トレグラツィエ（2007年生、母サビアーレ）

トレグラツィエ（2007年3月7日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「三美神（伊）。三人共有から。多くの感動を与える馬にとの思いから」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のシンボリクリスエス（当時8歳）と交配したサビアーレが8歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地10戦0勝、地方25戦2勝2着2回。主な勝ち鞍は2013年の大寒賞(一般C3七八)。

経歴

デビュー前

当歳のとき、ノーザンレーシングから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、小林仁幸によって2,205万円で落札された。

戸田博文厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2009年）

11月21日、デビュー戦は藤田伸二騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（東京芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は436kg。18頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず13着に敗れた。

12月26日、中4週で迎えた2戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中山芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず11着に終わった。

3歳（2010年）

2月14日、中6週で迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1600m 晴/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で菊沢隆徳騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走し、4着に入った。

3月13日、中3週で迎えた4戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。16頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では末脚がパッとせず13着に敗れた。

4月11日、中3週で迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず7着に終わった。

5月1日、中2週で迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田隼人騎手（2戦0勝）。15頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚色が悪くなり11着に終わった。

5月29日、中3週で迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1300m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で吉田隼人騎手（3戦0勝）。15頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、5着に終わった。

6月5日、連闘で迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で吉田隼人騎手（4戦0勝）。16頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず8着に終わった。

7月17日、中5週で迎えた9戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（新潟芝1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では末脚が冴えず8着に敗れた。

8月21日、中4週で迎えた10戦目は、田中博康騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい最後はカレンデュラヴと並んで6着同着となった。

11月16日、約3か月の間隔を開けて迎えた11戦目は、御神本訓史騎手を鞍上に迎えて、3歳（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で急追したが、勝ったプリンセスマオを3/4馬身捉え切れず2着に敗北した。

12月15日、中3週で迎えた12戦目は、3歳（川崎ダート1500m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で御神本訓史騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

4歳（2011年）

1月7日、中2週で迎えた13戦目は、4歳（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で御神本訓史騎手（2戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

4月15日、約3か月半の休養明けで迎えた14戦目は、町田直希騎手を鞍上に迎えて、一般C3一二（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。13頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では見せ場を作れず12着に敗れた。

5月20日、中4週で迎えた15戦目は、石崎駿騎手を鞍上に迎えて、一般C3一二（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。14頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く6着に終わった。

6月16日、中3週で迎えた16戦目は、森泰斗騎手を鞍上に迎えて、一般C3一二三（川崎ダート1500m 曇/稍重）に出走。13頭立ての3番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では脚を伸ばせず6着に敗れた。

7月6日、中2週で迎えた17戦目は、一般C3六七八（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で森泰斗騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。最後は失速してしまい9着に敗れた。

7月27日、中2週で迎えた18戦目は、一般C3七八九（川崎ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は石崎駿騎手（1戦0勝）。10頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で猛追したが、勝ったフォルセティに詰め切れず、4馬身差の2着となった。

8月19日、中2週で迎えた19戦目は、一般C3三四五（川崎ダート1500m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で石崎駿騎手（2戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では切れ味光る末脚を披露したが、3着に終わった。

9月5日、中1週で迎えた20戦目は、一般C3三四（川崎ダート1500m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で石崎駿騎手（3戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では脚を伸ばせず6着に敗れた。

9月22日、中1週で迎えた21戦目は、一般C3三四イ（船橋ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で石崎駿騎手（4戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では驚異的な末脚を炸裂させて楽々と抜け出し、最後は2着のエイチエヌイーグルに4馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

10月4日、中1週で迎えた22戦目は、張田京騎手を鞍上に迎えて、一般C3一（川崎ダート1400m 晴/良）に出走。7頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では決め手に欠いて3着に敗れた。

12月16日、中9週で迎えた23戦目は、一般C2十一十二（川崎ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は石崎駿騎手（5戦1勝）。14頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚勢が悪くなり10着に敗れた。

5歳（2012年）

1月4日、中2週で迎えた24戦目は、一般C3七八九（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石崎駿騎手（6戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では伸びあぐねて8着に敗れた。

1月25日、中2週で迎えた25戦目は、一般C3六七（川崎ダート1500m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で石崎駿騎手（7戦1勝）。13頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では切れる脚を使えず9着に敗れた。

3月21日、中7週で迎えた26戦目は、一般C3六七（浦和ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で石崎駿騎手（8戦1勝）。12頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい6着に敗れた。

4月3日、中1週で迎えた27戦目は、一般C3（船橋ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で石崎駿騎手（9戦1勝）。10頭立ての5番人気で大外10番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず6着に敗れた。

4月11日、連闘で迎えた28戦目は、吉原寛人騎手を鞍上に迎えて、一般C3七八九（川崎ダート1400m 雨/良）に出走。12頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

5月8日、中3週で迎えた29戦目は、一般C3六七八（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。鞍上は石崎駿騎手（10戦1勝）。13頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず6着に敗れた。

5月22日、中1週で迎えた30戦目は、一般C3七八（大井ダート1600m 内回り雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で石崎駿騎手（11戦1勝）。8頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、少し遅いペースで集団を引っ張る。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線では脚を伸ばせず5着に敗れた。

11月11日、約6か月の休み明けで迎えた31戦目は、一般C3五六（大井ダート1400m 雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で石崎駿騎手（12戦1勝）。11頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では脚が残っておらず6着に敗れた。

11月25日、中1週で迎えた32戦目は、一般C3六（大井ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で石崎駿騎手（13戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではキレのいい末脚を発揮したが、3着に終わった。

12月27日、中4週で迎えた33戦目は、一般C3三（大井ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で石崎駿騎手（14戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

6歳（2013年）

1月21日、中3週で迎えた34戦目は、大寒賞（大井ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は6戦連続で石崎駿騎手（15戦1勝）。14頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では圧倒的な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のヤマノライジンをクビ差振り切って久々に勝ち星を挙げた。

2月18日、中3週で迎えた35戦目は、今野忠成騎手を鞍上に迎えて、一般C3七八（大井ダート1200m 雨/重）に出走。14頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。