ワイプティアーズ（2015年生、母ナミダガキラリ）

ワイプティアーズ（2015年5月10日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「涙を拭いて」。毛色は栗毛。種牡馬のダイワメジャー（当時14歳）と交配したナミダガキラリが11歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。2020年のケフェウスステークス(オープンハンデ)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

加用正厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2017年）

12月3日、デビュー戦は荻野極騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中京芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は526kg。18頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走し、4着に入った。

12月16日、中1週で迎えた2戦目は、中谷雄太騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中京芝1400m 曇/良）に出走。18頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり10着に敗れた。

3歳（2018年）

1月13日、中3週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は荻野極騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず11着に敗れた。

6月17日、約5か月の休み明けで迎えた4戦目は、3歳未勝利（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で荻野極騎手（2戦0勝）。18頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、6着に終わった。

7月7日、中2週で迎えた5戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京芝2000m 曇/重）に出走。18頭立ての5番人気で大外18番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸び、3着に入った。

7月29日、中2週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（小倉芝2000m 小雨/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではあとひと押しが足りず、4着に終わった。

8月18日、中2週で迎えた7戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るロードマドリードを上がり3位タイの末脚でクビ差だけ差し切って未勝利戦を制した。

10月2日、中5週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた8戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚にキレが無く8着に敗れた。

4歳（2019年）

2月9日、約4か月半の休養明けで迎えた9戦目は、藤田菜七子騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉芝1800m 小雨/稍重）に出走。16頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るマイネルズイーガーを上がり4位の末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて休養明け初戦をモノにした。

2月23日、中1週で迎えた10戦目は、4歳以上1000万下（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は酒井学騎手（1戦0勝）。11頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では脚が残っておらず7着に終わった。

3月16日、中2週で迎えた11戦目は、4歳以上1000万下の須磨特別（阪神芝1800m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は和田竜二騎手（2戦0勝）。10頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のモズダディーをクビ差振り切って3勝目を手にした。

4月14日、中3週で迎えた12戦目は、4歳以上1600万下の難波ステークス（阪神芝1800m 外回り雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（3戦1勝）。12頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚にキレが無く6着に終わった。

5月26日、中5週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた13戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のむらさき賞（東京芝1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は藤田菜七子騎手（1戦1勝）。10頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では速い脚を使えず6着に終わった。

6月22日、中3週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた14戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの垂水ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は和田竜二騎手（4戦1勝）。18頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、18番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したアイスストームを差し切れず、1馬身半差の2着となった。

9月8日、約2か月半の間隔を開けて迎えた15戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのムーンライトハンデキャップ（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（5戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く10着に敗れた。

10月5日、中3週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの長岡京ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は松山弘平騎手（1戦1勝）。10頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず4着に終わった。

11月10日、中4週で迎えた17戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの修学院ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天性の闘争心でゴールまで力闘し、5着を確保した。

12月1日、中2週で迎えた18戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの逆瀬川ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で猛追したが、抜け出したレッドガランにクビ差届かず2着となった。

5歳（2020年）

2月9日、中9週で迎えた19戦目は、4歳以上3勝クラスの関門橋ステークス（小倉芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松若風馬騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず9着に敗れた。

3月15日、中4週で迎えた20戦目は、武藤雅騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスのスピカステークス（中山芝2000m 晴/稍重）に出走。11頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では生得の持久力で渋太く末脚を持続させて、最後は2着のエアジーンを3/4馬身振り切って勝利を手に入れた。

5月16日、中8週で迎えた21戦目は、川島信二騎手を鞍上に迎えて、都大路ステークス（京都芝1800m 外回り雨/重）に出走。14頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

8月30日、約3か月半の休養明けで迎えた22戦目は、小倉日経オープン（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は松山弘平騎手（2戦1勝）。12頭立ての5番人気で大外12番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず5着に敗れた。

9月19日、中2週で迎えた23戦目は、ハンデ戦でオープンのケフェウスステークス（中京芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（3戦1勝）。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら12番手で通過。直線ではキレのある末脚を発揮し、3着に入った。

11月1日、中5週で迎えた24戦目は、カシオペアステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は松若風馬騎手（2戦0勝）。18頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位には届かず11着に敗れた。

11月21日、中2週で迎えた25戦目は、ハンデ戦でオープンのアンドロメダステークス（阪神芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は川島信二騎手（1戦0勝）。15頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出したが、5着に終わった。

12月12日、中2週で迎えた26戦目は、ハンデG3の中日新聞杯（中京芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で川島信二騎手（2戦0勝）。18頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では決め手に欠いて11着に終わった。

6歳（2021年）

5月15日、約5か月の休み明けで迎えた27戦目は、都大路ステークス（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は松若風馬騎手（3戦0勝）。11頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では切れる脚を使えず10着に敗れた。

6月5日、中2週で迎えた28戦目は、G3の鳴尾記念（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松若風馬騎手（4戦0勝）。13頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚を伸ばせず5着に終わった。

6月27日、中2週で迎えた29戦目は、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は和田竜二騎手（6戦1勝）。13頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では余力が残っておらず10着に終わった。

8月29日、中8週で迎えた30戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、小倉日経オープン（小倉芝1800m 晴/良）に出走。10頭立ての5番人気で大外10番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚が止まってしまい6着に敗れた。

9月18日、中2週で迎えた31戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのケフェウスステークス（中京芝2000m 曇/重）に54kgの軽斤量で出走。13頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が衰えて13着に終わった。

2021年9月26日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。