カフヴァール（2009年生、母スペシャルアラート）

カフヴァール（2009年4月19日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「ケルト神話に登場する兜の名」。毛色は鹿毛。種牡馬のデュランダル（当時10歳）と交配したスペシャルアラートが20歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地17戦3勝2着1回。主な勝ち鞍は2014年のチバテレ杯(1000万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

キャロットクラブにて総額1,200万円（3万×400口）で一口馬主が募集された。

矢野英一厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2012年）

1月28日、デビュー戦は吉田豊騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は458kg。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線に入ると、前で粘るロゼッタストーンを凄まじい末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

2月11日、中1週で迎えた2戦目は、牝馬限定3歳G3のクイーンカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（1戦1勝）。16頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず13着に敗れた。

4歳（2013年）

1月19日、約11か月半の休養明けで迎えた3戦目は、中井裕二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（中京芝1400m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての5番人気で大外18番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら8番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず8着に敗れた。

3月23日、中8週で迎えた4戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で中井裕二騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は力尽きて16着に敗れた。

6月8日、約2か月半の間隔を開けて迎えた5戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではパワフルな末脚を披露し、4着に入った。

6月22日、中1週で迎えた6戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京芝1400m 曇/稍重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では圧巻の末脚を披露したが、3着に終わった。

9月14日、約3か月の間隔を開けて迎えた7戦目は、3歳以上500万下の古作特別（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。最後は脚を失くしてしまい16着に敗れた。

11月9日、中7週で迎えた8戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のビーマイラブに1馬身1/4の差をつけて久しぶりに白星を挙げた。

12月1日、中2週で迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の鳥羽特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川須栄彦騎手（1戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず8着に敗れた。

5歳（2014年）

2月10日、中9週で迎えた10戦目は、F.ベリー騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（東京芝1400m 晴/稍重）に出走。16頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では決め手が足りず11着に敗れた。

4月12日、中8週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の吾妻小富士賞（福島芝1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は吉田隼人騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには絡めず6着に敗れた。

6月21日、中9週で迎えた12戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の函館日刊スポーツ杯（函館芝1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。15頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。最後はバテてしまい14着に敗れた。

9月6日、約2か月半の間隔を開けて迎えた13戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の驀進特別（新潟芝1000m 晴/良）に出走。18頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。最後は、勝ったヒーラから1馬身3/4差の2着となった。

10月5日、中3週で迎えた14戦目は、3歳以上1000万下の飛翼特別（新潟芝1000m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（1戦0勝）。18頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。6着に終わった。

12月14日、中9週で迎えた15戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下のチバテレ杯（中山芝1200m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線に入ると、前で粘るクリノタカラチャンを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて3勝目を獲得した。

6歳（2015年）

1月18日、中4週で迎えた16戦目は、4歳以上1600万下の長篠ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（2戦0勝）。18頭立ての10番人気で17番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり10着に終わった。

2月28日、中5週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のアクアマリンステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は大野拓弥騎手（2戦0勝）。16頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず10着に敗れた。