スリースポット（1991年生、母ユウワスカーレット）

スリースポット（1991年3月22日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のシービークロス（当時16歳）と交配したユウワスカーレットが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）三宅牧場。戦績は、中央平地36戦5勝2着3回。主な勝ち鞍は1996年のハッピーエンドカップ(900万下牝)。

経歴

デビュー前

柄崎義信厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1994年）

1月29日、デビュー戦は菊沢隆徳騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（小倉芝1800m 雨/稍重）に出走。馬体重は462kg。15頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚色がやや鈍り、4着に終わった。

3月13日、中5週で迎えた2戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（小倉芝1200m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で菊沢隆徳騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るレイディシンザンを強烈な末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

4月2日、中2週で迎えた3戦目は、牝馬限定4歳500万下のミモザ賞（中山芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で菊沢隆徳騎手（2戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く13着に敗れた。

5月1日、中3週で迎えた4戦目は、4歳500万下のわらび賞（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で菊沢隆徳騎手（3戦1勝）。12頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず8着に敗れた。

10月16日、約5か月半の休養明けで迎えた5戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で菊沢隆徳騎手（4戦1勝）。11頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では見せ場を作れず9着に終わった。

11月26日、中5週で迎えた6戦目は、的場均騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。11頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では切れる脚を使えず7着に終わった。

12月18日、中2週で迎えた7戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で的場均騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。端を取り切り、ややハイペースでレースを引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚勢が衰えて13着に終わった。

4歳（1995年）

1月5日、中2週で迎えた8戦目は、郷原洋司騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/重）に出走。16頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり7着に終わった。

1月22日、中1週で迎えた9戦目は、5歳以上500万下（中山ダート1200m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で郷原洋司騎手（1戦0勝）。9頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず4着に終わった。

2月12日、中2週で迎えた10戦目は、5歳以上500万下（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は菊沢隆徳騎手（5戦1勝）。15頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では今一つ伸び切れず9着に敗れた。

3月5日、中2週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた11戦目は、菊沢隆仁騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（中京芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では速い脚を使えず13着に終わった。

3月18日、中1週で迎えた12戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（中京ダート1600m 曇/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は菊沢隆徳騎手（6戦1勝）。13頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではキレのある末脚を披露し、3着に入り込んだ。

4月16日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた13戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で菊沢隆徳騎手（7戦1勝）。16頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮したが、5着に終わった。

4月29日、中1週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた14戦目は、5歳以上500万下の桑折特別（福島芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で菊沢隆徳騎手（8戦1勝）。9頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい8着に終わった。

6月18日、中6週で馬体重を前走から18kg戻して迎えた15戦目は、4歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で菊沢隆徳騎手（9戦1勝）。9頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では全く伸びず7着に敗れた。

7月1日、中1週で迎えた16戦目は、4歳以上500万下（札幌芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は郷原洋司騎手（2戦0勝）。9頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のアルファエスパーを半馬身振り切って1着ゴールを果たした。

7月22日、中2週で迎えた17戦目は、4歳以上500万下（札幌芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は菊沢隆徳騎手（10戦1勝）。10頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には食い込めず5着に敗れた。

8月26日、中4週で迎えた18戦目は、4歳以上500万下の下北半島特別（函館芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で菊沢隆徳騎手（11戦1勝）。16頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず12着に終わった。

9月10日、中1週で迎えた19戦目は、4歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で菊沢隆徳騎手（12戦1勝）。11頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のメモリーライゼに1馬身1/4の差をつけて勝利をモノにする

9月24日、中1週で迎えた20戦目は、4歳以上900万下の八雲特別（函館芝1800m 雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で菊沢隆徳騎手（13戦2勝）。12頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい9着に終わった。

10月22日、中3週で迎えた21戦目は、4歳以上900万下の晩秋特別（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は郷原洋司騎手（3戦1勝）。11頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く5着に終わった。

11月4日、中1週で迎えた22戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の三面川特別（新潟芝2200m 外回り晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は菊沢隆仁騎手（1戦0勝）。13頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では目立つような脚を使えず11着に終わった。

11月18日、中1週で迎えた23戦目は、岩部純二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上900万下（東京芝1400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。15頭立ての15番人気で5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では今一つ伸び切れず11着に終わった。

12月10日、中2週で迎えた24戦目は、4歳以上900万下の矢作川特別（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は菊沢隆徳騎手（14戦2勝）。14頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したエムアイブランを捕まえ切れず、1馬身差の2着となった。

5歳（1996年）

1月7日、中3週で迎えた25戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で菊沢隆徳騎手（15戦2勝）。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では鋭さ光る末脚を繰り出し、3着に入った。

1月21日、中1週で迎えた26戦目は、5歳以上900万下（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で菊沢隆徳騎手（16戦2勝）。8頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には割り込めず4着に敗れた。

2月3日、中1週で迎えた27戦目は、5歳以上900万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は的場均騎手（2戦0勝）。10頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず4着に敗れた。

2月19日、中1週で迎えた28戦目は、5歳以上900万下（東京ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で的場均騎手（3戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では強靭な末脚を披露したが、3着に終わった。

3月17日、中3週で迎えた29戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（中山ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で的場均騎手（4戦0勝）。9頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが鈍く5着に敗れた。

4月6日、中2週で迎えた30戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で的場均騎手（5戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた14頭をごぼう抜きし、最後は2着のテンクウに2馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

9月1日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた31戦目は、4歳以上900万下の臥牛山特別（函館芝1200m 雨/重）に出走。鞍上は菊沢隆徳騎手（17戦2勝）。14頭立ての7番人気で大外14番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線ではいいところがなく12着に敗れた。

9月22日、中2週で迎えた32戦目は、横山賀一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の噴火湾特別（函館ダート1700m 曇/良）に出走。11頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

10月12日、中2週で迎えた33戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は的場均騎手（6戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では一際目立つ伸び脚で追い上げたが、勝ったヒカルパロサントに詰め切れず、3馬身半差の2着に敗北した。

10月27日、中1週で迎えた34戦目は、4歳以上900万下の西湖特別（東京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で的場均騎手（7戦1勝）。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではキレのいい末脚を披露したが、3着に終わった。

12月1日、中4週で迎えた35戦目は、4歳以上900万下の初霜特別（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は横山賀一騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したユウセイにアタマ差届かず2着に惜敗した。

12月22日、中2週で迎えた36戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下のハッピーエンドカップ（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は的場均騎手（8戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では異次元の末脚を炸裂させて前にいた9頭を次々と抜き去り、最後は2着のラインケーティングに1馬身の差をつけて5勝目をゲットした。