ヤマヒサローレル（1990年生、母ザフオクシーレデイ）

ヤマヒサローレル（1990年6月6日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のノーリユート（当時12歳）と交配したザフオクシーレデイが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は中橋正。戦績は、中央平地12戦4勝2着3回。1993年の報知杯4歳牝馬特別(牝G2)に勝利した他、1993年のサンケイスポーツ賞4歳牝馬特別(牝G2)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

湯浅三郎厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1992年）

11月7日、デビュー戦は猿橋重利騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1600m 曇/良）に出走。馬体重は478kg。12頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走し、3着に入り込んだ。

11月21日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（京都芝1400m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で猿橋重利騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。先手を取る形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、ヤマニンマスコットに交わされて2馬身差の2着となった。

11月29日、連闘で迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳新馬（京都芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で猿橋重利騎手（2戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るカガミアスカを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

12月19日、中2週で迎えた4戦目は、3歳500万下の千両賞（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で猿橋重利騎手（3戦1勝）。11頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では末脚にキレが無く5着に敗れた。

3歳（1993年）

1月10日、中2週で迎えた5戦目は、4歳500万下の若菜賞（京都芝1400m 雨/重）に出走。鞍上は5戦連続で猿橋重利騎手（4戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではビュッと切れる脚で猛追したが、勝ったセントミサイルを半馬身捉え切れず2着に敗北した。

1月31日、中2週で迎えた6戦目は、4歳500万下の梅花賞（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で猿橋重利騎手（5戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、コシノリュウオーに半馬身交わされて2着に敗北した。

3月6日、中4週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳オープンのアネモネステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で猿橋重利騎手（6戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグイグイと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のマックスジョリーに1馬身1/4の差をつけて2勝目を手に入れた。

3月21日、中1週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳G2の報知杯4歳牝馬特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は8戦連続で猿橋重利騎手（7戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして難なく抜け出し、最後は2着のタカノプリマに3馬身半の差をつけて重賞初挑戦初制覇を果たした。

4月11日、中2週で迎えた9戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は9戦連続で猿橋重利騎手（8戦3勝）。18頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

5月2日、中2週で迎えた10戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のサンケイスポーツ賞4歳牝馬特別（東京芝2000m 雨/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では驚異的な末脚を弾けさせて、最後は2着のメジロリリーに1馬身1/4の差をつけて2つ目の重賞タイトルをつかんだ。

5月23日、中2週で迎えた11戦目は、南井克巳騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 晴/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて17番ゲートからスタート。ハナを取り切り、後続を2馬身以上離して、落ち着いたペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が衰えて8着に敗れた。

10月24日、約5か月の休養明けで迎えた12戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のローズステークス（京都芝2000m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、超スローペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は減速してしまい7着に敗れた。