ゲンテン（2009年生、母Miss Terrible）

ゲンテン（2009年4月2日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「原点」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のBernardini（当時6歳）と交配したMiss Terribleが11歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地14戦2勝2着1回、地方1戦0勝、海外1戦0勝。2011年のデイリー杯2歳ステークス(G2)で3着に入った他、2012年のヒヤシンスステークス(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

矢作芳人厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2011年）

9月19日、デビュー戦は蛯名正義騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1500m 曇/良）に出走。馬体重は488kg。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では途轍もない末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のパララサルーに1馬身3/4の差をつけて初勝利を挙げた。

10月15日、中3週で迎えた2戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、2歳G2のデイリー杯2歳ステークス（京都芝1600m 外回り小雨/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。12頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、やや遅いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうひと伸びが足りず、3着に終わった。

11月12日、中3週で迎えた3戦目は、2歳G2の京王杯2歳ステークス（東京芝1400m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は蛯名正義騎手（1戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は垂れてしまい8着に敗れた。

12月4日、中2週で迎えた4戦目は、C.ウィリアムズ騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下（中山ダート1200m 晴/重）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天性の闘志でゴールまで力闘したが、5着に終わった。

3歳（2012年）

1月5日、中4週で迎えた5戦目は、3歳500万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、鮮烈な末脚を弾けさせて、最後は2着のコリンブレッセに1馬身半の差をつけて2勝目をゲットした。

2月18日、中5週で迎えた6戦目は、3歳オープンのヒヤシンスステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（2戦1勝）。16頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では印象的な伸び脚で追い上げたが、抜け出したフリートストリートに半馬身届かず2着となった。

3月31日、3歳G2のUAEダービー（アラブ首長国連邦・メイダンダート1900m）に出走。鞍上はC.ウィリアムズ騎手（1戦0勝）。14頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。14着に終わった。

6月10日、中9週で迎えた8戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の三浦特別（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では決め手に欠いて7着に敗れた。

6月30日、中2週で迎えた9戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の白河特別（福島芝1200m 晴/良）に出走。14頭立ての4番人気で大外14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では伸びが鈍く11着に敗れた。

12月16日、約5か月半の休養明けで迎えた10戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。16頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず13着に敗れた。

4歳（2013年）

1月12日、中3週で迎えた11戦目は、D.マクドノー騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の初春賞（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では伸びが鈍く15着に終わった。

6月29日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた12戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい11着に敗れた。

7月31日、中4週で馬体重を前走から7kg絞って迎えた13戦目は、淀川特別（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（3戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。先手を取り、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではやや伸びを欠き、3着に終わった。

11月2日、約3か月の休み明けで迎えた14戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（2戦1勝）。13頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では末脚を持続できず、4着に終わった。

11月17日、中1週で迎えた15戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島ダート1150m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は減速してしまい13着に敗れた。

5歳（2014年）

2月23日、約3か月半の休養明けで迎えた16戦目は、D.バルジュー騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。端に立つ形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバテてしまい11着に敗れた。