ミキノクレシェンド（2006年生、母ミキノファンシー）

ミキノクレシェンド（2006年3月27日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋だんだん強く（音楽用語）」。毛色は栗毛。種牡馬のブラックタキシード（当時10歳）と交配したミキノファンシーが7歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）浦河育成牧場。戦績は、中央平地29戦1勝2着2回、地方1戦1勝。主な勝ち鞍は2011年の3歳以上500万下(牝)。

経歴

デビュー前

大橋勇樹厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2008年）

10月5日、デビュー戦は赤木高太郎騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（阪神芝1200m 小雨/良）に出走。馬体重は452kg。13頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位には割り込めず9着に終わった。

3歳（2009年）

2月17日、約4か月半の休養明けで迎えた2戦目は、岡部誠騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の名古屋チャレンジカップマンゴー賞（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鮮烈な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のタガノタンドゥールに1馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

3月7日、中2週で迎えた3戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3のチューリップ賞（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。13頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は減速してしまい10着に終わった。

6月6日、約3か月の休み明けで迎えた4戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳500万下（中京芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では末脚がパッとせず14着に敗れた。

6月28日、中2週で迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（1戦0勝）。17頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は脚色が鈍り13着に終わった。

7月18日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた6戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の有田特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。17頭立ての15番人気で14番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず8着に終わった。

8月8日、中2週で迎えた7戦目は、3歳以上500万下の秋吉台特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（1戦0勝）。18頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、4着を確保した。

8月30日、中2週で迎えた8戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の別府特別（小倉芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、3着に入った。

9月27日、中3週で迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で太宰啓介騎手（1戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では我慢強くタフに走り抜いたが、勝ったサマーエタニティにねじ伏せられて1馬身差の2着に敗北した。

11月8日、中5週で迎えた10戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の赤湯特別（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、3着に終わった。

4歳（2010年）

5月22日、約6か月半の休み明けで迎えた11戦目は、4歳以上500万下（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（1戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚に勢いがなく8着に敗れた。

8月7日、約2か月半の間隔を開けて迎えた12戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の秋吉台特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。12頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では最後まで息が続かず10着に敗れた。

8月15日、連闘で迎えた13戦目は、3歳以上500万下（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（2戦0勝）。12頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

8月29日、中1週で迎えた14戦目は、3歳以上500万下の別府特別（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は太宰啓介騎手（2戦0勝）。14頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では詰めが甘くなり、4着に終わった。

12月11日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた15戦目は、3歳以上500万下の鞍手特別（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で太宰啓介騎手（3戦0勝）。18頭立ての15番人気で11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい15着に終わった。

12月26日、中1週で迎えた16戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で太宰啓介騎手（4戦0勝）。16頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚がパッとせず11着に敗れた。

5歳（2011年）

1月22日、中3週で迎えた17戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（3戦0勝）。16頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は脚色が衰えて13着に終わった。

1月30日、連闘で迎えた18戦目は、国分優作騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。13頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、4着に入り込んだ。

2月13日、中1週で迎えた19戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で国分優作騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では鋭い脚を使えず8着に終わった。

8月7日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた20戦目は、3歳以上500万下の小郡特別（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で国分優作騎手（2戦0勝）。18頭立ての15番人気で15番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず9着に終わった。

8月14日、連闘で迎えた21戦目は、3歳以上500万下（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（4戦0勝）。13頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では末脚を伸ばせず5着に敗れた。

9月3日、中2週で迎えた22戦目は、3歳以上500万下（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（5戦0勝）。18頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚を伸ばせず8着に終わった。

9月24日、中2週で迎えた23戦目は、3歳以上500万下（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は国分優作騎手（3戦0勝）。18頭立ての18番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず10着に終わった。

10月16日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた24戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/不良）に出走。8頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では最後まで息が続かず6着に終わった。

10月22日、連闘で馬体重を前走から8kg絞って迎えた25戦目は、3歳以上500万下（新潟ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（2戦0勝）。15頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で追い上げたが、抜け出したタニマサホークに3/4馬身届かず2着となった。

11月6日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた26戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（京都ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は国分優作騎手（4戦0勝）。13頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では目立つような脚を使えず8着に敗れた。

11月20日、中1週で迎えた27戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は幸英明騎手（6戦0勝）。16頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず7着に終わった。

12月3日、中1週で迎えた28戦目は、菅原隆一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（小倉ダート1000m 曇/不良）に52kgの軽斤量で出走。10頭立ての5番人気で大外10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るエーシンパナギアを上がり1位の末脚で半馬身差し切って久方ぶりに勝利を挙げた。

12月18日、中1週で迎えた29戦目は、3歳以上1000万下（阪神ダート1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で菅原隆一騎手（1戦1勝）。16頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず12着に終わった。

6歳（2012年）

1月15日、中3週で迎えた30戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1400m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で菅原隆一騎手（2戦1勝）。16頭立ての16番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい12着に終わった。