カウディーリョ（2016年生、母ディアデラノビア）

カウディーリョ（2016年3月8日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「統領、総統(西)。母系より連想」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のキングカメハメハ（当時15歳）と交配したディアデラノビアが15歳のときに産んだ8番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地2戦1勝。2021年の札幌日経オープン(オープン)で2着に入った他、2021年の丹頂ステークス(オープンハンデ)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

キャロットクラブにて総額7,000万円（17.5万×400口）で一口馬主が募集された。

堀宣行厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2018年）

8月19日、デビュー戦はJ.モレイラ騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1800m 曇/稍重）に出走。馬体重は426kg。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線に入ると、前で粘るリオンリオンを別次元の末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

10月20日、中8週で迎えた2戦目は、2歳オープンのアイビーステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でJ.モレイラ騎手（1戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい7着に敗れた。

3歳（2019年）

3月30日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた3戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の山吹賞（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。8頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るマコトジュズマルを上がり1位タイの末脚でクビ差だけ差し切って久しぶりの実戦を制した。

4月27日、中3週で迎えた4戦目は、3歳G2の青葉賞（東京芝2400m 小雨/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（1戦1勝）。16頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では末脚が冴えず11着に敗れた。

8月11日、約3か月半の休養明けで迎えた5戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスのHTB賞（札幌芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のサンシロウをクビ差振り切って3勝目を掴み取った。

10月20日、中9週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた6戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。果敢に端をきり、リードを2馬身以上キープして、若干緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はガス欠状態になり8着に終わった。

4歳（2020年）

2月9日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から24kg戻して迎えた7戦目は、4歳以上3勝クラスの関門橋ステークス（小倉芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（1戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。前に出て、後続を2馬身以上離して、落ち着いたペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま強靭な粘り腰で末脚を持続させて、最後は2着のダブルシャープに1馬身1/4の差をつけて制した。

5月9日、約3か月の休み明けで迎えた8戦目は、D.レーン騎手を鞍上に迎えて、メトロポリタンステークス（東京芝2400m 曇/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を繰り出したが、4着に終わった。

7月19日、中9週で迎えた9戦目は、ハンデG3の農林水産省賞典函館記念（函館芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（2戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では末脚がパッとせず7着に敗れた。

8月23日、中4週で迎えた10戦目は、G2の札幌記念（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（3戦2勝）。12頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見所を作れず7着に終わった。

5歳（2021年）

7月11日、約10か月半の休み明けで迎えた11戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 曇/稍重）に出走。16頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く6着に終わった。

8月7日、中3週で迎えた12戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、札幌日経オープン（函館芝2600m 晴/良）に出走。15頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では見事な伸び脚で追い上げたが、抜け出したディアスティマを捕まえ切れず、1馬身差の2着となった。

9月5日、中3週で迎えた13戦目は、ハンデ戦でオープンの丹頂ステークス（札幌芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして、最後は2着のボスジラをクビ差振り切って久方ぶりに白星を挙げた。

12月4日、約3か月の休養明けで迎えた14戦目は、G2のステイヤーズステークス（中山芝3600m 内2周晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で大野拓弥騎手（2戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚を失くしてしまい7着に敗れた。

6歳（2022年）

1月5日、中4週で迎えた15戦目は、ハンデ戦でオープンの万葉ステークス（中京芝3000m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（4戦2勝）。13頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びが劣勢になり7着に敗れた。

2月19日、中5週で迎えた16戦目は、ハンデG3のダイヤモンドステークス（東京芝3400m 曇/良）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（1戦0勝）。14頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後は勢いを失って14着に終わった。

12月3日、約9か月半の休み明けで迎えた17戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、G2のステイヤーズステークス（中山芝3600m 内2周曇/良）に出走。14頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では脚が上がってしまい12着に終わった。

7歳（2023年）

2月18日、約2か月半の間隔を開けて迎えた18戦目は、ハンデG3のダイヤモンドステークス（東京芝3400m 晴/良）に出走。鞍上は大野拓弥騎手（3戦1勝）。16頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では見せ場なく7着に終わった。

6月17日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から18kg減らして迎えた19戦目は、スレイプニルステークス（東京ダート2100m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は田辺裕信騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。最後は一杯になって16着に終わった。

8月5日、中6週で馬体重を前走からさらに10kg減らして迎えた20戦目は、佐々木大輔騎手を鞍上に迎えて、札幌日経オープン（札幌芝2600m 曇/稍重）に出走。14頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず14着に終わった。

2023年8月11日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。