オトメザ（1993年生、母オープニングクィン）

オトメザ（1993年4月17日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のアサティス（当時8歳）と交配したオープニングクィンが7歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道勇払郡厚真町、生産者は（有）大川牧場。戦績は、中央平地28戦4勝2着2回。主な勝ち鞍は1997年の道新スポーツ賞(900万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

吉永正人厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1995年）

10月15日、デビュー戦は吉永護騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は436kg。14頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では矢のような伸び脚で猛追したが、抜け出したユウバクにアタマ差届かず2着となった。

10月28日、中1週で迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳新馬（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉永護騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では瞬発力に優れた末脚を繰り出したが、4着に終わった。

11月11日、中1週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉永護騎手（2戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では息の長い末脚を披露したが、5着に終わった。

3歳（1996年）

6月16日、約7か月半の休み明けで迎えた4戦目は、田面木博公騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳未勝利（札幌ダート1000m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。10頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず7着に終わった。

6月29日、中1週で迎えた5戦目は、4歳未勝利（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田面木博公騎手（1戦0勝）。11頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

7月13日、中1週で迎えた6戦目は、4歳未勝利（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田面木博公騎手（2戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では余力が残っておらず10着に敗れた。

7月28日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた7戦目は、4歳未勝利（札幌芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で田面木博公騎手（3戦0勝）。12頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では驚異的な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のヤシマチカラに1馬身3/4の差をつけて未勝利戦を制した。

8月17日、中2週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた8戦目は、徳吉孝士騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下の君津特別（中山芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で14番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が衰えて13着に終わった。

9月8日、中2週で迎えた9戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下の富里特別（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は吉永護騎手（3戦0勝）。11頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸び、3着に入り込んだ。

9月29日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた10戦目は、4歳以上500万下（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉永護騎手（4戦0勝）。13頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず6着に敗れた。

4歳（1997年）

4月19日、約6か月半の休み明けで迎えた11戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（新潟芝2000m 外回り晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は徳吉孝士騎手（1戦0勝）。14頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず6着に終わった。

5月18日、中3週で迎えた12戦目は、5歳以上500万下の赤倉特別（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は吉永護騎手（5戦0勝）。6頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったトップフーユンに詰め切れず、2馬身差の2着となった。

5月25日、連闘で迎えた13戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（東京芝1800m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で吉永護騎手（6戦0勝）。12頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

6月21日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた14戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（福島芝2000m 曇/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のスリルオブターフを3/4馬身振り切って1着ゴールを果たした。

7月20日、中3週で迎えた15戦目は、4歳以上500万下（函館芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は吉永護騎手（7戦0勝）。14頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切り、3着に入った。

8月9日、中2週で迎えた16戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下のニセコ特別（札幌芝1800m 小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で吉永護騎手（8戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るドリーバードを次元の違う末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて制した。

8月24日、中1週で迎えた17戦目は、4歳以上900万下のUHB賞（札幌芝2600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉永護騎手（9戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では見せ場なく5着に敗れた。

9月6日、中1週で迎えた18戦目は、4歳以上900万下の阿寒湖特別（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で吉永護騎手（10戦1勝）。14頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、4着に終わった。

9月20日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた19戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の道新スポーツ賞（札幌芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で吉永護騎手（11戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のミナミノフェザントに3馬身の差をつけて優勝

10月12日、中2週で馬体重を前走から18kg絞って迎えた20戦目は、牝馬限定G3の府中牝馬ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は6戦連続で吉永護騎手（12戦2勝）。11頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚が冴えず6着に終わった。

11月8日、中3週で迎えた21戦目は、4歳以上1600万下の奥多摩ステークス（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で吉永護騎手（13戦2勝）。12頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位には届かず9着に敗れた。

11月30日、中2週で迎えた22戦目は、牝馬限定のハンデ戦でオープンのターコイズステークス（中山芝1800m 曇/不良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は8戦連続で吉永護騎手（14戦2勝）。10頭立ての5番人気で大外10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず8着に敗れた。

5歳（1998年）

12月6日、約12か月半の休養明けで迎えた23戦目は、4歳以上1600万下の仲冬ステークス（中山芝1200m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は9戦連続で吉永護騎手（15戦2勝）。14頭立ての14番人気で大外14番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず14着に終わった。

12月20日、中1週で迎えた24戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の冬至ステークス（中山芝2500m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は10戦連続で吉永護騎手（16戦2勝）。11頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには加われず5着に終わった。

6歳（1999年）

1月10日、中2週で迎えた25戦目は、5歳以上1600万下の迎春ステークス（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で吉永護騎手（17戦2勝）。14頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く14着に終わった。

1月30日、中2週で迎えた26戦目は、5歳以上1600万下の白富士ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で吉永護騎手（18戦2勝）。16頭立ての16番人気で2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず13着に終わった。

2月21日、中2週で迎えた27戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下のアメジストステークス（東京芝1800m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は小野次郎騎手（1戦1勝）。15頭立ての14番人気で14番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では末脚がパッとせず15着に終わった。

3月6日、中1週で迎えた28戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下のサンシャインステークス（中山芝2500m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は田面木博公騎手（4戦1勝）。16頭立ての16番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は力尽きて16着に終わった。