アフェクトダンサー（1989年生、母ダンシングミツチ）

アフェクトダンサー（1989年4月1日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。品種はアングロアラブで、毛色は鹿毛。種牡馬のダンデイダイドウ（当時5歳）と交配したダンシングミツチが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は斉藤スタッド。戦績は、中央平地16戦8勝。1991年の福島アラブ3歳ステークス(アラ系3歳オープン)に勝利した他、1991年のアラブ3歳ステークス(アラ系3歳オープン)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

嶋田功厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1991年）

6月16日、デビュー戦は玉井智光騎手を鞍上に据えて、アラ系3歳未勝利（福島芝1000m 曇/良）に出走。馬体重は458kg。8頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず5着に敗れた。

6月23日、連闘で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、アラ系3歳未勝利（福島芝1200m 小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で玉井智光騎手（1戦0勝）。7頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。先頭に立ち、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のメイスンチカラに6馬身の差をつけて初白星を挙げた。

7月28日、中4週で迎えた3戦目は、アラ系3歳400万下（新潟芝1200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で玉井智光騎手（2戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。先手を取り、若干速いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のジュエリーコスモスに3馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

8月24日、中3週で迎えた4戦目は、2歳オープンのアラブ3歳ステークス（新潟芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で玉井智光騎手（3戦2勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、少し速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして難なく抜け出し、最後は2着のセンリーオパールに3馬身半の差をつけて断然の支持に応えた。

9月14日、中2週で迎えた5戦目は、アラ系3歳オープン（中山ダート1200m 雨/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は5戦連続で玉井智光騎手（4戦3勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鋭く末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のミスタミチャンを半馬身振り切って破竹の4連勝を決めた。

9月28日、中1週で迎えた6戦目は、2歳オープンのアラブ3歳ステークス（福島ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は6戦連続で玉井智光騎手（5戦4勝）。8頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るロータリーボーイを次元の違う末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

10月26日、中3週で迎えた7戦目は、鹿戸雄一騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンの福島アラブ3歳ステークス（福島芝1200m 晴/良）に牝馬ながら56kgの斤量を背負って出走。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ややハイペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のロータリーボーイに3馬身の差をつけて獅子奮迅の6連勝を決めた。

12月7日、中5週で迎えた8戦目は、土谷智紀騎手を鞍上に迎えて、アラ系3歳オープン（中山ダート1200m 晴/良）に出走。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、かなりのハイペースでレースを牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では猛烈な末脚を弾けさせてあっさりと抜け出し、最後は2着のサンライトフレームに4馬身の差をつけて圧巻の7連勝を決めた。

12月21日、中1週で迎えた9戦目は、牝馬限定2歳G3のテレビ東京賞3歳牝馬ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は鹿戸雄一騎手（1戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。ハナに立ち、少し速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が衰えて6着に敗れた。

3歳（1992年）

1月11日、中2週で迎えた10戦目は、銀杯（中山ダート1800m 晴/稍重）に牝馬ながら52kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で鹿戸雄一騎手（2戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、馬群に飲まれ4着に沈んだ。

2月16日、中4週で迎えた11戦目は、大西直宏騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのシュンエイ記念（小倉芝2000m 曇/良）に牝馬ながら59kgの斤量を背負って出走。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では末脚を持続できず、3着に終わった。

4月11日、中7週で迎えた12戦目は、玉ノ井健志騎手を鞍上に迎えて、アラ系4歳以上オープン（中山ダート1800m 曇/不良）に牝馬ながら53kgの斤量を背負って出走。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。先手を取る形となり、厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では自慢の末脚を爆発させて難なく抜け出し、最後は2着のモッカンセンプウに4馬身の差をつけて8勝目を収める

5月2日、中2週で迎えた13戦目は、ハンデ戦でオープンのアラブステークス（新潟芝2000m 外回り曇/良）に牝馬ながら57kgの斤量を背負って出走。鞍上は玉井智光騎手（6戦5勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。端を奪い、若干遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバタバタになってしまい11着に敗れた。

5月17日、中1週で迎えた14戦目は、アラ系4歳以上オープン（新潟ダート1700m 晴/重）に牝馬ながら55kgの斤量を背負って出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は玉ノ井健志騎手（1戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では末脚に勢いがなく6着に敗れた。

6月20日、中4週で迎えた15戦目は、アラ系4歳以上オープン（札幌ダート1000m 曇/良）に牝馬ながら56kgの斤量を背負って出走。鞍上は鹿戸雄一騎手（3戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天稟の闘志でゴールまで力走したが、3着に終わった。

7月19日、中3週で迎えた16戦目は、重賞のセイユウ記念（札幌ダート1700m 曇/重）に牝馬ながら56kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で鹿戸雄一騎手（4戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では見所を作れず7着に敗れた。