トリプルタイム（1996年生、母シェナンドアワルツ）

トリプルタイム（1996年4月29日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のリアルシヤダイ（当時17歳）と交配したシェナンドアワルツが8歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（株）タイヘイ牧場。戦績は、中央平地33戦3勝2着6回、地方4戦0勝。主な勝ち鞍は2001年の万代特別(500万下)。

経歴

デビュー前

ゴールドホースクラブにてで一口馬主が募集された。

萱野浩二厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1998年）

11月15日、デビュー戦は菊沢隆徳騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（東京芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は430kg。14頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず6着に敗れた。

11月28日、中1週で迎えた2戦目は、J.サントス騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳新馬（東京芝1600m 晴/良）に出走。9頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。端を奪い、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のファイティングスピリットで最後まで奮闘したが、リワードハミングに交わされて2馬身半差の2着となった。

12月12日、中1週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は菊沢隆徳騎手（1戦0勝）。11頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く7着に敗れた。

3歳（1999年）

1月9日、中3週で迎えた4戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で菊沢隆徳騎手（2戦0勝）。15頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

2月14日、中4週で迎えた5戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で菊沢隆徳騎手（3戦0勝）。15頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを11番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず6着に敗れた。

3月6日、中2週で迎えた6戦目は、岩部純二騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（中京芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

3月27日、中2週で迎えた7戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳未勝利（中山ダート1800m 曇/不良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では見せ場を作れず5着に敗れた。

4月10日、中1週で迎えた8戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳未勝利（中京芝1800m 雨/良）に50kgの軽斤量で出走。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、5着に終わった。

6月20日、中9週で迎えた9戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（福島芝1800m 雨/重）に出走。鞍上は菊沢隆徳騎手（4戦0勝）。16頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚にキレが無く10着に敗れた。

7月17日、中3週で迎えた10戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（新潟芝2200m 外回り晴/稍重）に出走。14頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を爆発させて楽々と抜け出し、最後は2着のファヴォリに3馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

11月6日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた11戦目は、4歳以上500万下（東京芝2300m 晴/良）に出走。鞍上は菊沢隆徳騎手（5戦0勝）。14頭立ての11番人気で大外14番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は一杯になって14着に終わった。

12月4日、中3週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた12戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下の姫島特別（小倉芝1800m 曇/良）に出走。14頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では全く伸びず13着に終わった。

12月18日、中1週で迎えた13戦目は、横山賀一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉芝2600m 曇/良）に出走。16頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では見所を作れず10着に終わった。

4歳（2000年）

1月30日、中5週で迎えた14戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は菊沢隆徳騎手（6戦0勝）。16頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は一杯になって11着に終わった。

2月15日、中1週で迎えた15戦目は、佐藤祐樹騎手を鞍上に迎えて、’00フレンドリーブーツ特別（1）（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。12頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では稲妻の如き末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

2月23日、連闘で迎えた16戦目は、マルチスピリット特別（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤祐樹騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上がり0位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず7着に敗れた。

3月9日、中1週で迎えた17戦目は、’00フレンドリースパー特別（4）（船橋ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で佐藤祐樹騎手（2戦0勝）。13頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では決め手が足りず7着に終わった。

4月5日、中3週で迎えた18戦目は、’00フレンドリーサドル特別（1）（船橋ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で佐藤祐樹騎手（3戦0勝）。14頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く9着に終わった。

4月22日、中1週で迎えた19戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（福島芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は横山賀一騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら7番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

5月7日、中1週で迎えた20戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山賀一騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では次元の違う末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のメリーサンダーをクビ差振り切って2勝目を手に入れた。

6月3日、中3週で迎えた21戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山賀一騎手（3戦1勝）。11頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では末脚が冴えず8着に終わった。

6月10日、連闘で迎えた22戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の石和特別（東京芝1800m 曇/稍重）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は菊沢隆徳騎手（7戦0勝）。12頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では伸びが劣勢になり11着に終わった。

7月15日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた23戦目は、F.サンチェス騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（福島芝1800m 曇/良）に出走。16頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線では弾けるような伸び脚で追い上げたが、抜け出したスターリットロードを差し切れず、1馬身1/4差の2着となった。

7月29日、中1週で迎えた24戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の磐越特別（福島芝1800m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で追い上げたが、勝ったサンライトキセキに詰め切れず、1馬身半差の2着となった。

8月20日、中2週で迎えた25戦目は、横山義行騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の松戸特別（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。17頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず10着に敗れた。

9月2日、中1週で迎えた26戦目は、4歳以上500万下の里見特別（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は菊沢隆徳騎手（8戦0勝）。17頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を繰り出し、4着に入った。

9月30日、中3週で迎えた27戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下の二本松特別（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は横山賀一騎手（4戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

10月14日、中1週で迎えた28戦目は、4歳以上500万下（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びあぐねて5着に敗れた。

10月28日、中1週で迎えた29戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下の相馬特別（福島芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は横山賀一騎手（5戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

5歳（2001年）

5月13日、約6か月半の休み明けで迎えた30戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（福島芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では迫力のある伸びを見せたが、伸びてきたシルバーミーティア決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

6月30日、中6週で迎えた31戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の栗子特別（福島芝1700m 小雨/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。先頭に立ち、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚勢がやや衰え、3着に終わった。

7月14日、中1週で迎えた32戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟芝1800m 外回り曇/良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では印象的な伸び脚で急追したが、抜け出したリキアイロマンスに半馬身届かず2着に敗北した。

7月28日、中1週で迎えた33戦目は、3歳以上500万下（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（1戦0勝）。17頭立ての1番人気に推されて16番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では卓出した伸び脚で猛追したが、勝ったジーガーストームに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

8月12日、中1週で迎えた34戦目は、3歳以上500万下の万代特別（新潟芝2200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で後藤浩輝騎手（2戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では勢いよく末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のタイキルパンを3/4馬身振り切って人気に違わぬ実力を証明した。

6歳（2002年）

1月20日、約5か月半の休み明けで迎えた35戦目は、4歳以上1000万下の太宰府特別（小倉芝1800m 小雨/良）に出走。鞍上は横山賀一騎手（6戦1勝）。15頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では決め手に欠いて13着に終わった。

2月2日、中1週で迎えた36戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の吉野ケ里特別（小倉芝1800m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は岩部純二騎手（1戦0勝）。14頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには絡めず8着に終わった。

2月9日、連闘で迎えた37戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の皿倉山特別（小倉芝2600m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で岩部純二騎手（2戦0勝）。12頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では今一つ伸び切れず11着に終わった。