タイセイモンストル（2017年生、母ラブアクチュアリー）

タイセイモンストル（2017年2月4日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+怪物(仏)」。毛色は鹿毛。種牡馬のルーラーシップ（当時10歳）と交配したラブアクチュアリーが15歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。主な勝ち鞍は2021年の4歳以上1勝クラス。

経歴

デビュー前

当歳のとき、社台ファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、田中成奉によって5,400万円で落札された。

矢作芳人厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2020年）

1月12日、デビュー戦は坂井瑠星騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝2000m 曇/良）に出走。馬体重は476kg。15頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天稟の負けじ心を発揮してゴールまで力走し、4着を確保した。

2月1日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた2戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝2000m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では驚異的な末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のヤシャマルに2馬身半の差をつけて未勝利戦を制した。

6月28日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から10kg戻して迎えた3戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（阪神芝2200m 曇/良）に出走。9頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

7月12日、中1週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた4戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラスのタイランドカップ（阪神芝2400m 外回り晴/稍重）に出走。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

7月25日、中1週で迎えた5戦目は、3歳以上1勝クラスの燕特別（新潟芝2400m 曇/良）に出走。鞍上は松山弘平騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい12着に敗れた。

10月25日、約3か月の休み明けで迎えた6戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラスの岩船特別（新潟芝2200m 晴/重）に出走。9頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。最後は脚勢が悪くなり6着に敗れた。

11月7日、中1週で迎えた7戦目は、3歳以上1勝クラス（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で菱田裕二騎手（1戦0勝）。14頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

11月14日、連闘で迎えた8戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（福島芝2600m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

12月20日、中4週で迎えた9戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（中京ダート1900m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

4歳（2021年）

1月17日、中3週で迎えた10戦目は、4歳以上1勝クラスの呼子特別（小倉芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は松山弘平騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が衰えて12着に敗れた。

3月28日、中9週で迎えた11戦目は、古川奈穂騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（中京芝2200m 雨/稍重）に52kgの軽斤量で出走。14頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では息長く終いの脚を伸ばして、最後は2着のタイミングハートをハナ差振り切って雨下の一戦を制した。

4月10日、中1週で迎えた12戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスの千里山特別（阪神芝2200m 晴/良）に出走。12頭立ての9番人気で大外12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では見せ場なく7着に終わった。

5月29日、中6週で迎えた13戦目は、4歳以上2勝クラスの揖斐川特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は坂井瑠星騎手（1戦0勝）。10頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では速い脚を使えず7着に終わった。

6月13日、中1週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの常滑特別（中京芝2000m 曇/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は川須栄彦騎手（1戦0勝）。11頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で追い上げたが、勝ったメイショウロセツに詰め切れず、1馬身1/4差の2着となった。

6月27日、中1週で迎えた15戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの八ヶ岳特別（東京芝1800m 曇/良）に出走。11頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では決め手に欠いて9着に敗れた。

9月12日、約2か月半の間隔を開けて迎えた16戦目は、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの長久手特別（中京芝2000m 小雨/良）に出走。鞍上は川須栄彦騎手（2戦0勝）。8頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。先手を奪い、リードを2馬身以上キープして、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では最後まで息が続かず7着に終わった。

9月26日、中1週で迎えた17戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの木更津特別（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。13頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい8着に敗れた。

10月10日、中1週で迎えた18戦目は、3歳以上2勝クラスの三田特別（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（1戦0勝）。9頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入り込んだ。

11月6日、中3週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの能勢特別（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（2戦0勝）。9頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したホウオウエクレールを差し切れず、1馬身差の2着となった。

11月27日、中2週で迎えた20戦目は、3歳以上2勝クラスの江坂特別（阪神芝2600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で池添謙一騎手（3戦0勝）。7頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では全く伸びず4着に敗れた。

12月11日、中1週で迎えた21戦目は、3歳以上2勝クラスの境港特別（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は坂井瑠星騎手（2戦0勝）。9頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、不屈のガッツで渋太く粘り込んで、最後は2着のリフレーミングに1馬身3/4の差をつけて3勝目を掴み取った。

