26戦目は、3歳以上500万下（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は石橋脩騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、4着に入った。

7月10日、中2週で迎えた27戦目は、3歳以上500万下の郡山特別（福島芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は中舘英二騎手（3戦0勝）。16頭立ての11番人気で大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出し、4着に入り込んだ。

8月7日、中3週で迎えた28戦目は、3歳以上500万下（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（4戦0勝）。18頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは18番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず17着に終わった。

9月19日、中5週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた29戦目は、3歳以上500万下（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で中舘英二騎手（5戦0勝）。16頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず11着に終わった。

10月31日、中5週で迎えた30戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島芝1200m 曇/重）に出走。16頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず11着に終わった。

6歳（2011年）

8月27日、約10か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた31戦目は、3歳以上500万下のまりも特別（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は宮崎北斗騎手（2戦0勝）。16頭立ての15番人気で5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では目立つような脚を使えず11着に終わった。

9月10日、中1週で迎えた32戦目は、西村太一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌芝1500m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。14頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では切れる脚を使えず7着に終わった。

10月2日、中2週で迎えた33戦目は、3歳以上500万下（札幌芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は宮崎北斗騎手（3戦0勝）。16頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず10着に終わった。