ネーハイエンプレス（1992年生、母ネーハイビユーテイ）

ネーハイエンプレス（1992年4月20日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のブライアンズタイム（当時7歳）と交配したネーハイビユーテイが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は佐々木恵一。戦績は、中央平地20戦4勝2着6回。主な勝ち鞍は1997年の5歳以上900万下(牝)。

経歴

デビュー前

新川恵厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1995年）

10月15日、デビュー戦は大崎昭一騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の4歳未勝利（新潟芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は438kg。15頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では逸出した伸び脚で急追したが、抜け出したメイショウハミングにクビ差届かず2着となった。

11月4日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、4歳未勝利（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大崎昭一騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず12着に敗れた。

12月9日、中4週で迎えた3戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で驀進したが、勝ったタイトルロウルにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着となった。

4歳（1996年）

2月3日、中7週で迎えた4戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るボールドハジイを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて初勝利を挙げた。

3月16日、中5週で迎えた5戦目は、5歳以上500万下の伊勢特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で芹沢純一騎手（1戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

4月20日、中4週で迎えた6戦目は、安田康彦騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上500万下（新潟芝2000m 外回り曇/稍重）に出走。13頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

5月19日、中3週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた7戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（中京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で安田康彦騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではあとひと伸びが足りず、5着に終わった。

6月9日、中2週で迎えた8戦目は、塩村克己騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（中京ダート1700m 小雨/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮したが、3着に終わった。

7月6日、中3週で迎えた9戦目は、5歳以上500万下（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で塩村克己騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るノーザンキャップを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて2勝目を獲得した。

8月18日、中5週で迎えた10戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下の江差特別（函館芝1800m 晴/良）に出走。10頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では堅実に脚を伸ばしたが、勝ったタイガロピーヌにねじ伏せられて3馬身差の2着となった。

9月8日、中2週で迎えた11戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は安田康彦騎手（2戦0勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のスキャナに6馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

5歳（1997年）

3月22日、約6か月半の休み明けで迎えた12戦目は、5歳以上900万下の山陽特別（阪神芝1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は塩村克己騎手（2戦1勝）。13頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では切れる脚を使えず6着に終わった。

4月12日、中2週で迎えた13戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で塩村克己騎手（3戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では物凄い伸び脚で猛追したが、抜け出したシェラムールにハナ差届かず2着に甘んじた。

5月3日、中2週で迎えた14戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上900万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では驚異的な末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のホーマンレッドに2馬身半の差をつけてファンの期待に応えた。

6月7日、中4週で迎えた15戦目は、5歳以上900万下の三河特別（中京ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で古川吉洋騎手（1戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では堅実な伸びを見せたが、勝ったマルカダンガンに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

7月19日、中5週で迎えた16戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の西日本スポーツ杯（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で古川吉洋騎手（2戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では速い脚を使えず8着に敗れた。

9月21日、中8週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた17戦目は、4歳以上900万下の瀬戸内海特別（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で古川吉洋騎手（3戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で急追したが、抜け出したテイエムコンコルドにハナ差届かず2着に惜敗した。

7歳（1999年）

2月14日、約17か月の休み明けで迎えた18戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は安田康彦騎手（3戦1勝）。15頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では鋭い脚を使えず15着に終わった。

3月6日、中2週で迎えた19戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下の吹田特別（阪神ダート1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚が振るわず10着に終わった。

3月21日、中1週で迎えた20戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（阪神ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は安田康彦騎手（4戦1勝）。13頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では末脚にキレが無く13着に終わった。