スイートメモリー（1987年生、母レデイロツク）

スイートメモリー（1987年4月11日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のコウストンズクラウン（当時13歳）と交配したレデイロツクが23歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）競優牧場。戦績は、中央平地14戦1勝2着5回。主な勝ち鞍は1990年の4歳未勝利。

経歴

デビュー前

大久保良雄厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1990年）

1月7日、デビュー戦は田村正光騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の4歳新馬（中山ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は440kg。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚色がやや鈍り、3着に終わった。

1月21日、中1週で迎えた2戦目は、4歳新馬（中山ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で田村正光騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたベルグジャンヌ決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

2月17日、中3週で迎えた3戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（東京ダート1200m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で田村正光騎手（2戦0勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず6着に敗れた。

4月15日、中7週で迎えた4戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で田村正光騎手（3戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鮮やかな伸び脚で猛追したが、抜け出したエイダイガールを捕まえ切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

5月12日、中3週で迎えた5戦目は、4歳未勝利（東京ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で田村正光騎手（4戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では強靭な末脚を披露したが、3着に終わった。

6月9日、中3週で迎えた6戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（東京芝1600m 雨/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は6戦連続で田村正光騎手（5戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では印象的な伸び脚を見せたが、勝ったアイシーゴーグルにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着に敗北した。

7月22日、中5週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた7戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（新潟芝1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は7戦連続で田村正光騎手（6戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で急追したが、抜け出したキョウエイシノブを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着に敗北した。

8月19日、中3週で迎えた8戦目は、4歳未勝利（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で田村正光騎手（7戦0勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るマチエールを次元の違う末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

9月2日、中1週で迎えた9戦目は、町田俊夫騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（新潟芝1400m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では天性の負けん気を発揮してゴールまで力闘したが、4着に終わった。

10月6日、中4週で馬体重を前走から20kg減らして迎えた10戦目は、4歳以上500万下（東京芝1800m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で町田俊夫騎手（1戦0勝）。7頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには絡めず3着に敗れた。

12月22日、約2か月半の間隔を開けて迎えた11戦目は、柏崎正次騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で追い上げたが、抜け出したブレイズキュートにクビ差届かず2着となった。

4歳（1991年）

1月20日、中3週で迎えた12戦目は、5歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は町田俊夫騎手（2戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず5着に敗れた。

3月2日、中5週で迎えた13戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は柏崎正次騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では強靭な末脚を披露したが、5着に終わった。

3月31日、中3週で迎えた14戦目は、5歳以上500万下（中山ダート1800m 小雨/不良）に出走。鞍上は田村正光騎手（8戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では速い脚を使えず12着に敗れた。