ツジノカザン（1984年生、母ヒマワリサン）

Tsujino Kazan

1984.03.25

ツジノカザン（1984年3月25日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のイエローゴツド（当時17歳）と交配したヒマワリサンが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）新冠橋本牧場。戦績は、中央平地12戦3勝2着5回。主な勝ち鞍は1987年の4歳以上900万下。

経歴

デビュー前

清水美波厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1986年）

7月12日、デビュー戦は蛯沢誠治騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（新潟芝1000m 晴/稍重）に出走。馬体重は438kg。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナに立ち、激烈なハイペースで集団を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈の闘争本能で渋太く末脚を持続させて、最後は2着のモガミビービーを半馬身振り切って初勝利を挙げた。

3歳（1987年）

3月15日、約8か月の休み明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた2戦目は、4歳400万下の桜草特別（中山芝1200m 外回り 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で蛯沢誠治騎手（1戦1勝）。13頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の心肺能力で最後まで敢闘したが、勝ったモガミヤシマにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着となった。

4月5日、中2週で迎えた3戦目は、4歳400万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で蛯沢誠治騎手（2戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、タフなペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、ウエスタンラッパにアタマ差交わされて2着に甘んじた。

4月29日、中2週で迎えた4戦目は、嶋田功騎手を鞍上に迎えて、4歳400万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではスパッと切れる脚で猛進したが、勝ったマイネミレーにねじ伏せられて3馬身半差の2着に敗北した。

5月17日、中2週で迎えた5戦目は、4歳400万下（東京芝1600m 小雨/重）に出走。鞍上は蛯沢誠治騎手（3戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、勝ったシルバーアトムにねじ伏せられて1馬身差の2着に敗北した。

6月28日、中5週で迎えた6戦目は、4歳400万下（福島ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯沢誠治騎手（4戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、やや速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させてすんなりと抜け出し、最後は2着のイーストスキーに4馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

7月12日、中1週で迎えた7戦目は、4歳400万下のほおずき賞（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯沢誠治騎手（5戦2勝）。13頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では伸びあぐねて8着に敗れた。

9月27日、約2か月半の間隔を開けて迎えた8戦目は、堀井雅広騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の利根川特別（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったトムロイヤルに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

10月11日、中1週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の錦秋特別（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で堀井雅広騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい11着に敗れた。

11月7日、中3週で迎えた10戦目は、4歳以上900万下（東京ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は蛯沢誠治騎手（6戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のセントセイマーに7馬身の差をつけて3勝目を収める

11月22日、中1週で迎えた11戦目は、柴田政人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の鷹巣山特別（東京芝1400m 晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。主導権を奪い、息の入らないペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚が上がってしまい6着に敗れた。

12月12日、中2週で迎えた12戦目は、4歳以上1400万下のディセンバーステークス（中山芝1200m 外回り 曇/稍重）に出走。鞍上は堀井雅広騎手（2戦0勝）。14頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切り、最後はオンステージと並んで3着同着となった。