ハカタドンタク（2010年生、母トリックアート）

ハカタドンタク（2010年3月7日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「博多で行われる年中行事（お祭り）」。毛色は栗毛。種牡馬のフレンチデピュティ（当時18歳）と交配したトリックアートが10歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は伊藤敏明。戦績は、中央平地3戦0勝、地方37戦7勝2着7回。2013年のオパールカップ(地方重賞)に勝利した他、2013年のはまなす賞(地方重賞)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

板垣吉則厩舎（水沢）へ入厩。

2歳（2012年）

6月10日、デビュー戦は山本聡哉騎手を鞍上に据えて、2歳戦のファーストステップ（盛岡芝1000m 曇/良）に出走。馬体重は482kg。8頭立ての1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて悠々と抜け出し、最後は2着のダンストンヴェルゼに3馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

7月29日、中6週で迎えた2戦目は、2歳（盛岡芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で山本聡哉騎手（1戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のドクトルバロンに2馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

8月15日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた3戦目は、2歳地方重賞の若鮎賞（盛岡芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で山本聡哉騎手（2戦2勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したマンセイグレネードに半馬身届かず2着に敗北した。

9月9日、中3週で迎えた4戦目は、高橋悠里騎手を鞍上に迎えて、2歳地方重賞のビギナーズカップ（水沢ダート1400m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではキレのいい末脚を繰り出したが、3着に終わった。

9月23日、中1週で迎えた5戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、2歳地方重賞のジュニアグランプリ（盛岡芝1600m 小雨/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮したが、3着に終わった。

10月7日、中1週で迎えた6戦目は、2歳戦のフューチャーステップ（盛岡ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は高橋悠里騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したロックハンドパワーに半馬身届かず2着に敗北した。

10月22日、中1週で迎えた7戦目は、2歳地方重賞の若駒賞（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で高橋悠里騎手（2戦0勝）。9頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい5着に敗れた。

11月8日、中1週で迎えた8戦目は、吉原寛人騎手を鞍上に迎えて、2歳Jpn3の北海道2歳優駿（門別ダート1800m 晴/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。10頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では伸びあぐねて8着に終わった。

12月2日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、2歳戦のフューチャーステップ（水沢ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は高橋悠里騎手（3戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のテンショウリバイヴをハナ差振り切って1番人気に応えた。

12月15日、中1週で迎えた10戦目は、2歳地方重賞の寒菊賞（水沢ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で高橋悠里騎手（4戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではキレのある末脚を披露したが、3着に終わった。

3歳（2013年）

2月10日、中7週で迎えた11戦目は、嶋田純次騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず11着に終わった。

2月16日、連闘で迎えた12戦目は、3歳500万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で嶋田純次騎手（1戦0勝）。10頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバテてしまい10着に終わった。

3月3日、中1週で迎えた13戦目は、3歳500万下（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で嶋田純次騎手（2戦0勝）。12頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず10着に終わった。

4月6日、中4週で迎えた14戦目は、山本政聡騎手を鞍上に迎えて、3歳地方重賞のスプリングカップ（水沢ダート1600m 曇/良）に出走。11頭立ての3番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したロックハンドパワーを捕まえ切れず、1馬身半差の2着となった。

5月4日、中3週で迎えた15戦目は、3歳地方重賞のやまびこ賞（盛岡ダート1800m 小雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で山本政聡騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させてあっさりと抜け出し、最後は2着のハワイアンリゾートに4馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

5月19日、中1週で迎えた16戦目は、3歳地方重賞のはまなす賞（盛岡芝1600m 曇/良）に58kgの斤量を背負って出走。鞍上は3戦連続で山本政聡騎手（2戦1勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るコウギョウデジタルをクビ差だけ差し切って断トツの支持に応えた。

6月3日、中1週で迎えた17戦目は、3歳地方重賞の岩手ダービーダイヤモンドカップ（盛岡ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で山本政聡騎手（3戦2勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では卓出した伸び脚で急追したが、抜け出したヴイゼロワンを捕まえ切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

7月14日、中5週で迎えた18戦目は、3歳地方重賞のオパールカップ（盛岡芝1700m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で山本政聡騎手（4戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では異次元の末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のエンジェルブレイヴに6馬身の差をつけて順当に勝利した。

8月17日、中4週で迎えた19戦目は、地方重賞の桂樹杯（盛岡芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で山本政聡騎手（5戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で猛追したが、抜け出したマイネルファルケにアタマ差届かず2着に甘んじた。

