ホウオウヒミコ（2016年生、母サオヒメ）

ホウオウヒミコ（2016年4月29日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名+人名より」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のロードカナロア（当時8歳）と交配したサオヒメが15歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道虻田郡洞爺湖町、生産者はレイクヴィラファーム。主な勝ち鞍は2020年の3歳以上1勝クラス(牝)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、レイクヴィラファームから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、小笹芳央によって3,564万円で落札された。

大竹正博厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2018年）

11月25日、デビュー戦は川田将雅騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は446kg。11頭立ての5番人気で大外11番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

3歳（2019年）

5月11日、約5か月半の休み明けで迎えた2戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京芝1600m 晴/良）に出走。17頭立ての1番人気に推されて16番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線ではキレのある末脚を披露したが、3着に終わった。

6月8日、中3週で迎えた3戦目は、D.レーン騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。18頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で追い上げたが、抜け出したガロシェを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

7月6日、中3週で迎えた4戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（函館芝2000m 曇/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の強靭な心肺能力でしぶとく走り抜いたが、ミラーミラーに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

12月5日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から13kg減らして迎えた5戦目は、下原理騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上C2（園田ダート1400m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のノーブルテラに7馬身の差をつけて初白星を挙げた。

12月27日、中2週で迎えた6戦目は、3歳以上C2一（園田ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で下原理騎手（1戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のヤマタケフリーダムに7馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

2020年1月8日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。

4歳（2020年）

5月9日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から19kg増やして迎えた7戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（新潟芝1800m 外回り曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず6着に敗れた。

6月27日、中6週で迎えた8戦目は、亀田温心騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（函館ダート1700m 曇/不良）に52kgの軽斤量で出走。6頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず3着に敗れた。

7月19日、中2週で迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（函館ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で亀田温心騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナを取り切り、後続を2馬身以上離して、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪脚を爆発させて、最後は2着のピクシーメイデンに1馬身1/4の差をつけて先頭ゴールを果たした。

10月31日、約3か月半の休養明けで迎えた10戦目は、牝馬限定の3歳以上2勝クラスの三陸特別（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で亀田温心騎手（2戦1勝）。15頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では息の長い末脚を発揮し、3着に入った。

11月21日、中2週で迎えた11戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上2勝クラスの西湖特別（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出し、3着に入った。

5歳（2021年）

4月24日、約5か月の休養明けで迎えた12戦目は、牝馬限定の4歳以上2勝クラスの白馬岳特別（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（1戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では見せ場なく11着に敗れた。

5月22日、中3週で迎えた13戦目は、牝馬限定の4歳以上2勝クラス（東京ダート1600m 雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で大野拓弥騎手（2戦0勝）。13頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では決め手が足りず、4着に終わった。

6月26日、中4週で迎えた14戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上2勝クラスのポプラ特別（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。12頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず12着に敗れた。

2021年8月14日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。