ワタリラッシュ（2010年生、母エフケーサクラ）

ワタリラッシュ（2010年5月28日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のアドマイヤマックス（当時11歳）と交配したエフケーサクラが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は（有）加野牧場。戦績は、地方9戦3勝2着2回。2013年のハヤテスプリント(地方重賞)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

三野宮通厩舎（水沢）へ入厩。

2歳（2012年）

9月16日、デビュー戦は菊地康朗騎手を鞍上に据えて、2歳戦のファーストステップ（水沢ダート850m 晴/良）に出走。馬体重は438kg。9頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るコウギョウデジタルを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

10月22日、中4週で迎えた2戦目は、2歳地方重賞の若駒賞（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で菊地康朗騎手（1戦1勝）。9頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では目立つような脚を使えず7着に終わった。

11月18日、中3週で馬体重を前走から13kg増やして迎えた3戦目は、関本淳騎手を鞍上に迎えて、2歳地方重賞の南部駒賞（水沢ダート1600m 小雨/不良）に出走。11頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では速い脚を使えず10着に終わった。

12月1日、中1週で馬体重を前走から13kg絞って迎えた4戦目は、牝馬限定2歳地方重賞のプリンセスカップ（水沢ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で関本淳騎手（1戦0勝）。12頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では伸びあぐねて10着に終わった。

3歳（2013年）

6月29日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から16kg戻して迎えた5戦目は、3歳B1（水沢ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は菊地康朗騎手（2戦1勝）。10頭立ての9番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではいい脚を見せられず4着に終わった。

7月13日、中1週で迎えた6戦目は、3歳地方重賞のハヤテスプリント（盛岡ダート1000m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で菊地康朗騎手（3戦1勝）。11頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では堅調な伸びを見せたが、勝ったリュウノタケシツウに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

9月2日、中6週で迎えた7戦目は、村上忍騎手を鞍上に迎えて、ノボタンバレンシアレース（水沢ダート1600m 雨/不良）に出走。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では豪快な末脚を爆発させて、最後は2着のサクラジークに1馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

9月15日、中1週で迎えた8戦目は、夏油賞（水沢ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で村上忍騎手（1戦1勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では異次元の末脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のニホンピロルーシーに4馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

10月7日、中2週で馬体重を前走から13kg減らして迎えた9戦目は、一般B2四（盛岡ダート1600m 小雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で村上忍騎手（2戦2勝）。10頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。他馬と併走しながら端に立つ恰好となり、で集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、勝ったホッコーアムールに詰め切れず、4馬身差の2着となった。