5歳（2022年）

1月22日、中5週で迎えた22戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの初富士ステークス（中山芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は戸崎圭太騎手（1戦0勝）。11頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は力尽きて10着に終わった。

2月5日、中1週で迎えた23戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの早春ステークス（東京芝2400m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。14頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、リードを2馬身以上保って、かなり緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は力尽きて10着に終わった。

5月8日、約3か月の休養明けで迎えた24戦目は、高倉稜騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの三方ヶ原ステークス（中京芝2200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。14頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では全く伸びず6着に終わった。

5月15日、連闘で迎えた25戦目は、4歳以上3勝クラスの弥彦ステークス（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で高倉稜騎手（1戦0勝）。10頭立ての6番人気で大外10番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では不屈の闘魂で渋太く粘り込んで先頭に立ち、最後は2着のシルヴェリオをクビ差振り切って4勝目を掴み取った。

7月17日、中8週で迎えた26戦目は、ハンデG3の函館記念（函館芝2000m 雨/重）に54kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で高倉稜騎手（2戦1勝）。16頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。最後はタレてしまい7着に終わった。

8月6日、中2週で迎えた27戦目は、札幌日経オープン（札幌芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（1戦1勝）。10頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。端を奪い、リードを2馬身以上確保して、かなり遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバタバタになってしまい10着に終わった。

9月4日、中3週で迎えた28戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの丹頂ステークス（札幌芝2600m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。11頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では鋭い脚を使えず11着に終わった。

12月3日、約3か月の休養明けで迎えた29戦目は、G3のチャレンジカップ（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は坂井瑠星騎手（3戦1勝）。14頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が鈍り10着に終わった。

12月18日、中1週で迎えた30戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、ディセンバーステークス（中山芝1800m 晴/稍重）に出走。16頭立ての15番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。最後はガス欠状態になり15着に終わった。

6歳（2023年）

2月4日、中6週で迎えた31戦目は、小野寺祐太騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（小倉障害芝2860m 曇/良）に出走。12頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。5着に敗れた。

2月25日、中2週で迎えた32戦目は、障害4歳以上未勝利（小倉障害芝2860m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で小野寺祐太騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。6着に敗れた。

7月8日、約4か月半の休養明けで迎えた33戦目は、障害3歳以上未勝利（中京障害芝3000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で小野寺祐太騎手（2戦0勝）。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。5着に敗れた。

8月20日、中5週で迎えた34戦目は、障害3歳以上未勝利（小倉障害芝2860m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で小野寺祐太騎手（3戦0勝）。12頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。5着に敗れた。

9月3日、中1週で迎えた35戦目は、障害3歳以上未勝利（小倉障害芝2860m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で小野寺祐太騎手（4戦0勝）。11頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。5着に終わった。

7歳（2024年）

3月10日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた36戦目は、五十嵐雄祐騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（中山障害芝2880m 晴/稍重）に出走。9頭立ての6番人気で大外9番ゲートからスタート。5着に終わった。

3月24日、中1週で迎えた37戦目は、障害4歳以上未勝利（中山障害芝2880m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で五十嵐雄祐騎手（1戦0勝）。12頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。5着に終わった。

4月21日、中3週で迎えた38戦目は、障害4歳以上未勝利（福島障害芝2770m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で五十嵐雄祐騎手（2戦0勝）。14頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。7着に終わった。

7月21日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた39戦目は、江田勇亮騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（福島障害芝2770m 晴/良）に出走。14頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。6着に終わった。

8月17日、中3週で迎えた40戦目は、障害3歳以上未勝利（新潟障害芝2850m 外→内晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で江田勇亮騎手（1戦0勝）。12頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。7着に終わった。

9月28日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた41戦目は、障害3歳以上未勝利（中山障害芝2880m 曇/良）に出走。鞍上は五十嵐雄祐騎手（3戦0勝）。10頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。9着に終わった。

11月3日、中4週で迎えた42戦目は、障害3歳以上未勝利（福島障害芝2750m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で五十嵐雄祐騎手（4戦0勝）。7頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。最後は、2着のバーンパッションをクビ差制して久方ぶりに白星を挙げた。