サヨノネイチヤ（2019年生、母オムスビ）

サヨノネイチヤ（2019年3月23日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のダノンレジェンド（当時9歳）と交配したオムスビが9歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は木村牧場。2023年の勝島王冠(S2)に勝利した他、2024年のブリリアントカップを制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、木村牧場から「北海道セプテンバーセールサラブレッド1歳」に上場され、吉岡泰治によって550万円で落札された。

坂井英光厩舎（大井）へ入厩。

3歳（2022年）

4月18日、デビュー戦は西啓太騎手を鞍上に据えて、3歳（大井ダート1400m 曇/稍重）に出走。馬体重は485kg。13頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るノーブルコーストを次元の違う末脚で交わし去り、最後は5馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

5月10日、中2週で迎えた2戦目は、3歳（大井ダート1600m 内回り晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で西啓太騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では自慢の末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のビッグヒップルーフに2馬身の差をつけて単勝一倍台の支持に応えた。

7月29日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から11kg増やして迎えた3戦目は、3歳（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で西啓太騎手（2戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のレイディガンナーに4馬身の差をつけて負け無しの3連勝を決めた。

11月3日、約3か月の休み明けで迎えた4戦目は、一般C1六七（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で西啓太騎手（3戦3勝）。14頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では途轍もない末脚を弾けさせて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のグレイテストワークに2馬身の差をつけて負け知らずの4連勝を決めた。

12月9日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた5戦目は、一般C1一二三（大井ダート1600m 内回り曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で西啓太騎手（4戦4勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したチャンピオンフジにアタマ差届かず2着に甘んじた。

12月31日、中2週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた6戦目は、C1二三四（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で西啓太騎手（5戦4勝）。14頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線に入ると、前で粘るスウィングを次元の違う末脚でアタマ差だけ差し切って1着ゴールを果たした。

4歳（2023年）

4月19日、約3か月半の休養明けで迎えた7戦目は、観音坂賞（大井ダート1600m 内回り晴/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で西啓太騎手（6戦5勝）。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見事な伸び脚で猛追したが、抜け出したスウィングにハナ差届かず2着に甘んじた。

5月8日、中2週で迎えた8戦目は、行人坂賞（大井ダート1600m 内回り曇/不良）に出走。鞍上は8戦連続で西啓太騎手（7戦5勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のモンサンレックスに1馬身3/4の差をつけて断トツの支持に応えた。

6月5日、中3週で迎えた9戦目は、鼠坂賞（大井ダート1600m 内回り曇/重）に出走。鞍上は9戦連続で西啓太騎手（8戦6勝）。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のアイスボウルに3馬身半の差をつけて順当に勝利した。

10月30日、約5か月の休み明けで迎えた10戦目は、花梨賞（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で西啓太騎手（9戦7勝）。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るロヴェンテを豪脚でクビ差だけ差し切って久々の実戦をモノにした。

11月17日、中2週で迎えた11戦目は、スポーツニッポン賞（大井ダート2000m 曇/不良）に出走。鞍上は11戦連続で西啓太騎手（10戦8勝）。15頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では豪快な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のマッドルーレットに1馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

12月7日、中2週で迎えた12戦目は、S2の勝島王冠（大井ダート1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は12戦連続で西啓太騎手（11戦9勝）。15頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のライトウォーリアをハナ差振り切って怒涛の5連勝を決めた。

5歳（2024年）

4月9日、約4か月の休養明けで迎えた13戦目は、ブリリアントカップ（大井ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は13戦連続で西啓太騎手（12戦10勝）。13頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るヒーローコールを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて獅子奮迅の6連勝を決めた。