ワンモアマイハート（1985年生、母リユウボーイズ）

ワンモアマイハート（1985年4月22日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のニチドウアラシ（当時9歳）と交配したリユウボーイズが6歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）中館牧場。戦績は、中央平地31戦4勝2着3回。主な勝ち鞍は1990年の石和特別(900万下牝)。

経歴

デビュー前

渡辺栄厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1987年）

9月20日、デビュー戦は丸山勝秀騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は416kg。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出したが、3着に終わった。

10月4日、中1週で迎えた2戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、3歳新馬（阪神芝1600m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。14頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走したが、5着に終わった。

10月18日、中1週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（京都芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は丸山勝秀騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で急追したが、抜け出したラッキーダンサーに半馬身届かず2着に敗北した。

10月31日、中1週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（京都芝1200m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で丸山勝秀騎手（2戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

3歳（1988年）

1月9日、中9週で迎えた5戦目は、4歳未勝利（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で丸山勝秀騎手（3戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚勢がやや鈍り、3着に終わった。

1月31日、中2週で迎えた6戦目は、出口隆義騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、少し緩いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では見事な伸び脚を見せたが、ノーティガリオンに交わされて2馬身差の2着に敗北した。

2月14日、中1週で迎えた7戦目は、4歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で出口隆義騎手（1戦0勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るエイティマドンナを途轍もない末脚で半馬身差し切って初白星を挙げた。

2月20日、連闘で迎えた8戦目は、4歳400万下のくすのき賞（小倉芝2000m 小雨/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で出口隆義騎手（2戦1勝）。15頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず14着に終わった。

4月3日、中5週で迎えた9戦目は、安達昭夫騎手を鞍上に迎えて、4歳400万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。9頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見せ場を作れず6着に終わった。

4月16日、中1週で迎えた10戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳400万下（阪神ダート1700m 晴/良）に出走。9頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のハギノトップガンを3/4馬身振り切って2勝目をつかんだ。

5月14日、中3週で迎えた11戦目は、林満明騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの葵賞（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。15頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

5月28日、中1週で迎えた12戦目は、3歳オープンのマーガレットステークス（阪神芝1600m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で林満明騎手（1戦0勝）。7頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。最後は勢いを失って6着に終わった。

6月11日、中1週で迎えた13戦目は、3歳オープンの白百合ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で林満明騎手（2戦0勝）。5頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では決め手に欠いて4着に終わった。

9月11日、約3か月の休養明けで迎えた14戦目は、岸滋彦騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（阪神芝1200m 曇/良）に出走。13頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず6着に終わった。

10月2日、中2週で迎えた15戦目は、牝馬限定3歳G3のサファイヤステークス（阪神芝1600m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で岸滋彦騎手（1戦0勝）。13頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず8着に終わった。

10月16日、中1週で迎えた16戦目は、4歳以上900万下（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岸滋彦騎手（2戦0勝）。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で追い上げたが、勝ったワンダーステータスに詰め切れず、1馬身3/4差の2着となった。

11月5日、中2週で迎えた17戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上900万下（京都芝1600m 外回り晴/良）に50kgの軽斤量で出走。17頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず7着に敗れた。

11月13日、連闘で迎えた18戦目は、牝馬限定3歳G1のエリザベス女王杯（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は岸滋彦騎手（3戦0勝）。18頭立ての18番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では伸びが鈍く14着に終わった。

12月11日、中3週で迎えた19戦目は、4歳以上900万下（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は林満明騎手（3戦0勝）。9頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい5着に終わった。

4歳（1989年）

5月14日、約5か月の休養明けで迎えた20戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上900万下（京都芝1600m 外回り晴/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では自慢の末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のマチルダバンブーをアタマ差振り切って久方ぶりの実戦を物にした。

6月4日、中2週で迎えた21戦目は、ハンデG3の阪急杯（阪神芝1400m 晴/良）に49kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（1戦1勝）。18頭立ての15番人気で17番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず16着に終わった。

6月18日、中1週で迎えた22戦目は、パールステークス（中京芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で角田晃一騎手（2戦1勝）。10頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには絡めず7着に終わった。

8月20日、中8週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた23戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の漁火特別（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で角田晃一騎手（3戦1勝）。10頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では脚が残っておらず5着に終わった。

9月3日、中1週で迎えた24戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の北海ハンデキャップ（函館芝1800m 雨/不良）に出走。鞍上は5戦連続で角田晃一騎手（4戦1勝）。11頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

5歳（1990年）

4月8日、約7か月の休養明けで迎えた25戦目は、5歳以上900万下の’90ヤングジョッキーズステークス（阪神芝2200m 晴/重）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず6着に敗れた。

4月28日、中2週で迎えた26戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は角田晃一騎手（5戦1勝）。18頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、6着に終わった。

5月20日、中2週で迎えた27戦目は、5歳以上900万下の舞子特別（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（6戦1勝）。10頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり4着に終わった。

6月9日、中2週で迎えた28戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下の石和特別（東京芝1600m 雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で角田晃一騎手（7戦1勝）。12頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のヒダカツエールをアタマ差振り切って先頭ゴールを果たした。

7月7日、中3週で迎えた29戦目は、ジュライステークス（中京芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は丸山勝秀騎手（4戦0勝）。14頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず9着に敗れた。

8月12日、中4週で迎えた30戦目は、マリーンステークス（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は角田晃一騎手（8戦2勝）。10頭立ての10番人気で大外10番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始8番手を追走。直線では見所を作れず10着に終わった。

9月2日、中2週で迎えた31戦目は、内田浩一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの青函ステークス（函館芝1200m 晴/良）に48kgの軽斤量で出走。12頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず11着に終わった。