ジョウノキャンバス（1990年生、母ダイナラテン）

ジョウノキャンバス（1990年4月14日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のサクラユタカオー（当時8歳）と交配したダイナラテンが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者はヴェルサイユファーム（株）。戦績は、中央平地16戦3勝2着3回。主な勝ち鞍は1994年の4歳以上500万下。

経歴

デビュー前

藤沢和雄厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1992年）

12月12日、デビュー戦は橋本広喜騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。馬体重は482kg。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では上々の伸びを見せたが、抜け出したコバノフラッシュにクビ差届かず2着に甘んじた。

12月26日、中1週で迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳新馬（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で橋本広喜騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るノーザンマリリンを上がり4位の末脚でハナ差だけ差し切って初勝利を挙げた。

3歳（1993年）

1月10日、中1週で迎えた3戦目は、牝馬限定3歳オープンのフローラステークス（中山芝1200m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で橋本広喜騎手（2戦1勝）。12頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では伸びあぐねて8着に終わった。

2月28日、中6週で迎えた4戦目は、牝馬限定4歳500万下の桃花賞（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で橋本広喜騎手（3戦1勝）。14頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線ではもうひと伸びが足りず、5着に終わった。

3月13日、中1週で迎えた5戦目は、4歳500万下（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は5戦連続で橋本広喜騎手（4戦1勝）。14頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では稟性の負けん気を発揮してゴールまでタレずに走り切り、3着に入った。

4月11日、中3週で迎えた6戦目は、牝馬限定の4歳500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で橋本広喜騎手（5戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハナを切り、忙しいペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味の強靭な心肺能力で最後まで奮戦したが、ダイカツモミジに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

4月24日、中1週で迎えた7戦目は、4歳500万下（東京ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で橋本広喜騎手（6戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びを欠き5着に敗れた。

6月19日、中7週で迎えた8戦目は、4歳500万下のクレマチス賞（福島芝1200m 小雨/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で橋本広喜騎手（7戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。逃げを打ち、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、リブオンワードにクビ差交わされて2着に惜敗した。

7月3日、中1週で迎えた9戦目は、4歳500万下のローズマリー賞（福島芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は9戦連続で橋本広喜騎手（8戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。競走中止となった。

12月19日、約5か月半の休養明けで迎えた10戦目は、坂本勝美騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では猛烈な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のシンフレーアをクビ差振り切って休み明けの一戦をモノにした。

4歳（1994年）

8月14日、約8か月の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた11戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（札幌ダート1000m 雨/不良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の力で末脚を持続させて、最後は2着のユキノアケボノに1馬身1/4の差をつけて休み明け初戦を物にした。

9月11日、中3週で迎えた12戦目は、4歳以上900万下の利根川特別（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（1戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後は力尽きて13着に敗れた。

10月2日、中2週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の福島中央テレビ杯（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は坂本勝美騎手（1戦1勝）。13頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。敢然と端をきり、若干速いペースで一団を引っ張る。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後はバタバタになってしまい13着に終わった。

10月16日、中1週で迎えた14戦目は、4歳以上900万下の山中湖特別（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は橋本広喜騎手（9戦1勝）。8頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。敢然と端をきり、若干緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバタバタになってしまい8着に終わった。

11月5日、中2週で迎えた15戦目は、4歳以上900万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で橋本広喜騎手（10戦1勝）。12頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず11着に終わった。

11月19日、中1週で迎えた16戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で橋本広喜騎手（11戦1勝）。16頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。最後は脚色が衰えて16着に終わった。