ヘイアンブレベスト（1986年生、母ラシヤール）

ヘイアンブレベスト（1986年3月17日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のブレイヴエストローマン（当時14歳）と交配したラシヤールが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）ヤナガワ牧場。戦績は、中央平地24戦3勝2着4回。主な勝ち鞍は1990年の5歳以上500万下。

経歴

デビュー前

沢峰次厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1989年）

2月25日、デビュー戦は寺島祐治騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の4歳新馬（中山ダート1200m 雨/不良）に出走。馬体重は446kg。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったスロクイザナミに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

5月6日、中9週で迎えた2戦目は、4歳未勝利（東京芝1400m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で寺島祐治騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びを欠き5着に敗れた。

5月28日、中2週で迎えた3戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（東京ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で寺島祐治騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。果敢に端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では逸出した伸び脚で猛進したが、ラブリーフレックスに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

6月10日、中1週で迎えた4戦目は、4歳未勝利（東京ダート1200m 小雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で寺島祐治騎手（3戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、5着に終わった。

4歳（1990年）

4月22日、約10か月半の休み明けで迎えた5戦目は、5歳以上500万下の栗駒山特別（福島ダート1000m 小雨/不良）に出走。鞍上は5戦連続で寺島祐治騎手（4戦0勝）。12頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天賦の負けん気を発揮してゴールまで勇戦し、4着に入り込んだ。

5月6日、中1週で迎えた6戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（福島ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で寺島祐治騎手（5戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではしぶとく伸び続けたが、勝ったサワヤカプリンセスを半馬身捉え切れず2着に敗北した。

5月13日、連闘で迎えた7戦目は、5歳以上500万下（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で寺島祐治騎手（6戦0勝）。12頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では脚を伸ばせず8着に敗れた。

6月16日、中4週で迎えた8戦目は、5歳以上500万下（福島ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で寺島祐治騎手（7戦0勝）。12頭立ての6番人気で大外12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では堅調な伸びを見せたが、勝ったテンデステキに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

7月1日、中1週で迎えた9戦目は、5歳以上500万下（福島ダート1000m 曇/稍重）に出走。鞍上は9戦連続で寺島祐治騎手（8戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、やや遅いペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では猛烈な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のベルシャーマンに2馬身の差をつけて待望の初白星を挙げた。

7月8日、連闘で迎えた10戦目は、5歳以上500万下（福島ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は10戦連続で寺島祐治騎手（9戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。端を奪う形となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のカシマライコーに1馬身3/4の差をつけて2勝目を手にした。

8月4日、中3週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた11戦目は、4歳以上500万下の出雲崎特別（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は11戦連続で寺島祐治騎手（10戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

8月25日、中2週で迎えた12戦目は、4歳以上500万下の中ノ岳特別（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で寺島祐治騎手（11戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚を伸ばせず5着に敗れた。

12月16日、約4か月の休養明けで迎えた13戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は13戦連続で寺島祐治騎手（12戦2勝）。15頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では脚を伸ばせず7着に敗れた。

5歳（1991年）

1月13日、中3週で迎えた14戦目は、沢昭典騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。14頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。果敢に端をきり、息の入らないペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうワンパンチ足りず、3着に終わった。

2月3日、中2週で迎えた15戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は寺島祐治騎手（13戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鋭い脚を使えず5着に敗れた。

3月3日、中3週で迎えた16戦目は、5歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は沢昭典騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では詰めが甘くなり、3着に終わった。

3月17日、中1週で迎えた17戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で沢昭典騎手（2戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線に入ると、前で粘るターキーレッドを驚異的な末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて優勝

6月23日、約3か月半の休み明けで迎えた18戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の猪苗代特別（福島ダート1700m 小雨/不良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は寺島祐治騎手（14戦2勝）。10頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。主導権を奪い、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚が上がってしまい7着に終わった。

7月20日、中3週で迎えた19戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の信濃川特別（新潟芝1800m 曇/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で寺島祐治騎手（15戦2勝）。10頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、落ち着いたペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が鈍り9着に終わった。

12月1日、約4か月半の休み明けで迎えた20戦目は、4歳以上900万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で寺島祐治騎手（16戦2勝）。12頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く8着に終わった。

12月15日、中1週で迎えた21戦目は、4歳以上900万下の千葉テレビ杯（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で寺島祐治騎手（17戦2勝）。11頭立ての8番人気で大外11番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。最後は脚色が鈍り8着に終わった。

6歳（1992年）

1月6日、中2週で迎えた22戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（中山ダート1200m 雨/良）に出走。鞍上は5戦連続で寺島祐治騎手（18戦2勝）。13頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず6着に敗れた。

1月25日、中2週で迎えた23戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の若水賞（中山ダート1200m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は6戦連続で寺島祐治騎手（19戦2勝）。11頭立ての9番人気で大外11番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では見所を作れず7着に終わった。

2月15日、中2週で迎えた24戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下の中津川特別（東京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で寺島祐治騎手（20戦2勝）。12頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では全く伸びず8着に終わった。