タガノミューチャン（2010年生、母エイシンミュー）

タガノミューチャン（2010年4月13日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋母名より＋呼称」。毛色は鹿毛。種牡馬のハーツクライ（当時9歳）と交配したエイシンミューが10歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）新冠タガノファーム。戦績は、中央平地26戦4勝2着1回。主な勝ち鞍は2014年の香嵐渓特別(1000万下)。

経歴

デビュー前

浅見秀一厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2012年）

9月17日、デビュー戦は田中健騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は506kg。9頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。端をきる形となり、極端なスローペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきっちりと終いの脚を伸ばして、最後は2着のレッドアリオンを3/4馬身振り切って初勝利を挙げた。

10月6日、中2週で迎えた2戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳500万下のサフラン賞（東京芝1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではきちんと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のエターナルムーンをクビ差振り切って制した。

11月10日、中4週で迎えた3戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳G3のファンタジーステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。14頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走したが、5着に終わった。

12月9日、中3週で迎えた4戦目は、牝馬限定2歳G1の阪神ジュベナイルフィリーズ（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（1戦0勝）。18頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。前に出て、タフなペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が悪くなり13着に終わった。

3歳（2013年）

4月21日、約4か月半の休み明けで迎えた5戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のフローラステークス（東京芝2000m 曇/稍重）に出走。18頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、非常に遅いペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天性の負けん気を発揮してゴールまで力闘し、5着を確保した。

5月25日、中4週で迎えた6戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの白百合ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びを欠き6着に敗れた。

7月14日、中6週で迎えた7戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の有松特別（中京芝2000m 雨/良）に出走。15頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はタレてしまい13着に終わった。

8月4日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた8戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の宮崎特別（小倉ダート1700m 雨/稍重）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。前に出て、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走し、3着に入った。

9月1日、中3週で迎えた9戦目は、3歳以上1000万下の西日本スポーツ杯（小倉ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が衰えて8着に敗れた。

10月13日、中5週で迎えた10戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下の西湖特別（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。端を奪い、若干遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバタバタになってしまい9着に敗れた。

4歳（2014年）

1月25日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から28kg増やして迎えた11戦目は、4歳以上1000万下の中京スポニチ賞（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は田中健騎手（1戦1勝）。18頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では伸びあぐねて14着に敗れた。

2月15日、中2週で迎えた12戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（京都ダート1800m 曇/不良）に出走。10頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。主導権を奪い、遅いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚が上がってしまい5着に敗れた。

3月15日、中3週で迎えた13戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（阪神ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。端に立つ形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のタフネスで最後まで奮戦したが、サイモンガーランドに交わされて2馬身差の2着となった。

4月13日、中3週で迎えた14戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下の天王寺特別（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、些か速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不撓の気力で渋太く粘り続けて、最後は2着のオメガセニョリーナをクビ差振り切って久しぶりに勝利を挙げた。

5月4日、中2週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の高瀬川ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は吉田豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で大外16番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では最後まで息が続かず13着に敗れた。

7月27日、約3か月の間隔を開けて迎えた16戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の香嵐渓特別（中京ダート1400m 曇/良）に出走。15頭立ての4番人気で大外15番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では、そのまま渾身の力で粘り続けて先頭を奪い、最後は2着のリュクスメジャーに1馬身1/4の差をつけて4勝目をゲットした。

8月9日、中1週で迎えた17戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の越後ステークス（新潟ダート1200m 曇/重）に出走。15頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では決め手に欠いて6着に敗れた。

9月14日、中4週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の上越ステークス（新潟ダート1200m 晴/重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（1戦0勝）。15頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では見せ場を作れず13着に敗れた。

9月27日、中1週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた19戦目は、3歳以上1600万下の大阪スポーツ杯（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（2戦1勝）。12頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚が止まってしまい7着に終わった。

10月19日、中2週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の藤森ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は北村宏司騎手（2戦0勝）。15頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は減速してしまい7着に敗れた。

11月8日、中2週で迎えた21戦目は、3歳以上1600万下の渡月橋ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（2戦0勝）。16頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい9着に敗れた。

5歳（2015年）

2月8日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた22戦目は、4歳以上1600万下の橿原ステークス（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は小牧太騎手（1戦1勝）。16頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では決め手に欠いて9着に敗れた。

3月1日、中2週で馬体重を前走から20kg絞って迎えた23戦目は、4歳以上1600万下のブラッドストーンステークス（中山ダート1200m 雨/重）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（2戦0勝）。15頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚を失くしてしまい14着に敗れた。

3月14日、中1週で迎えた24戦目は、牝馬限定の4歳以上1600万下のうずしおステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が悪くなり12着に敗れた。

5月23日、中9週で迎えた25戦目は、4歳以上1600万下のシドニートロフィー（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は松山弘平騎手（2戦0勝）。16頭立ての9番人気で大外16番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は減速してしまい9着に終わった。

11月15日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた26戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の西陣ステークス（京都ダート1200m 晴/重）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は田中健騎手（2戦1勝）。16頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚勢が鈍り15着に終わった。