イヴアルブ（2010年生、母メジロシェダー）

イヴアルブ（2010年3月20日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のシニスターミニスター（当時7歳）と交配したメジロシェダーが7歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道虻田郡洞爺湖町、生産者は（有）メジロ牧場。戦績は、地方12戦5勝2着2回。2013年の東京湾カップ(S3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、ノーザンファームから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、宮崎利男によって735万円で落札された。

内田勝義厩舎（川崎）へ入厩。

2歳（2012年）

10月18日、デビュー戦は戸崎圭太騎手を鞍上に据えて、2歳（川崎ダート1400m 雨/不良）に出走。馬体重は508kg。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るタツノオトシゴを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（2013年）

3月11日、約5か月の休養明けで迎えた2戦目は、山崎誠士騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の花見月特別（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。5頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のヴィクトリータイムに6馬身の差をつけて久しぶりの一戦をモノにした。

4月16日、中4週で馬体重を前走から13kg減らして迎えた3戦目は、3歳戦の山桜特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で山崎誠士騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のリアライズリンクスに2馬身の差をつけて負け無しの3連勝を決めた。

5月8日、中2週で迎えた4戦目は、3歳S3の東京湾カップ（船橋ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で山崎誠士騎手（2戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

6月5日、中3週で迎えた5戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳S1の東京ダービー（大井ダート2000m 晴/良）に出走。14頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はタレてしまい9着に敗れた。

9月4日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた6戦目は、3歳S2の戸塚記念（川崎ダート2100m 曇/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（1戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚を持続できず、5着に終わった。

11月1日、中7週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた7戦目は、御神本訓史騎手を鞍上に迎えて、三里塚特別（船橋ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

4歳（2014年）

1月2日、中8週で迎えた8戦目は、ニューイヤー特別（川崎ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で御神本訓史騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のプレジデントハートに1馬身半の差をつけて4勝目を掴み取った。

1月30日、中3週で迎えた9戦目は、ガーネットスター賞（川崎ダート1600m 雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で御神本訓史騎手（2戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のスズカキングダムに5馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

3月7日、中4週で迎えた10戦目は、白富士特別（川崎ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で御神本訓史騎手（3戦2勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではビュッとキレる脚で追い上げたが、勝ったオベロンホワイトに詰め切れず、1馬身差の2着に敗北した。

12月18日、約9か月半の休養明けで迎えた11戦目は、ウインターイルミネーションカップ（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で御神本訓史騎手（4戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では印象的な伸び脚で驀進したが、ナイトバロンに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

5歳（2015年）

1月2日、中1週で迎えた12戦目は、吉原寛人騎手を鞍上に迎えて、初富士賞（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。