ウスベニノキミ（2015年生、母ソリッドプラチナム）

ウスベニノキミ（2015年4月8日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「薄紅の君」。毛色は鹿毛。種牡馬のエイシンフラッシュ（当時8歳）と交配したソリッドプラチナムが13歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者はマル善橋本牧場。戦績は、中央平地13戦1勝2着4回。主な勝ち鞍は2018年の3歳未勝利。

経歴

デビュー前

1歳のとき、橋本牧場から「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。

鈴木孝志厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2017年）

9月18日、デビュー戦は和田竜二騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（阪神芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。馬体重は428kg。9頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では闘争心が光る走りを見せたが、伸びてきたボウルズ決め手に屈してクビ差の2着となった。

10月7日、中2週で迎えた2戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（京都芝1600m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず4着に敗れた。

12月10日、中8週で迎えた3戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で和田竜二騎手（2戦0勝）。16頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり4位の末脚を見せたが上位争いには参加できず7着に敗れた。

12月28日、中2週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で和田竜二騎手（3戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では卓出した伸び脚で急追したが、抜け出したインスピレーションにクビ差届かず2着に惜敗した。

3歳（2018年）

1月13日、中1週で迎えた5戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では強靭な末脚を披露したが、4着に終わった。

2月4日、中2週で迎えた6戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では鬼脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のアロハリリーを半馬身振り切って初勝利を挙げた。

3月17日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた7戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3のフラワーカップ（中山芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

4月22日、中4週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳G2のフローラステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず6着に敗れた。

5月20日、中3週で迎えた9戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。17頭立ての12番人気で15番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では速い脚を使えず8着に終わった。

8月25日、約3か月の休み明けで迎えた10戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の西海賞（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（4戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたアルメリアブルーム決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

9月16日、中2週で迎えた11戦目は、牝馬限定3歳G2のローズステークス（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（5戦0勝）。15頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい11着に終わった。

11月10日、中7週で迎えた12戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下（東京芝2000m 晴/良）に出走。10頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で猛追したが、抜け出したレーツェルに半馬身届かず2着となった。

12月8日、中3週で迎えた13戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の境港特別（阪神芝2200m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では今一つ伸び切れず4着に敗れた。

4歳（2019年）

1月26日、中6週で迎えた14戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 晴/良）に49kgの軽斤量で出走。14頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず9着に終わった。

2月17日、中2週で迎えた15戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下の日田特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。17頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で猛進したが、伸びてきたブライトムーン決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

3月24日、中4週で迎えた16戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下の四国新聞杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（6戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

5月19日、中7週で迎えた17戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下の御室特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（1戦0勝）。7頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では見せ場なく4着に敗れた。

6月9日、中2週で迎えた18戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3のマーメイドステークス（阪神芝2000m 曇/良）に49kgの軽斤量で出走。16頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい10着に終わった。

11月2日、約5か月の休養明けで迎えた19戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びを欠き5着に敗れた。

11月24日、中2週で迎えた20戦目は、牝馬限定の3歳以上2勝クラス（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（1戦0勝）。8頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では脚を伸ばせず4着に敗れた。

12月21日、中3週で迎えた21戦目は、3歳以上1勝クラス（阪神芝2600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（7戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では電光石火の末脚を発揮したが、3着に終わった。

2020年1月16日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。