ラインルーフ（2012年生、母サルトリーガール）

ラインルーフ（2012年3月27日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋評判（独）」。毛色は栗毛。種牡馬のフレンチデピュティ（当時20歳）と交配したサルトリーガールが10歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）村田牧場。戦績は、中央平地21戦7勝2着2回。2018年のブラジルカップ(オープンハンデ)に勝利した他、2018年の名鉄杯(オープン)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、村田牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。

松永昌博厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2014年）

11月9日、デビュー戦は武幸四郎騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝2000m 雨/良）に出走。馬体重は498kg。10頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず4着に終わった。

11月22日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武幸四郎騎手（1戦0勝）。17頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではいい脚を見せられず8着に敗れた。

12月7日、中1週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で武幸四郎騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のデブリンに3馬身の差をつけて初白星を挙げた。

3歳（2015年）

3月7日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から18kg減らして迎えた4戦目は、3歳500万下（阪神ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で武幸四郎騎手（3戦1勝）。14頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では一完歩ずつ着実に前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のサージェントバッジをアタマ差振り切って2勝目を手にした。

5月24日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から12kg戻して迎えた5戦目は、3歳オープンの鳳雛ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で武幸四郎騎手（4戦2勝）。10頭立ての5番人気で大外10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では堅実な伸びを見せたが、抜け出したライドオンウインドに3/4馬身届かず2着となった。

6月21日、中3週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた6戦目は、3歳G3のユニコーンステークス（東京ダート1600m 小雨/稍重）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は6戦連続で武幸四郎騎手（5戦2勝）。16頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚勢が衰えて10着に敗れた。

8月2日、中5週で迎えた7戦目は、3歳以上1000万下の響灘特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で武幸四郎騎手（6戦2勝）。15頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら5番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、5着に終わった。

4歳（2016年）

2月13日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた8戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都ダート1800m 雨/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るオールブラッシュを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて休み明け初戦を物にした。

2月28日、中1週で迎えた9戦目は、4歳以上1600万下の伊丹ステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では徐々に前との差を詰めて、最後は2着のミツバを3/4馬身振り切ってファンの期待に応えた。

5月21日、約3か月の間隔を開けて迎えた10戦目は、G3の平安ステークス（京都ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（7戦2勝）。15頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。最後は力尽きて14着に終わった。

11月12日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた11戦目は、森一馬騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の観月橋ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。13頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では切れる脚を使えず13着に敗れた。

5歳（2017年）

10月7日、約11か月の休養明けで迎えた12戦目は、3歳以上1600万下の平城京ステークス（京都ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で森一馬騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり、馬場の大外を通りながら4コーナーを7番手で通過。最後は脚色が衰えて16着に終わった。

10月29日、中2週で迎えた13戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の御陵ステークス（京都ダート1800m 雨/不良）に出走。16頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず15着に終わった。

11月12日、中1週で迎えた14戦目は、3歳以上1600万下の観月橋ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は森一馬騎手（2戦0勝）。12頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のクリノリトミシュルに1馬身1/4の差をつけて久しぶりに美酒を浴びた。

6歳（2018年）

1月7日、中7週で迎えた15戦目は、ポルックスステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で森一馬騎手（3戦1勝）。16頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち味の心肺能力で最後まで奮闘したが、アルタイルに交わされて1馬身1/4差の2着となった。

2月3日、中3週で迎えた16戦目は、アルデバランステークス（京都ダート1900m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で森一馬騎手（4戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では息の長い末脚を発揮したが、3着に終わった。

4月15日、中9週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた17戦目は、ハンデ戦でオープンの福島民報杯（福島芝2000m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で森一馬騎手（5戦1勝）。16頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚が振るわず6着に敗れた。

5月6日、中2週で迎えた18戦目は、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2000m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で森一馬騎手（6戦1勝）。16頭立ての14番人気で6番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、かなり遅いペースで一団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はバタバタになってしまい16着に終わった。

7月15日、中9週で迎えた19戦目は、名鉄杯（中京ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で森一馬騎手（7戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて16番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るコパノチャーリーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は8馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

9月29日、約2か月半の間隔を開けて迎えた20戦目は、ハンデG3のシリウスステークス（阪神ダート2000m 曇/不良）に出走。鞍上は7戦連続で森一馬騎手（8戦2勝）。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では伸びを欠き14着に敗れた。

10月21日、中2週で迎えた21戦目は、ハンデ戦でオープンのブラジルカップ（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で森一馬騎手（9戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。先手を取る形となり、やや緩いペースで馬群を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では不屈のスロトングスピリットで渋太く粘り込んで先頭に立ち、最後は2着のクラシックメタルをクビ差振り切って7勝目を収める