エコロヴァルツ（2021年生、母プティプランセス）

エコロヴァルツ（2021年2月14日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+鍛錬する(独)」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のブラックタイド（当時20歳）と交配したプティプランセスが16歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は下河辺牧場。2023年の朝日杯フューチュリティステークス(G1)で2着に入った他、2024年のセントライト記念(G2)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

牧浦充徳厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2023年）

7月8日、デビュー戦はM.デムーロ騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（福島芝1800m 曇/良）に出走。馬体重は482kg。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のルシフェルに1馬身3/4の差をつけて初勝利を挙げた。

8月13日、中4週で迎えた2戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのコスモス賞（札幌芝1800m 曇/良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のコスモディナーに6馬身の差をつけて2勝目を獲得した。

12月17日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた3戦目は、2歳G1の朝日杯フューチュリティステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。17頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを17番手で通過。直線では素晴らしい伸び脚で急追したが、抜け出したジャンタルマンタルを差し切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

3歳（2024年）

2月11日、中7週で迎えた4戦目は、3歳G3の共同通信杯（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦1勝）。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では鋭い脚を使えず5着に敗れた。

4月14日、中8週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた5戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（3戦1勝）。17頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず7着に終わった。

5月26日、中5週で迎えた6戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。17頭立ての17番人気で18番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、極端なスローペースで馬群を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では全く伸びず8着に終わった。

9月16日、約4か月の休み明けで迎えた7戦目は、3歳G2のセントライト記念（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では詰めが甘くなり、3着に終わった。

10月20日、中4週で迎えた8戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（2戦0勝）。18頭立ての12番人気で15番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり9着に終わった。