ダイカツブランド（1987年生、母フクミスホマレ）

ダイカツブランド（1987年6月24日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のアーテイアス（当時13歳）と交配したフクミスホマレが5歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は高橋和広。戦績は、中央平地31戦2勝2着4回、地方7戦0勝2着1回。1989年の札幌3歳ステークス(G3)で2着に入った他、1990年のペガサスステークス(G3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

中村好夫厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1989年）

7月8日、デビュー戦は松永幹夫騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（函館ダート1000m 晴/良）に出走。馬体重は420kg。5頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のリトルジャイアントに約16馬身の大差をつけて初勝利を挙げた。

7月30日、中2週で迎えた2戦目は、2歳G3の札幌3歳ステークス（函館芝1200m 晴/良）に出走。芝レース及び重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（1戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。先手を奪い、息の入らないペースで一団を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の強靭な心肺能力でしぶとく走り抜いたが、インターボイジャーに交わされて3馬身差の2着に敗北した。

3歳（1990年）

2月3日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた3戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのヒヤシンスステークス（東京芝1400m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。7頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く5着に終わった。

2月17日、中1週で迎えた4戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのバイオレットステークス（阪神芝1400m 晴/稍重）に出走。11頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は力尽きて10着に敗れた。

3月4日、中1週で迎えた5戦目は、塩村克己騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のペガサスステークス（阪神芝1600m 晴/重）に出走。12頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

8月12日、約5か月半の休養明けで迎えた6戦目は、マリーンステークス（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で塩村克己騎手（1戦0勝）。10頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位には届かず7着に終わった。

8月26日、中1週で迎えた7戦目は、ハンデ戦でオープンのシーサイドステークス（函館ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で塩村克己騎手（2戦0勝）。9頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい7着に終わった。

9月23日、中3週で迎えた8戦目は、南井克巳騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の神戸新聞杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。前に出て、落ち着いたペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が悪くなり8着に終わった。

10月6日、中1週で迎えた9戦目は、岸滋彦騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのオパールステークス（京都芝1200m 曇/稍重）に50kgの軽斤量で出走。11頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

11月11日、中4週で迎えた10戦目は、高雄ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岸滋彦騎手（1戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて17番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

11月24日、中1週で迎えた11戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、キャピタルステークス（東京芝1400m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての11番人気で大外16番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には割り込めず8着に終わった。

4歳（1991年）

1月7日、中5週で迎えた12戦目は、洛陽ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は岸滋彦騎手（2戦0勝）。16頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず6着に終わった。

1月19日、中1週で迎えた13戦目は、石清水ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岸滋彦騎手（3戦0勝）。15頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では全く伸びず11着に敗れた。

8月4日、約6か月半の休養明けで迎えた14戦目は、4歳以上500万下の出雲崎特別（新潟ダート1200m 小雨/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は柴田善臣騎手（1戦0勝）。7頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では堅調な伸びを見せたが、伸びてきたリーチシンボリ決め手に屈してクビ差の2着となった。

8月17日、中1週で迎えた15戦目は、4歳以上500万下の中ノ岳特別（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（2戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。先手を取る形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では自慢の末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のアイランドアドニスに1馬身3/4の差をつけて単勝一倍台の支持に応えた。

9月8日、中2週で迎えた16戦目は、田原成貴騎手を鞍上に迎えて、G3のセントウルステークス（中京芝1200m 曇/良）に出走。14頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず9着に敗れた。

9月29日、中2週で迎えた17戦目は、4歳以上900万下（中京ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田原成貴騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではパワフルな末脚を繰り出したが、3着に終わった。

10月6日、連闘で迎えた18戦目は、安田隆行騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（京都ダート1200m 雨/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で猛追したが、勝ったケイアンドリューに詰め切れず、6馬身差の2着に敗北した。

10月26日、中2週で迎えた19戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（東京ダート1200m 曇/重）に出走。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

5歳（1992年）

7月19日、約9か月の休み明けで迎えた20戦目は、牧田和弥騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の雲仙特別（小倉芝1200m 曇/良）に出走。15頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では末脚が振るわず12着に終わった。

8月2日、中1週で迎えた21戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の天草特別（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。12頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く最後はアジサイトミオーと並んで7着同着となった。

8月29日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた22戦目は、4歳以上900万下の耶馬渓特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は安田隆行騎手（1戦0勝）。18頭立ての15番人気で10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では切れる脚を使えず13着に終わった。

9月13日、中1週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた23戦目は、4歳以上900万下（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は牧田和弥騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚が続かず、5着に終わった。

10月4日、中2週で迎えた24戦目は、4歳以上900万下の甲東特別（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で牧田和弥騎手（2戦0勝）。14頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では見せ場を作れず13着に終わった。

10月17日、中1週で迎えた25戦目は、4歳以上900万下（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で牧田和弥騎手（3戦0勝）。11頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では一歩一歩確実に差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のトウカイスバルを半馬身振り切って1位に入線したが、その後10着に降着となった。

11月8日、中2週で迎えた26戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の天王山特別（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は田原成貴騎手（2戦0勝）。15頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では鮮やかな伸びを見せたが、伸びてきたラガーペンダス決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

11月21日、中1週で迎えた27戦目は、4歳以上900万下（京都ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で田原成貴騎手（3戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

12月6日、中1週で迎えた28戦目は、4歳以上900万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田原成貴騎手（4戦0勝）。11頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、4着に終わった。

6歳（1993年）

7月11日、約7か月の休養明けで迎えた29戦目は、4歳以上900万下の摩周湖特別（札幌芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で田原成貴騎手（5戦0勝）。8頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見せ場を作れず7着に敗れた。

8月1日、中2週で迎えた30戦目は、4歳以上900万下の層雲峡特別（札幌ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（2戦1勝）。12頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では末脚が振るわず11着に終わった。

8月28日、中3週で迎えた31戦目は、4歳以上900万下の耶馬渓特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は牧田和弥騎手（4戦0勝）。15頭立ての13番人気で大外15番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線では今一つ伸び切れず14着に終わった。

7歳（1994年）

4月3日、約7か月半の休養明けで迎えた32戦目は、中越豊光騎手を鞍上に迎えて、一般C3-3（高知ダート1400m 晴/重）に出走。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。6着に敗れた。

5月2日、中3週で迎えた33戦目は、一般C3-3（高知ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中越豊光騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で大外10番ゲートからスタート。4着に敗れた。

5月23日、中2週で迎えた34戦目は、川野勇馬騎手を鞍上に迎えて、一般C3-3（高知ダート1400m 晴/良）に出走。9頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。8着に終わった。

6月5日、中1週で迎えた35戦目は、一般C3-4（高知ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は中越豊光騎手（2戦0勝）。10頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。4着に終わった。

6月30日、中3週で迎えた36戦目は、一般C3-4（高知ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で中越豊光騎手（3戦0勝）。9頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。最後は、勝ったユーモレスクから1馬身半差の2着となった。

9月14日、約2か月半の間隔を開けて迎えた37戦目は、一般C3-3（高知ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で中越豊光騎手（4戦0勝）。10頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。10着に敗れた。

10月3日、中2週で迎えた38戦目は、一般C3-3（高知ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で中越豊光騎手（5戦0勝）。10頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。7着に敗れた。