アンズチャン（2011年生、母パラダイスバード）

アンズチャン（2011年4月12日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「あんず＋呼称」。毛色は鹿毛。種牡馬のフレンチデピュティ（当時19歳）と交配したパラダイスバードが11歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地19戦5勝2着5回。2014年のユニコーンステークス(G3)で4着に入った他、2015年の欅ステークス(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、社台ブラッドメアから「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場され、津田健二によって430.5万円で落札された。

大和田成厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2013年）

6月15日、デビュー戦は石橋脩騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京ダート1400m 曇/稍重）に出走。馬体重は450kg。12頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のシャークベイに1馬身1/4の差をつけて初白星を挙げた。

11月10日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた2戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下（東京ダート1400m 曇/良）に出走。12頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では矢のような伸び脚で猛追したが、抜け出したスザクを差し切れず、2馬身差の2着となった。

12月1日、中2週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた3戦目は、2歳500万下のポインセチア賞（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず6着に敗れた。

3歳（2014年）

2月1日、中8週で迎えた4戦目は、3歳500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は石橋脩騎手（1戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したモリトビャクミを差し切れず、2馬身差の2着に敗北した。

2月23日、中2週で迎えた5戦目は、3歳500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（2戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では弾けるような伸び脚で追い上げたが、抜け出したケルヴィンサイドにアタマ差届かず2着に甘んじた。

5月4日、中9週で迎えた6戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた12頭をごぼう抜きし、最後は2着のリアルモードに1馬身1/4の差をつけて優勝

6月22日、中6週で迎えた7戦目は、3歳G3のユニコーンステークス（東京ダート1600m 曇/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は石橋脩騎手（3戦1勝）。16頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では強靭な末脚を発揮し、4着に入った。

10月12日、約3か月半の休養明けで迎えた8戦目は、3歳以上1000万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（1戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた12頭をごぼう抜きし、最後は2着のダウトレスに1馬身1/4の差をつけて3勝目を獲得した。

11月2日、中2週で迎えた9戦目は、3歳以上1600万下のウオッカカップ（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（2戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず8着に敗れた。

11月22日、中2週で迎えた10戦目は、3歳以上1600万下の銀嶺ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で三浦皇成騎手（3戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず6着に敗れた。

4歳（2015年）

2月14日、約3か月の間隔を開けて迎えた11戦目は、4歳以上1600万下の銀蹄ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で三浦皇成騎手（4戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線に入ると、前で粘るクリノエリザベスを豪脚で半馬身差し切って優勝

5月30日、約3か月半の休養明けで迎えた12戦目は、欅ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で三浦皇成騎手（5戦3勝）。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では弾けるような伸び脚で追い上げたが、抜け出したレッドアルヴィスを差し切れず、2馬身差の2着となった。

6月27日、中3週で迎えた13戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の夏至ステークス（東京ダート1400m 曇/重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では卓抜な伸び脚で急追したが、抜け出したチャーリーブレイヴにハナ差届かず2着に甘んじた。

10月11日、約3か月半の休み明けで迎えた14戦目は、3歳以上1600万下のテレビ静岡賞（東京ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（6戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では強靭な末脚を発揮したが、5着に終わった。

11月8日、中3週で迎えた15戦目は、3歳以上1600万下の銀嶺ステークス（東京ダート1400m 雨/重）に出走。鞍上は横山典弘騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では異次元の末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のセイラを半馬身振り切って勝利を手中に収めた。

5歳（2016年）

1月17日、中9週で迎えた16戦目は、ジャニュアリーステークス（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（2戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には割り込めず6着に敗れた。

1月31日、中1週で迎えた17戦目は、G3の根岸ステークス（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（3戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では稲妻の如き末脚を発揮したが、5着に終わった。

3月20日、中6週で迎えた18戦目は、千葉ステークス（中山ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で横山典弘騎手（4戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず6着に敗れた。

5月28日、中9週で迎えた19戦目は、欅ステークス（東京ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で横山典弘騎手（5戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では閃光のような末脚を披露したが、4着に終わった。