シルヴァンシャー（2015年生、母アゼリ）

シルヴァンシャー（2015年3月28日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「アゼルバイジャンにあるシルヴァンシャー宮殿」。毛色は鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時13歳）と交配したアゼリが18歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2019年の京都大賞典(G2)で3着に入った他、2020年の京都大賞典(G2)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

サンデーサラブレッドクラブにて総額1億6,000万円（400万×40口）で一口馬主が募集された。

池江泰寿厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2017年）

9月10日、デビュー戦はM.デムーロ騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は470kg。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では豪快に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のムーンレイカーを3/4馬身振り切って初勝利を挙げた。

11月5日、中7週で迎えた2戦目は、2歳500万下の百日草特別（東京芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（1戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり4着に敗れた。

3歳（2018年）

2月17日、約3か月半の休み明けで迎えた3戦目は、3歳500万下のつばき賞（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続でM.デムーロ騎手（2戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではキレのいい末脚を発揮したが、3着に終わった。

4月29日、中9週で迎えた4戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には届かず6着に敗れた。

7月28日、約3か月の休み明けで迎えた5戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の国東特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。8頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く5着に敗れた。

11月11日、約3か月半の休み明けで迎えた6戦目は、J.モレイラ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして前にいた7頭を差し切り、最後は2着のブライトムーンに1馬身1/4の差をつけて制した。

12月8日、中3週で迎えた7戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の境港特別（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でJ.モレイラ騎手（1戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のメールドグラースに1馬身3/4の差をつけて3勝目を手中に収めた。

4歳（2019年）

3月31日、約4か月の休み明けで迎えた8戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の御堂筋ステークス（阪神芝2400m 外回り曇/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では豪快な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のヴァントシルムをクビ差振り切って勝利をモノにする

10月6日、約6か月半の休み明けで迎えた9戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、G2の京都大賞典（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。17頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では息の長い末脚を披露し、3着に入った。

5歳（2020年）

5月3日、約7か月の休み明けで迎えた10戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上はM.デムーロ騎手（3戦1勝）。14頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では末脚に勢いがなく14着に終わった。

10月11日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた11戦目は、G2の京都大賞典（京都芝2400m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は北村友一騎手（1戦0勝）。17頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮し、4着に入った。

12月5日、中7週で迎えた12戦目は、G2のスポーツニッポン賞ステイヤーズステークス（中山芝3600m 内2周小雨/稍重）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（1戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず9着に敗れた。

2021年2月3日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。