ブリトマルティス（2004年生、母アマートベン）

ブリトマルティス（2004年6月9日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「クレタ島の女神」。毛色は鹿毛。種牡馬のスペシャルウィーク（当時9歳）と交配したアマートベンが10歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は斉藤スタッド。戦績は、中央平地24戦4勝2着2回。主な勝ち鞍は2008年のパールステークス(1600万下牝)。

経歴

デビュー前

西園正都厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2007年）

1月27日、デビュー戦は田辺裕信騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（小倉芝1200m 小雨/良）に出走。馬体重は420kg。18頭立ての4番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、6着に終わった。

2月17日、中2週で迎えた2戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では弾けるように急駛したが、抜け出したシゲルタックに3/4馬身届かず2着となった。

3月4日、中1週で迎えた3戦目は、渡辺薫彦騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中京芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線ではグングンと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のアドマイヤスペースをアタマ差振り切って未勝利戦を制した。

4月8日、中4週で迎えた4戦目は、牝馬限定3歳オープンの忘れな草賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で渡辺薫彦騎手（1戦1勝）。15頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず6着に敗れた。

6月9日、中8週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた5戦目は、3歳500万下のマカオジョッキークラブトロフィー（中京芝2000m 雨/重）に出走。鞍上は幸英明騎手（1戦0勝）。12頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びが鈍く6着に終わった。

6月24日、中1週で迎えた6戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の生田特別（阪神芝2400m 外回り小雨/稍重）に出走。13頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天性の負けじ心を発揮してゴールまで力闘し、4着を確保した。

7月8日、中1週で迎えた7戦目は、田中健騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神芝2200m 晴/良）に49kgの軽斤量で出走。15頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走し、3着に入った。

7月29日、中2週で迎えた8戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下の糸魚川特別（新潟芝2000m 外回り曇/良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではグングンと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のクロコレーヌに2馬身の差をつけて2勝目を挙げた。

9月16日、中6週で迎えた9戦目は、牝馬限定3歳G2のローズステークス（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は幸英明騎手（2戦0勝）。14頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はガス欠状態になり8着に終わった。

10月14日、中3週で迎えた10戦目は、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（3戦0勝）。18頭立ての17番人気で3番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では伸びが劣勢になり13着に終わった。

4歳（2008年）

3月23日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から18kg減らして迎えた11戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の尾頭橋特別（中京芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では鋭い脚を使えず8着に敗れた。

4月12日、中2週で迎えた12戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（4戦0勝）。13頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の強い精神力で最後まで敢闘したが、伸びてきたヴィクトリアアイ決め手に屈して半馬身差の2着となった。

4月27日、中1週で迎えた13戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下の糺の森特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（5戦0勝）。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず6着に敗れた。

5月10日、中1週で迎えた14戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（京都芝1600m 外回り雨/稍重）に出走。18頭立ての2番人気に推されて17番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では勢いよく末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のウインファンタジアに1馬身1/4の差をつけて3勝目をつかんだ。

5月25日、中1週で迎えた15戦目は、牝馬限定の4歳以上1600万下のパールステークス（中京芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は酒井学騎手（1戦0勝）。14頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のダンスオールナイトに1馬身3/4の差をつけて4勝目を手に入れた。

6月22日、中3週で迎えた16戦目は、牝馬限定のハンデG3のマーメイドステークス（阪神芝2000m 雨/重）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

7月20日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた17戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の博多ステークス（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（2戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、最後はトウカイルナと並んで4着同着となった。

8月2日、中1週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた18戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の新潟日報賞（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は石橋脩騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では末脚が振るわず11着に敗れた。

11月30日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から8kg戻して迎えた19戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下のウェルカムステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では伸びを欠き10着に敗れた。

12月20日、中2週で迎えた20戦目は、牝馬限定のハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は石橋脩騎手（2戦0勝）。18頭立ての15番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では脚が残っておらず12着に終わった。

5歳（2009年）

1月4日、中1週で迎えた21戦目は、4歳以上1600万下の新春ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は酒井学騎手（2戦1勝）。16頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず11着に終わった。

8月1日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた22戦目は、小林淳一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の新潟日報賞（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。18頭立ての16番人気で10番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では鋭い脚を使えず9着に終わった。

11月7日、約3か月半の休養明けで迎えた23戦目は、牝馬限定の3歳以上1600万下のユートピアステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（6戦0勝）。17頭立ての17番人気で大外17番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。最後は力尽きて16着に終わった。

11月22日、中1週で迎えた24戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の修学院ステークス（京都芝2000m 小雨/良）に出走。15頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く13着に終わった。