サンヴァレー（1999年生、母ヴァレリー）

サンヴァレー（1999年5月5日）は、日本の競走馬。毛色は青鹿毛。種牡馬のウイニングチケット（当時9歳）と交配したヴァレリーが6歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）浦河日成牧場。戦績は、中央平地23戦3勝2着1回、中央障害10戦1勝。2002年の共同通信杯(G3)で2着に入った他、2002年のジュニアカップ(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

岩元市三厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2001年）

6月10日、デビュー戦は酒井学騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（函館芝1200m 曇/良）に出走。馬体重は442kg。13頭立ての6番人気で大外13番ゲートからスタート。端に立ち、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では長く末脚を持続させて、最後は2着のグランドサンをクビ差振り切って初白星を挙げた。

7月14日、中4週で迎えた2戦目は、2歳オープンのラベンダー賞（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で酒井学騎手（1戦1勝）。9頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり6着に敗れた。

7月29日、中1週で迎えた3戦目は、2歳G3の函館2歳ステークス（函館芝1200m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で酒井学騎手（2戦1勝）。13頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はガス欠状態になり7着に終わった。

9月16日、中6週で迎えた4戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのききょうステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。12頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。主導権を奪い、若干速いペースで一団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では脚が上がってしまい10着に敗れた。

9月22日、連闘で迎えた5戦目は、田中剛騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンの芙蓉ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。9頭立ての6番人気で大外9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚勢が鈍り6着に終わった。

10月21日、中3週で迎えた6戦目は、2歳オープンのいちょうステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中剛騎手（1戦0勝）。8頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。先手を奪い、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に前との差を詰めて、最後は2着のマチカネアカツキを3/4馬身振り切って勝利を手に入れた。

11月17日、中3週で迎えた7戦目は、2歳G3の東京スポーツ杯2歳ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（1戦0勝）。18頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が鈍り11着に終わった。

12月16日、中3週で迎えた8戦目は、2歳オープンの中京2歳ステークス（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（2戦0勝）。16頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚を失くしてしまい14着に敗れた。

3歳（2002年）

1月7日、中2週で迎えた9戦目は、3歳オープンのジュニアカップ（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は田中剛騎手（2戦1勝）。15頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩確実に差を詰めて、最後は2着のサードニックスを3/4馬身振り切って勝利を手に入れた。

2月3日、中3週で迎えた10戦目は、3歳G3の共同通信杯（東京芝1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で田中剛騎手（3戦2勝）。14頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、後続との差を2馬身以上保って、スローペースで馬群を牽引。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の豊富なスタミナで最後まで敢闘したが、チアズシュタルクにクビ差交わされて2着となった。

2月23日、中2週で迎えた11戦目は、3歳G3のアーリントンカップ（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（3戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず10着に敗れた。

4月6日、中5週で迎えた12戦目は、3歳G2のニュージーランドトロフィー（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は田中剛騎手（4戦2勝）。15頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、些か速いペースで集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は一杯になって15着に敗れた。

5月3日、中3週で迎えた13戦目は、3歳オープンのプリンシパルステークス（東京芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中剛騎手（5戦2勝）。16頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。端をきり、リードを2馬身以上キープして、非常に緩いペースで一団を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走し、4着に入った。

5月26日、中2週で迎えた14戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で田中剛騎手（6戦2勝）。18頭立ての18番人気で13番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は失速してしまい18着に終わった。

6月30日、中4週で迎えた15戦目は、3歳G3のラジオたんぱ賞（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で田中剛騎手（7戦2勝）。15頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は力尽きて14着に敗れた。

7月14日、中1週で迎えた16戦目は、小池隆生騎手を鞍上に迎えて、G3の北九州記念（小倉芝1800m 曇/良）に出走。16頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚が止まってしまい11着に終わった。

10月20日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた17戦目は、ハンデG3のカブトヤマ記念（福島芝1800m 小雨/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は和田竜二騎手（4戦0勝）。14頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は減速してしまい9着に終わった。

11月10日、中2週で迎えた18戦目は、ハンデ戦でオープンのドンカスターステークス（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（5戦0勝）。9頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、リードを2馬身以上保って、かなり緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が悪くなり9着に敗れた。

12月22日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた19戦目は、出津孝一騎手を鞍上に迎えて、三木ホースランドパークジャンプステークス（阪神障害芝3900m 晴/稍重）に出走。10頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。8着に敗れた。

4歳（2003年）

1月19日、中3週で迎えた20戦目は、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2930m 曇）に出走。鞍上は2戦連続で出津孝一騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、2着のヤマニンマルシェに3馬身の差をつけて4勝目を手に入れた。

2月1日、中1週で迎えた21戦目は、障害4歳以上オープン（京都障害芝→ダート3190m 晴）に出走。鞍上は3戦連続で出津孝一騎手（2戦1勝）。11頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。10着に敗れた。

2月15日、中1週で迎えた22戦目は、淀ジャンプステークス（京都障害芝→ダート3790m 晴）に出走。鞍上は4戦連続で出津孝一騎手（3戦1勝）。14頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。10着に終わった。

3月15日、中3週で迎えた23戦目は、ハンデ戦でオープンの大阪城ステークス（阪神芝2000m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は小池隆生騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は垂れてしまい12着に終わった。

3月29日、中1週で迎えた24戦目は、G2の日経賞（中山芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は田中剛騎手（8戦2勝）。10頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く10着に終わった。

4月12日、中1週で迎えた25戦目は、ハンデ戦でオープンの大阪―ハンブルクカップ（阪神芝2500m 曇/稍重）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は小池隆生騎手（2戦0勝）。9頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、後続との差を2馬身以上保って、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って6着に終わった。

11月2日、約7か月の休養明けで迎えた26戦目は、3歳以上1600万下の渡月橋ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（6戦0勝）。15頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、些か速いペースで集団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が衰えて15着に敗れた。

11月15日、中1週で迎えた27戦目は、3歳以上1600万下のノベンバーステークス（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は田中剛騎手（9戦2勝）。13頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は勢いを失って11着に終わった。

11月29日、中1週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた28戦目は、障害3歳以上オープン（京都障害芝→ダート3170m 小雨）に出走。鞍上は出津孝一騎手（4戦1勝）。9頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。6着に敗れた。

12月13日、中1週で迎えた29戦目は、障害3歳以上オープン（阪神障害芝→ダート3140m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で出津孝一騎手（5戦1勝）。13頭立ての10番人気で大外13番ゲートからスタート。6着に終わった。

5歳（2004年）

6月5日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から28kg減らして迎えた30戦目は、障害3歳以上オープン（中京障害芝3370m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で出津孝一騎手（6戦1勝）。11頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。5着に終わった。

6月19日、中1週で迎えた31戦目は、障害3歳以上オープン（阪神障害芝→ダート3140m 晴）に出走。鞍上は4戦連続で出津孝一騎手（7戦1勝）。9頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。9着に敗れた。

7月3日、中1週で迎えた32戦目は、高野容輔騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上オープン（阪神障害芝→ダート3140m 晴）に57kgの軽斤量で出走。8頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。4着に終わった。

8月7日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた33戦目は、障害3歳以上オープン（小倉障害芝2900m 晴/良）に出走。鞍上は出津孝一騎手（8戦1勝）。10頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。競走中止となった。