9月29日、中5週で迎えた20戦目は、地方重賞のOROカップ（盛岡芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で山本政聡騎手（6戦3勝）。12頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で急追したが、勝ったナターレに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

10月27日、中3週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた21戦目は、3歳地方重賞の不来方賞（盛岡ダート2000m 曇/重）に出走。鞍上は8戦連続で山本政聡騎手（7戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。前に出て、でレースを引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では脚勢がやや衰え、4着に終わった。

11月24日、中3週で迎えた22戦目は、3歳地方重賞のダービーグランプリ（水沢ダート2000m 晴/重）に出走。鞍上は9戦連続で山本政聡騎手（8戦3勝）。12頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では今一つ伸び切れず10着に終わった。

4歳（2014年）

3月30日、約4か月の休養明けで迎えた23戦目は、スマホで楽天競馬賞（水沢ダート1800m 雨/重）に出走。鞍上は10戦連続で山本政聡騎手（9戦3勝）。5頭立ての2番人気で4番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のスーブルソーをハナ差振り切って休養明けの一戦を物にした。

4月27日、中3週で迎えた24戦目は、地方重賞の赤松杯（水沢ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で山本政聡騎手（10戦4勝）。11頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず10着に敗れた。

5月11日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた25戦目は、高松亮騎手を鞍上に迎えて、地方重賞のシアンモア記念（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。10頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は勢いを失って9着に敗れた。

6月7日、中3週で迎えた26戦目は、地方重賞のかきつばた賞（盛岡芝2400m 小雨/良）に出走。鞍上は山本政聡騎手（11戦4勝）。12頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず5着に敗れた。

7月7日、中3週で迎えた27戦目は、七夕特別（水沢ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で山本政聡騎手（12戦4勝）。6頭立ての2番人気で6番ゲートからスタート。端をきる形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の忍耐力ででしぶとく走り抜いたが、カミノマーチに交わされて3馬身差の2着に敗れた。

8月3日、中3週で迎えた28戦目は、地方重賞のせきれい賞（盛岡芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で山本政聡騎手（13戦4勝）。10頭立ての6番人気で大外10番ゲートからスタート。先手を奪い、で一団を牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線では最後まで息が続かず9着に終わった。

8月17日、中1週で迎えた29戦目は、菅原俊吏騎手を鞍上に迎えて、地方重賞の桂樹杯（盛岡芝1600m 小雨/重）に出走。10頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではキレのある末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

9月15日、中3週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた30戦目は、仲秋特別（水沢ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で菅原俊吏騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい8着に敗れた。

9月28日、中1週で迎えた31戦目は、斎藤雄一騎手を鞍上に迎えて、地方重賞のOROカップ（盛岡芝1700m 晴/良）に出走。14頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、5着に入り込んだ。

10月25日、中3週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた32戦目は、地方重賞のOROターフスプリント（盛岡芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は高橋悠里騎手（5戦1勝）。13頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず9着に終わった。

11月3日、連闘で迎えた33戦目は、地方重賞の秋嶺賞（盛岡芝1700m 曇/重）に出走。鞍上は斎藤雄一騎手（1戦0勝）。13頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい6着に敗れた。

12月13日、中5週で迎えた34戦目は、田中純騎手を鞍上に迎えて、関門海峡特別（佐賀ダート1800m 曇/不良）に出走。11頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず9着に敗れた。

12月27日、中1週で迎えた35戦目は、地方重賞の宝満山賞（佐賀ダート2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で田中純騎手（1戦0勝）。9頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず4着に終わった。

5歳（2015年）

1月11日、中1週で迎えた36戦目は、地方重賞の九州オールカマー（佐賀ダート2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で田中純騎手（2戦0勝）。10頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず4着に終わった。

1月31日、中2週で迎えた37戦目は、地方重賞の球磨川賞（佐賀ダート1750m 晴/不良）に出走。鞍上は4戦連続で田中純騎手（3戦0勝）。8頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では速い脚を使えず6着に終わった。

2月15日、中1週で迎えた38戦目は、早春賞（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で田中純騎手（4戦0勝）。6頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい3着に終わった。

3月1日、中1週で迎えた39戦目は、地方重賞の鏡山賞（佐賀ダート2000m 曇/不良）に出走。鞍上は6戦連続で田中純騎手（5戦0勝）。7頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず5着に敗れた。

5月17日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から15kg減らして迎えた40戦目は、筑後川特別（佐賀ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は7戦連続で田中純騎手（6戦0勝）。7頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では目立つような脚を使えず7着に終わった。