メジロトーレンス（1986年生、母キャットロンシャン）

メジロトーレンス（1986年6月3日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のフイデイオン（当時14歳）と交配したキャットロンシャンが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）まるとみ冨岡牧場。戦績は、中央平地19戦3勝2着1回。主な勝ち鞍は1989年の4歳以上900万下。

経歴

デビュー前

八木沢勝美厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1989年）

2月26日、デビュー戦は的場均騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（中山ダート1800m 晴/不良）に出走。馬体重は470kg。15頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。端に立ち、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では素晴らしい伸び脚で猛進したが、タブロバーネにクビ差交わされて2着に甘んじた。

3月18日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた2戦目は、4歳新馬（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で的場均騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではもうひと伸びが足りず、5着に終わった。

4月22日、中4週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（東京芝1800m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は3戦連続で的場均騎手（2戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いが甘くなり、4着に終わった。

6月4日、中5週で迎えた4戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（東京芝1800m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のシンドバットシチーに5馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

7月1日、中3週で迎えた5戦目は、4歳400万下のアマリリス賞（新潟芝2000m 外回り曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では余力が残っておらず12着に敗れた。

7月29日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた6戦目は、4歳以上400万下（新潟ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（2戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、スローペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のアマゾンマーチスに2馬身半の差をつけて2勝目をつかんだ。

8月27日、中3週で迎えた7戦目は、4歳以上900万下の赤倉特別（新潟ダート1700m 雨/重）に出走。鞍上は4戦連続で柴田善臣騎手（3戦2勝）。12頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では切れる脚を使えず8着に終わった。

11月5日、中9週で迎えた8戦目は、4歳以上900万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で柴田善臣騎手（4戦2勝）。11頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では凄まじい末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のモナンファンをクビ差振り切って3勝目をつかんだ。

4歳（1990年）

1月20日、約2か月半の間隔を開けて迎えた9戦目は、アレキサンドライトステークス（中山ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は6戦連続で柴田善臣騎手（5戦3勝）。15頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚に勢いがなく8着に敗れた。

2月11日、中2週で迎えた10戦目は、テレビ山梨杯（東京芝2200m 雨/良）に出走。鞍上は7戦連続で柴田善臣騎手（6戦3勝）。8頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。先頭に立ち、落ち着いたペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて4着に沈んだ。

7月28日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた11戦目は、田村正光騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の加治川特別（新潟芝1400m 晴/良）に出走。9頭立ての6番人気で大外9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚色が悪くなり8着に終わった。

5歳（1991年）

2月17日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から10kg絞って迎えた12戦目は、増沢末夫騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚を失くしてしまい16着に終わった。

3月24日、中4週で迎えた13戦目は、沢昭典騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（中山ダート1200m 曇/稍重）に54kgの軽斤量で出走。8頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚を伸ばせず4着に終わった。

4月14日、中2週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の鹿島特別（中山芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（7戦3勝）。12頭立ての8番人気で大外12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はバテてしまい11着に終わった。

6月15日、中8週で迎えた15戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下の栗子特別（福島芝2000m 曇/良）に出走。11頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

7月6日、中2週で迎えた16戦目は、5歳以上900万下の織姫賞（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦0勝）。11頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚色が衰えて9着に敗れた。

8月10日、中4週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の月岡特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（8戦3勝）。14頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず8着に敗れた。

8月24日、中1週で迎えた18戦目は、4歳以上900万下の赤倉特別（新潟芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（9戦3勝）。10頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く10着に終わった。

10月13日、中6週で迎えた19戦目は、4歳以上900万下（東京ダート1600m 曇/不良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は沢昭典騎手（1戦0勝）。13頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では切れる脚を使えず5着に終わった。