ミナモトマリノス（1993年生、母コガネアケボノ）

ミナモトマリノス（1993年3月25日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のイルドブルボン（当時18歳）と交配したコガネアケボノが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道伊達市、生産者は（有）コガネ。戦績は、中央平地20戦3勝2着1回。1996年の京都大賞典(G2)で2着に入った他、1996年の皐月賞(G1)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

浅野洋一郎厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1996年）

1月27日、デビュー戦は田中勝春騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（東京ダート1600m 晴/良）に出走。馬体重は440kg。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線に入ると、前で粘るクリールスペシアルを次元の違う末脚で交わし去り、最後は5馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

2月19日、中2週で迎えた2戦目は、4歳500万下のカトレア賞（東京ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では豪脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のサンライズスペックに3馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

3月17日、中3週で迎えた3戦目は、3歳オープンの若葉ステークス（中山芝2000m 曇/不良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（2戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のロイヤルタッチに2馬身半の差をつけて負け無しの3連勝を決めた。

4月14日、中3週で迎えた4戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で田中勝春騎手（3戦3勝）。18頭立ての3番人気に推されて16番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

6月2日、中6週で迎えた5戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で田中勝春騎手（4戦3勝）。17頭立ての5番人気で16番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず9着に敗れた。

9月15日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた6戦目は、3歳G2の神戸新聞杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は6戦連続で田中勝春騎手（5戦3勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず4着に敗れた。

10月6日、中2週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた7戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、G2の京都大賞典（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、勝ったマーベラスサンデーにねじ伏せられて半馬身差の2着となった。

11月3日、中3週で迎えた8戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤哲三騎手（1戦0勝）。17頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では伸びあぐねて8着に敗れた。

12月7日、中4週で迎えた9戦目は、南井克巳騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2の鳴尾記念（阪神芝2500m 晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では末脚がパッとせず6着に敗れた。

4歳（1997年）

11月16日、約11か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた10戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、日本・メキシコ移民100周年記念メキシコカップ（東京芝1800m 曇/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚にキレが無く9着に敗れた。

5歳（1998年）

1月5日、中6週で迎えた11戦目は、ハンデG3の中山金杯（中山芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は田中勝春騎手（6戦3勝）。15頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず8着に敗れた。

1月25日、中2週で迎えた12戦目は、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（7戦3勝）。11頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では伸びあぐねて7着に終わった。

2月21日、中3週で迎えた13戦目は、ハンデG3のダイヤモンドステークス（東京芝3200m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（8戦3勝）。16頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず6着に敗れた。

10月4日、約7か月半の休養明けで迎えた14戦目は、福島民報杯（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は佐藤哲三騎手（2戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら6番手で通過。最後は垂れてしまい11着に敗れた。

10月24日、中2週で迎えた15戦目は、池田鉄平騎手を鞍上に迎えて、カシオペアステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。8頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では末脚がパッとせず4着に敗れた。

11月21日、中3週で迎えた16戦目は、ハンデ戦でオープンのトパーズステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で池田鉄平騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では伸びが鈍く11着に敗れた。

6歳（1999年）

5月22日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた17戦目は、G3の武蔵野ステークス（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で池田鉄平騎手（2戦0勝）。15頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は脚を失くしてしまい13着に終わった。

6月13日、中2週で迎えた18戦目は、加藤和宏騎手を鞍上に迎えて、巴賞（函館芝1800m 晴/良）に出走。9頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。最後は脚勢が衰えて8着に終わった。

7月18日、中4週で迎えた19戦目は、ハンデ戦でオープンの朱鷺ステークス（新潟芝1600m 外回り曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は池田鉄平騎手（3戦0勝）。13頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では切れる脚を使えず6着に終わった。

8月8日、中2週で迎えた20戦目は、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で池田鉄平騎手（4戦0勝）。18頭立ての12番人気で大外18番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では脚が上がってしまい16着に終わった。