キビダンゴ（1994年生、母トウコウロマン）

キビダンゴ（1994年3月20日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は芦毛。種牡馬のゴールデンフェザント（当時8歳）と交配したトウコウロマンが13歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は泉渕瀬牧場。戦績は、中央平地25戦4勝2着1回。1998年の朱鷺ステークス(オープン)で2着に入った他、1998年の新潟日報賞(オープンハンデ)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

和田正道厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1996年）

7月20日、デビュー戦は柴田善臣騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（新潟芝1000m 晴/良）に出走。馬体重は480kg。12頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では鋭さ光る末脚を繰り出し、3着に入った。

8月4日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（新潟芝1000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。端を奪い、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のランドグルームに2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

9月1日、中3週で迎えた3戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、2歳G3の新潟3歳ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。12頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では天稟の闘志でゴールまで力走したが、4着に終わった。

12月22日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた4戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の千両賞（阪神芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを12番手で通過。直線では伸びあぐねて14着に終わった。

3歳（1997年）

1月15日、中2週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた5戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下の黒竹賞（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走したが、5着に終わった。

4月13日、約3か月の間隔を開けて迎えた6戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下の山藤賞（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では速い脚を使えず7着に終わった。

5月3日、中2週で迎えた7戦目は、4歳500万下（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（2戦1勝）。12頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚が上がってしまい10着に敗れた。

5月24日、中2週で迎えた8戦目は、4歳500万下（東京芝1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（1戦0勝）。18頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず7着に敗れた。

6月15日、中2週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた9戦目は、4歳500万下のクレマチス賞（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では圧倒的な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のグランドウィンに2馬身半の差をつけて2勝目を挙げた。

7月27日、中5週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の苗場特別（新潟芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（3戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では豪快に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のシャダヴァンをクビ差振り切って3勝目を手中に収めた。

8月17日、中2週で迎えた11戦目は、横山義行騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの新潟日報賞（新潟芝1200m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。12頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず5着に敗れた。

9月28日、中5週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた12戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の内房ステークス（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（4戦2勝）。10頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を爆発させて、最後は2着のヒロデクロスをクビ差振り切って4勝目を手に入れた。

11月1日、中4週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた13戦目は、ハンデ戦でオープンのアンドロメダステークス（京都芝1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（5戦3勝）。13頭立ての3番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。最後は脚勢が悪くなり12着に敗れた。

11月22日、中2週で迎えた14戦目は、富士ステークス（東京芝1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（6戦3勝）。16頭立ての15番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では鋭い脚を使えず13着に終わった。

4歳（1998年）

5月24日、約6か月の休み明けで迎えた15戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、G1の高松宮記念（中京芝1200m 雨/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。16頭立ての15番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚が振るわず14着に終わった。

6月28日、中4週で迎えた16戦目は、ハンデ戦でオープンのバーデンバーデンカップ（福島芝1200m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は岡部幸雄騎手（1戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚を持続できず、3着に終わった。

7月19日、中2週で迎えた17戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、朱鷺ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に出走。11頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったタイキマーシャルに詰め切れず、2馬身差の2着となった。

8月9日、中2週で迎えた18戦目は、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。ハナを奪い、緩いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は力尽きて7着に敗れた。

8月23日、中1週で迎えた19戦目は、ハンデ戦でオープンの新潟日報賞（新潟芝1200m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で後藤浩輝騎手（2戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

9月19日、中3週で迎えた20戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の仲秋ステークス（阪神芝1200m 雨/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びあぐねて5着に敗れた。

5歳（1999年）

4月18日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた21戦目は、卯月ステークス（中山芝1200m 外回り雨/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（3戦0勝）。9頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚色が悪くなり9着に終わった。

5月23日、中4週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた22戦目は、5歳以上1600万下のフリーウェイステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は菊沢隆徳騎手（1戦0勝）。18頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。ハナに立ち、少し速いペースで集団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が衰えて18着に敗れた。

6月12日、中2週で迎えた23戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、5歳以上1600万下の飛騨ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず14着に敗れた。

7月18日、中4週で迎えた24戦目は、ハンデ戦でオープンの朱鷺ステークス（新潟芝1600m 外回り曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は後藤浩輝騎手（4戦0勝）。13頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚を伸ばせず9着に終わった。

8月22日、中4週で迎えた25戦目は、橋本広喜騎手を鞍上に迎えて、新潟日報賞（新潟芝1200m 曇/良）に出走。11頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く6着に敗れた。