アールクインダム（2017年生、母キャプテンガール）

アールクインダム（2017年2月17日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名+女王の地位」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のローズキングダム（当時10歳）と交配したキャプテンガールが8歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者はシンボリ牧場。主な勝ち鞍は2021年の4歳以上2勝クラス(牝)。

経歴

デビュー前

2歳のとき、シンボリ牧場から「千葉サラブレッドセールサラブレッド2歳」に上場され、前原敏行によって1,350万円で落札された。

伊藤大士厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2019年）

8月4日、デビュー戦は横山武史騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は470kg。9頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。ハナを取り切り、非常に遅いペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のメリディアンローグを半馬身振り切って初白星を挙げた。

8月31日、中3週で迎えた2戦目は、2歳G3の札幌2歳ステークス（札幌芝1800m 曇/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で横山武史騎手（1戦1勝）。12頭立ての11番人気で大外12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では鋭い脚を使えず12着に終わった。

3歳（2020年）

1月18日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた3戦目は、O.マーフィー騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳1勝クラスの菜の花賞（中山芝1600m 外回り小雨/稍重）に出走。16頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では驚異的な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のフェルミスフィアを3/4馬身振り切って久々の一戦を制した。

2月15日、中3週で迎えた4戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3のデイリー杯クイーンカップ（東京芝1600m 曇/良）に出走。14頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではいい脚を見せられず9着に終わった。

6月10日、約4か月の休み明けで迎えた5戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳Jpn2の関東オークス（川崎ダート2100m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。14頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。端を奪い、緩やかなペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバタバタになってしまい8着に敗れた。

7月5日、中3週で迎えた6戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、3歳ハンデG3のラジオNIKKEI賞（福島芝1800m 曇/稍重）に51kgの軽斤量で出走。12頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい8着に終わった。

11月21日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳以上2勝クラスの西湖特別（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では決め手が足りず9着に敗れた。

4歳（2021年）

1月16日、中7週で迎えた8戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上2勝クラス（中山芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のガロシェに2馬身の差をつけて3勝目を手にした。

3月21日、中8週で迎えた9戦目は、菅原明良騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスのスピカステークス（中山芝1800m 雨/重）に出走。15頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して2番手で通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走し、4着を確保した。

7月11日、約3か月半の休み明けで迎えた10戦目は、3歳以上3勝クラスの五稜郭ステークス（函館芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は大野拓弥騎手（1戦1勝）。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では伸びが鈍く9着に敗れた。

9月19日、中9週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、3歳以上3勝クラスのレインボーステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（2戦1勝）。15頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。端を奪い、若干緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバタバタになってしまい11着に敗れた。

10月2日、中1週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの秋風ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で大野拓弥騎手（3戦1勝）。13頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では我慢強くタフに走り抜いたが、伸びてきたレッドフラヴィア決め手に屈して半馬身差の2着となった。

12月12日、中9週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの常総ステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（2戦0勝）。13頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では天性の敢闘精神でゴールまで力闘し、3着に入った。

5歳（2022年）

1月9日、中3週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの若潮ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（3戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では伸びあぐねて6着に敗れた。

3月27日、約2か月半の間隔を開けて迎えた15戦目は、木幡巧也騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの春興ステークス（中山芝1600m 外回り曇/重）に出走。16頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバタバタになってしまい9着に敗れた。

4月17日、中2週で迎えた16戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスのストークステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は垂れてしまい13着に終わった。

10月1日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた17戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの秋風ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は大野拓弥騎手（4戦1勝）。16頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず8着に終わった。

11月12日、中5週で迎えた18戦目は、永野猛蔵騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの奥多摩ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で14番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。最後は脚勢が鈍り12着に終わった。

6歳（2023年）

1月8日、中7週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの若潮ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は大野拓弥騎手（5戦1勝）。12頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が衰えて8着に終わった。

1月15日、連闘で迎えた20戦目は、4歳以上3勝クラスのサンライズステークス（中山芝1200m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（6戦1勝）。11頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず6着に終わった。

3月18日、中8週で迎えた21戦目は、今村聖奈騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの淀屋橋ステークス（阪神芝1200m 曇/稍重）に出走。16頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり4位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず16着に終わった。

7月8日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた22戦目は、原優介騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの阿武隈ステークス（福島芝1800m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。11頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚にキレが無く8着に終わった。

9月30日、約3か月の間隔を開けて迎えた23戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの秋風ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は北村宏司騎手（1戦0勝）。15頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、伸びてきたルージュエクレール決め手に屈してクビ差の2着となった。

12月9日、中9週で迎えた24戦目は、3歳以上3勝クラスの常総ステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（2戦0勝）。15頭立ての13番人気で14番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が衰えて13着に終わった。

2023年12月13日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。