インターボイジャー（1987年生、母ウーマンパワー）

インターボイジャー（1987年5月7日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のタイテエム（当時18歳）と交配したウーマンパワーが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）笹地牧場。戦績は、中央平地17戦2勝2着2回、中央障害10戦2勝。1989年の札幌3歳ステークス(G3)に勝利した他、1992年の阪神障害ステークス（春）(ハンデ重賞)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

夏村辰男厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1989年）

6月18日、デビュー戦は河内洋騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（札幌ダート1000m 曇/良）に出走。馬体重は466kg。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。端に立つ形となり、やや遅いペースで馬群を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るナエボオルフェを上がり2位タイの末脚でアタマ差だけ差し切って初勝利を挙げた。

7月30日、中5週で迎えた2戦目は、2歳G3の札幌3歳ステークス（函館芝1200m 晴/良）に出走。芝レース及び重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（1戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るダイカツブランドを途轍もない末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて重賞初挑戦初制覇を成し遂げた。

9月24日、中7週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた3戦目は、2歳G3の函館3歳ステークス（函館芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で河内洋騎手（2戦2勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は脚色が衰えて11着に敗れた。

11月11日、中6週で迎えた4戦目は、2歳G2のデイリー杯3歳ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で河内洋騎手（3戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず7着に敗れた。

12月24日、中5週で迎えた5戦目は、田島良保騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのシクラメンステークス（阪神芝2000m 小雨/稍重）に出走。7頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではスパッとキレる脚で猛追したが、抜け出したハクタイセイを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着に敗北した。

3歳（1990年）

1月14日、中2週で迎えた6戦目は、3歳G3のシンザン記念（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は河内洋騎手（4戦2勝）。11頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず7着に敗れた。

2月11日、中3週で迎えた7戦目は、3歳G3のきさらぎ賞（阪神芝2000m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（5戦2勝）。12頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では脚が残っておらず9着に敗れた。

3月25日、中5週で迎えた8戦目は、猿橋重利騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の毎日杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では切れる脚を使えず8着に敗れた。

4月21日、中3週で迎えた9戦目は、3歳オープンの若草ステークス（京都芝2400m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で猿橋重利騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では余力が残っておらず6着に敗れた。

5月27日、中4週で迎えた10戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。22頭立ての22番人気で17番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら18番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず16着に終わった。

11月10日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、アンドロメダステークス（京都ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は河内洋騎手（6戦2勝）。14頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では末脚が振るわず13着に終わった。

11月25日、中1週で迎えた12戦目は、トパーズステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は田島良保騎手（1戦0勝）。14頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では伸びあぐねて13着に終わった。

12月2日、連闘で迎えた13戦目は、J.クローン騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2の鳴尾記念（京都芝2400m 外回り晴/良）に50kgの軽斤量で出走。14頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では最後まで息が続かず10着に終わった。

12月23日、中2週で迎えた14戦目は、内田国夫騎手を鞍上に迎えて、古都ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。8頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではものすごい伸び脚で驀進したが、勝ったマルシゲアトラスにねじ伏せられて3馬身差の2着となった。

4歳（1991年）

1月15日、中2週で迎えた15戦目は、平安ステークス（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は田島良保騎手（2戦0勝）。10頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は垂れてしまい9着に終わった。

1月26日、中1週で迎えた16戦目は、酒井浩騎手を鞍上に迎えて、障害5歳以上未勝利（京都障害芝→ダート3000m 晴）に出走。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。最後は、2着のマイティーブラッドに5馬身の差をつけて久方ぶりに白星を挙げた。

2月23日、中3週で迎えた17戦目は、平田秀也騎手を鞍上に迎えて、障害5歳以上400万下（中京障害芝2800m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。3着に終わった。

4月20日、中7週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた18戦目は、障害5歳以上400万下（京都障害芝→ダート3000m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で平田秀也騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、2着のバフィーロッキーに3馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

5月4日、中1週で迎えた19戦目は、重賞の京都大障害（春）（京都障害芝3270m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で平田秀也騎手（2戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。4着に敗れた。

6月22日、中6週で迎えた20戦目は、障害4歳以上オープン（中京障害芝2800m 雨/重）に出走。鞍上は4戦連続で平田秀也騎手（3戦1勝）。6頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。6着に敗れた。

5歳（1992年）

1月12日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた21戦目は、障害5歳以上オープン（京都障害芝→ダート3290m 晴）に出走。鞍上は5戦連続で平田秀也騎手（4戦1勝）。9頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。9着に終わった。

2月16日、中4週で迎えた22戦目は、原田聖二騎手を鞍上に迎えて、障害5歳以上オープン（京都障害芝→ダート3290m 晴）に出走。9頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。4着に終わった。

2月29日、中1週で迎えた23戦目は、鳴門ステークス（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は内田国夫騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では見せ場を作れず16着に敗れた。

3月14日、中1週で迎えた24戦目は、ハンデ重賞の阪神障害ステークス（春）（阪神障害芝3150m 晴/良）に57kgの軽斤量で出走。鞍上は原田聖二騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。3着に入った。

4月5日、中2週で迎えた25戦目は、障害5歳以上オープン（阪神障害芝→ダート3150m 曇）に出走。鞍上は平田秀也騎手（5戦1勝）。7頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。3着に敗れた。

4月18日、中1週で迎えた26戦目は、ハンデ戦の難波ステークス（阪神芝2200m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は河内洋騎手（7戦2勝）。9頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい8着に終わった。

5月9日、中2週で迎えた27戦目は、重賞の京都大障害（春）（京都障害芝3270m 雨/重）に出走。鞍上は原田聖二騎手（2戦0勝）。9頭立ての6番人気で大外9番ゲートからスタート。競走中止となった。