シーキングザベスト（2001年生、母Mackie）

シーキングザベスト（2001年5月21日）は、アイルランドで生まれ、日本で調教された競走馬、種牡馬。馬名の意味は「ベスト（最高）を求める。父名より連想」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のSeeking the Gold（当時16歳）と交配したMackieが9歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地18戦8勝2着5回、地方3戦1勝2着2回、海外1戦0勝。2006年の武蔵野ステークス(G3)に勝利した他、2006年の東京盃(G2)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

森秀行厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2004年）

4月25日、デビュー戦はM.デムーロ騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は470kg。18頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が鈍り16着に敗れた。

9月25日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた2戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（札幌芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい15着に終わった。

11月2日、中4週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた3戦目は、千葉津代士騎手を鞍上に迎えて、一般D4-6（門別ダート1000m 曇/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。11頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。最後は、2着のアマデウスに4馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

4歳（2005年）

3月20日、約4か月半の休養明けで迎えた4戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1000m 曇/良）に出走。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のロードウィザードに6馬身の差をつけて休養明けの一戦をモノにした。

4月9日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた5戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の大内宿特別（福島ダート1150m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて12番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で追い上げたが、勝ったスウィートデジャヴに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

8月27日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg戻して迎えた6戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の佐渡金銀山特別（新潟ダート1200m 晴/稍重）に出走。12頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鮮やかな伸び脚で猛追したが、抜け出したスプレッドスマイルにクビ差届かず2着に甘んじた。

9月19日、中2週で迎えた7戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るピサノベガスを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて圧倒的人気に応えた。

10月15日、中3週で迎えた8戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のウインセイヴァーに1馬身1/4の差をつけて単勝一倍台の期待に応えた。

5歳（2006年）

1月14日、約3か月の休み明けで迎えた9戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（2戦2勝）。15頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では別次元の末脚を爆発させてすんなりと抜け出し、最後は2着のタケイチマサルに4馬身の差をつけて制した。

2月12日、中3週で迎えた10戦目は、4歳以上1000万下の大和特別（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で福永祐一騎手（3戦3勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鮮烈な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のウインセイヴァーに1馬身3/4の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

3月11日、中3週で迎えた11戦目は、ハンデ戦でオープンの千葉ステークス（中山ダート1200m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上はM.デムーロ騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではビュッと切れる脚で追い上げたが、抜け出したニシノコンサフォスを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

4月1日、中2週で迎えた12戦目は、コーラルステークス（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（4戦4勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて4着に沈んだ。

5月20日、中6週で迎えた13戦目は、G.ボス騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の立夏ステークス（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のトーセンブライトに4馬身の差をつけて制した。

6月15日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた14戦目は、G3の北海道スプリントカップ（札幌(地)ダート1000m 雨/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続でG.ボス騎手（1戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したアグネスジェダイを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

7月9日、中2週で迎えた15戦目は、G3のプロキオンステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（5戦4勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったメイショウバトラーに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

10月4日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた16戦目は、G2の東京盃（大井ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（6戦4勝）。15頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では見事な伸び脚で驀進したが、伸びてきたリミットレスビッド決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

10月28日、中2週で迎えた17戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、G3の武蔵野ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では徐々に前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のサンライズバッカスを3/4馬身振り切って初の重賞タイトルを手にした。

12月10日、中5週で迎えた18戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、ギャラクシーステークス（阪神ダート1400m 曇/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では豪快な末脚を弾けさせて、最後は2着のツムジカゼをクビ差振り切ってファンの期待に応えた。

6歳（2007年）

1月28日、中6週で迎えた19戦目は、G3の根岸ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（7戦4勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では持ち前の忍耐力で最後まで敢闘したが、勝ったビッググラスにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

2月18日、中2週で迎えた20戦目は、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 晴/不良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（8戦4勝）。16頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではいいところがなく6着に敗れた。

3月31日、G1のドバイゴールデンシャヒーン（アラブ首長国連邦・ナド・アル・シバダート1200m）に出走。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（9戦4勝）。16頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。11着に終わった。

10月27日、約7か月の休養明けで迎えた22戦目は、G3の武蔵野ステークス（東京ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（1戦1勝）。14頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚色が鈍り11着に敗れた。