ナイキハイグレード（2006年生、母ダイアモンドコア）

ナイキハイグレード（2006年4月21日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のアグネスタキオン（当時8歳）と交配したダイアモンドコアが12歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道伊達市、生産者は（有）高橋農場。戦績は、地方20戦10勝。2008年の全日本2歳優駿(Jpn1)で3着に入った他、2009年の羽田盃(S1)に勝利する活躍をした。その他にも重賞3勝を挙げた。

経歴

デビュー前

当歳のとき、高橋農場から「北海道セレクションセールサラブレッド当歳」に上場されたが主取りとなった。1歳のとき、高橋農場から「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場され、JRA日本中央競馬会によって1,575万円で落札された。2歳のとき、日本中央競馬会から「JRAブリーズアップセールサラブレッド2歳」に上場されたが主取りとなった。同年、JRA日本中央競馬会から「千葉サラブレッド・セールサラブレッド2歳」に上場され、小野誠治によって1,218万円で落札された。

川島正行厩舎（船橋）へ入厩。

2歳（2008年）

8月28日、デビュー戦は戸崎圭太騎手を鞍上に据えて、2歳（船橋ダート1000m 曇/重）に出走。馬体重は502kg。6頭立ての2番人気で1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず3着に敗れた。

9月22日、中3週で迎えた2戦目は、川島正太郎騎手を鞍上に迎えて、2歳（船橋ダート1500m 曇/不良）に51kgの軽斤量で出走。7頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナを奪い、緩いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のカトリノヒメに9馬身の差をつけて初白星を挙げた。

10月31日、中5週で迎えた3戦目は、2歳戦のくまたか特別（大井ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のヴィーヴァマティニに5馬身の差をつけて制した。

11月12日、中1週で迎えた4戦目は、2歳S2のハイセイコー記念（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のシュバレスクに3馬身半の差をつけて3勝目を掴み取った。

12月17日、中4週で迎えた5戦目は、2歳Jpn1の全日本2歳優駿（川崎ダート1600m 雨/不良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で戸崎圭太騎手（3戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を披露したが、3着に終わった。

3歳（2009年）

3月25日、約3か月半の休養明けで迎えた6戦目は、3歳S2の京浜盃（大井ダート1700m 雨/重）に出走。鞍上は4戦連続で戸崎圭太騎手（4戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のシャレーストーンをアタマ差振り切って4勝目を獲得した。

4月22日、中3週で迎えた7戦目は、3歳S1の羽田盃（大井ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で戸崎圭太騎手（5戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のシャレーストーンをクビ差振り切って1着ゴールを果たした。

6月3日、中5週で迎えた8戦目は、3歳S1の東京ダービー（大井ダート2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で戸崎圭太騎手（6戦4勝）。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では天稟の勝負根性でゴールまで力走したが、3着に終わった。

4歳（2010年）

2月17日、約8か月半の休養明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた9戦目は、S3の報知グランプリカップ（船橋ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は7戦連続で戸崎圭太騎手（7戦4勝）。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではいいところがなく7着に敗れた。

3月10日、中2週で迎えた10戦目は、Jpn2のダイオライト記念（船橋ダート2400m 晴/不良）に出走。鞍上は川島正太郎騎手（1戦1勝）。14頭立ての7番人気で大外14番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では末脚にキレが無く10着に敗れた。

5歳（2011年）

5月3日、約14か月の休養明けで迎えた11戦目は、Jpn3のかきつばた記念（名古屋ダート1400m 曇/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で川島正太郎騎手（2戦1勝）。12頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず6着に終わった。

6歳（2012年）

3月25日、約11か月の休み明けで迎えた12戦目は、岡村卓弥騎手を鞍上に迎えて、一般C3-5（高知ダート1300m 晴/重）に出走。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のイングヴェイに約11馬身の大差をつけて断トツ人気に応えた。

4月8日、中1週で迎えた13戦目は、一般C3-9（高知ダート1300m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で岡村卓弥騎手（1戦1勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。逃げを打ち、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のシルクハイボールに5馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

4月20日、中1週で迎えた14戦目は、別府真衣騎手を鞍上に迎えて、一般C3-8（高知ダート1300m 曇/重）に出走。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のリュウノクラウンに9馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

5月4日、中1週で迎えた15戦目は、Jpn3のかきつばた記念（名古屋ダート1400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は川島正太郎騎手（3戦1勝）。12頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず9着に終わった。

5月18日、中1週で迎えた16戦目は、岡田祥嗣騎手を鞍上に迎えて、海上王岩崎弥太郎特別（高知ダート1600m 晴/重）に出走。7頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るシーアクロスを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて勝利をモノにする

6月14日、中3週で迎えた17戦目は、Jpn3の北海道スプリントカップ（門別ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は川島正太郎騎手（4戦1勝）。13頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり10着に終わった。

6月27日、中1週で迎えた18戦目は、Jpn1の帝王賞（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川島正太郎騎手（5戦1勝）。13頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では速い脚を使えず13着に終わった。

7月22日、中3週で迎えた19戦目は、中西達也騎手を鞍上に迎えて、地方重賞のトレノ賞（高知ダート1300m 曇/重）に出走。6頭立ての2番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では目立つような脚を使えず3着に敗れた。

8月6日、中1週で迎えた20戦目は、夜さ恋フェスティバル特別（高知ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は岡村卓弥騎手（2戦2勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のハナニナレに6馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。