コウギョウデジタル（2010年生、母イエスドラゴン）

コウギョウデジタル（2010年3月29日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のアグネスデジタル（当時13歳）と交配したイエスドラゴンが7歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（株）下河辺牧場。戦績は、地方30戦8勝2着3回。2013年の不来方賞(地方重賞)に勝利した他、2013年のひまわり賞(牝地方重賞)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

9歳のとき、下河辺牧場から「ジェイエス繁殖馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場されたが主取りとなった。

菅原右吉厩舎（水沢）へ入厩。

2歳（2012年）

9月16日、デビュー戦は阿部英俊騎手を鞍上に据えて、2歳戦のファーストステップ（水沢ダート850m 晴/良）に出走。馬体重は486kg。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、ワタリラッシュに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

10月7日、中2週で迎えた2戦目は、2歳戦のフューチャーステップ（盛岡ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で阿部英俊騎手（1戦0勝）。10頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では見所を作れず7着に終わった。

10月21日、中1週で迎えた3戦目は、2歳B2一（盛岡ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で阿部英俊騎手（2戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では目を引く伸びを見せたが、フジノチーターに交わされて4馬身差の2着に敗北した。

11月5日、中1週で迎えた4戦目は、2歳C1一（盛岡ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で阿部英俊騎手（3戦0勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のアメリカンドラゴンに4馬身の差をつけて初白星を挙げた。

11月17日、中1週で迎えた5戦目は、2歳戦のフューチャーステップ（水沢ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で阿部英俊騎手（4戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のフジノチーターに6馬身の差をつけて下馬評通りの実力を証明した。

12月1日、中1週で迎えた6戦目は、菅原俊吏騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳地方重賞のプリンセスカップ（水沢ダート1400m 曇/重）に出走。12頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では伸びあぐねて12着に敗れた。

3歳（2013年）

1月6日、中4週で迎えた7戦目は、3歳地方重賞の金杯（水沢ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は阿部英俊騎手（5戦2勝）。10頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では鋭い脚を使えず5着に終わった。

4月7日、約3か月の休み明けで迎えた8戦目は、牝馬限定3歳戦のあやめ賞（水沢ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で阿部英俊騎手（6戦2勝）。11頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚が残っておらず7着に敗れた。

4月29日、中2週で迎えた9戦目は、牝馬限定3歳地方重賞の日高賞（水沢ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で阿部英俊騎手（7戦2勝）。12頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切り、3着を確保した。

5月19日、中2週で迎えた10戦目は、3歳地方重賞のはまなす賞（盛岡芝1600m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は4戦連続で阿部英俊騎手（8戦2勝）。12頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、ハカタドンタクにクビ差交わされて2着に惜敗した。

6月3日、中1週で迎えた11戦目は、3歳地方重賞の岩手ダービーダイヤモンドカップ（盛岡ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で阿部英俊騎手（9戦2勝）。11頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びが鈍く6着に敗れた。

6月30日、中3週で迎えた12戦目は、3歳地方重賞のウイナーカップ（水沢ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で阿部英俊騎手（10戦2勝）。12頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではきっちりと終いの脚を伸ばして、最後は2着のブラックタイガーに2馬身半の差をつけて3勝目を収める

7月28日、中3週で迎えた13戦目は、牝馬限定3歳地方重賞のひまわり賞（盛岡ダート2000m 曇/重）に出走。鞍上は7戦連続で阿部英俊騎手（11戦3勝）。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のサクラタイシに9馬身の差をつけて4勝目を奪取した。

9月2日、中4週で迎えた14戦目は、牝馬限定地方重賞のビューチフル・ドリーマーカップ（水沢ダート1900m 雨/不良）に出走。鞍上は8戦連続で阿部英俊騎手（12戦4勝）。9頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では見せ場を作れず8着に敗れた。

10月27日、中7週で迎えた15戦目は、3歳地方重賞の不来方賞（盛岡ダート2000m 曇/重）に出走。鞍上は9戦連続で阿部英俊騎手（13戦4勝）。12頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のヴェリイブライトを半馬身振り切って5勝目を手に入れた。

11月24日、中3週で迎えた16戦目は、3歳地方重賞のダービーグランプリ（水沢ダート2000m 晴/重）に出走。鞍上は10戦連続で阿部英俊騎手（14戦5勝）。12頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では伸びあぐねて9着に敗れた。

12月31日、中4週で迎えた17戦目は、陶文峰騎手を鞍上に迎えて、地方重賞の桐花賞（水沢ダート2000m 曇/不良）に出走。12頭立ての8番人気で大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線ではいい脚を見せられず11着に終わった。

4歳（2014年）

4月14日、約3か月半の休み明けで迎えた18戦目は、卯月特別（水沢ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で陶文峰騎手（1戦0勝）。10頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では余力が残っておらず10着に終わった。

5月11日、中3週で迎えた19戦目は、山本政聡騎手を鞍上に迎えて、地方重賞のシアンモア記念（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。10頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚に勢いがなく6着に終わった。

5月25日、中1週で迎えた20戦目は、山本聡哉騎手を鞍上に迎えて、地方重賞のあすなろ賞（盛岡ダート1800m 曇/良）に出走。9頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では異次元の末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のダノンボルケーノに4馬身の差をつけて制した。

7月6日、中5週で迎えた21戦目は、地方重賞の岩鷲賞（水沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で山本聡哉騎手（1戦1勝）。12頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、4着に終わった。

7月20日、中1週で迎えた22戦目は、牝馬限定地方重賞のフェアリーカップ（盛岡ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で山本聡哉騎手（2戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のカミノマーチに6馬身の差をつけてファンの支持に応えた。

9月1日、中5週で迎えた23戦目は、牝馬限定地方重賞のビューチフル・ドリーマーカップ（水沢ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で山本聡哉騎手（3戦2勝）。11頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は力尽きて9着に敗れた。

9月29日、中3週で迎えた24戦目は、牝馬限定地方重賞のOROカップディスタフ（盛岡ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で山本聡哉騎手（4戦2勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のカミノマーチに2馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

11月3日、中4週で迎えた25戦目は、牝馬限定Jpn1のJBCレディスクラシック（盛岡ダート1800m 曇/重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は6戦連続で山本聡哉騎手（5戦3勝）。16頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では末脚を伸ばせず12着に終わった。

12月8日、中4週で迎えた26戦目は、師走特別（水沢ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は菅原俊吏騎手（1戦0勝）。8頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では鋭い脚を使えず8着に終わった。

5歳（2015年）

4月26日、約4か月半の休み明けで迎えた27戦目は、スプリント特別（水沢ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は山本聡哉騎手（6戦3勝）。10頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着を確保した。

5月23日、中3週で迎えた28戦目は、地方重賞のあすなろ賞（盛岡ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で山本聡哉騎手（7戦3勝）。9頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず8着に敗れた。

6月7日、中1週で迎えた29戦目は、地方重賞の早池峰賞（盛岡ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で山本聡哉騎手（8戦3勝）。12頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始11番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず10着に敗れた。

7月18日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた30戦目は、牝馬限定地方重賞のフェアリーカップ（盛岡ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で山本聡哉騎手（9戦3勝）。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では脚を伸ばせず6着に敗れた。