ピサノベガス（2002年生、母Comfort Zone）

ピサノベガス（2002年3月13日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋ラスベガスより」。毛色は芦毛。種牡馬のDixie Union（当時5歳）と交配したComfort Zoneが8歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地19戦3勝2着3回、中央障害2戦0勝。主な勝ち鞍は2006年の相馬特別(500万下)。

経歴

デビュー前

白井寿昭厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2004年）

10月24日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は498kg。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では矢のような伸びを見せたが、勝ったネオナートにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着に敗北した。

11月14日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（京都ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚にキレが無く5着に敗れた。

12月12日、中3週で迎えた3戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったシルクパスワードに詰め切れず、4馬身差の2着となった。

12月25日、中1週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩確実に末脚を伸ばして、最後は2着のトーセンディライトを半馬身振り切って未勝利戦を制した。

3歳（2005年）

1月8日、中1週で迎えた5戦目は、3歳500万下の飛梅賞（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい9着に終わった。

1月30日、中2週で迎えた6戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。13頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚が振るわず6着に敗れた。

2月27日、中3週で迎えた7戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びあぐねて8着に終わった。

9月19日、約7か月の休養明けで迎えた8戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では卓抜な伸び脚で猛進したが、シーキングザベストに交わされて1馬身3/4差の2着となった。

10月2日、中1週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、馬場の外目を回って2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では不撓の敢闘精神でジリジリと辛抱強く粘り込んで、最後は2着のアグネスレプトンに1馬身半の差をつけてファンの支持に応えた。

10月15日、中1週で迎えた10戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1200m 雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（2戦1勝）。13頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は失速してしまい10着に敗れた。

4歳（2006年）

5月13日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた11戦目は、4歳以上1000万下の御池特別（京都ダート1200m 小雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で川田将雅騎手（3戦1勝）。16頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着を確保した。

6月10日、中3週で迎えた12戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（東京ダート1300m 曇/稍重）に出走。16頭立ての6番人気で大外16番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始5番手を追走。最後はバテてしまい16着に敗れた。

10月22日、約4か月半の休養明けで迎えた13戦目は、長谷川浩大騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の相馬特別（福島ダート1150m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のサキノリュウオーに1馬身半の差をつけて久々の実戦を物にした。

11月12日、中2週で迎えた14戦目は、3歳以上1000万下のドンカスターカップ（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は力尽きて15着に敗れた。

5歳（2007年）

4月8日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた15戦目は、4歳以上1000万下の赤穂特別（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（4戦1勝）。16頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では末脚を伸ばせず13着に敗れた。

4月28日、中2週で迎えた16戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（5戦1勝）。16頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では伸びが鈍く14着に終わった。

5月12日、中1週で迎えた17戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（6戦1勝）。16頭立ての14番人気で6番ゲートからスタート。競走中止となった。

6歳（2008年）

1月12日、約8か月の休養明けで迎えた18戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で川田将雅騎手（7戦1勝）。16頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は垂れてしまい15着に終わった。

1月27日、中1週で迎えた19戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（2戦0勝）。16頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はバテてしまい16着に終わった。

3月29日、中8週で迎えた20戦目は、西谷誠騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート2970m 晴）に出走。14頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。14着に終わった。

7月27日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた21戦目は、仲田雅興騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（小倉障害芝2900m 晴/良）に出走。12頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。11着に終わった。